海洋プラごみ問題を解決するための電子書籍「海のプラごみを回収できない本当の理由」が発売!発売記念価格99円!
一般社団法人オーシャンスイープ協会(埼玉県狭山市/山本知子理事長)は、日本が抱える社会構造や地理的な課題を解説し、複雑にからんだ海洋プラごみ問題を解決するための電子書籍「海のプラごみを回収できない本当の理由」をAmazonで限定発売。発売を記念して今なら99円で購入できます。
海のプラスチックごみを何とかしなければ――
海洋プラごみが増えていることを憂い、何かできないかと悩んでいる人への提案書
世界的には脱炭素とともに強力に進められはじめた脱プラスチックの動きですが、なぜ日本では解決に向けた動きが大きくならないのか、なぜ漂流しているプラごみが回収されないのか。
日本が抱える社会構造や地理的な課題を解説し、複雑にからんだ海洋プラごみ問題の切り崩しを始めるためのヒントと具体的な解決策、そして個人や企業への参加方法まで提案している「海ごみ解決のためのロードマップ本」です。
発売を記念して、今ならAmazonにて99円でご購入できます!
https://www.amazon.co.jp/dp/B09NKLSY95
<構成>
第1章 プラごみは海に放置したらダメなの?
・便利だけど厄介なプラスチック
・プラごみ増加が私たちの健康も脅かしている
・POPsとはなにか
・海はまるで赤字体質の会社のような状態
・海ごみの3分の2は街由来
・海底にもプラごみが堆積している
・国や会社がリスペクトされなくなる
第2章 海ごみが増えるしくみとは
・海ごみは2種類ある
・街由来ごみの流出は、投棄・ポイ捨てと漏洩が原因
・日本はアジア北太平洋の最後の砦
・輸出した廃プラが出戻ってきた
・廃プラリサイクルの現状
・プラごみの最後は埋めるか燃やすか流出するか
第3章 海ごみを減らせないのはなぜか
・処分費用が高すぎることが海洋プラごみ問題の本質
・外洋の漂流ごみは国の予算外
・拾えば漁業者が自己負担という偏り
・まずは拾ってからでは問題が複雑になる
・海洋プラごみ問題はエネルギー問題
第4章 どうしたら海ごみを減らせるのか
・素早く行動を起こすために割り切りも必要
・漁業者さん達が気軽に漂流ごみを拾える体制をつくる
・低コストで海ごみを処分できる処分チェーンをつくる
・プラスチックの流出量を減らして、海ごみの赤字体質を脱出する
・林業とカーボンニュートラル
・サーマルリサイクルの未来はアンモニアに
・プラスチック資源循環法とは
・バイオプラスチックと海中分解の夢
第5章 これからのミッション
・子供たちに、海洋プラごみが減っていく未来をつなぐ
・オーシャンスイープ協会の活動
1、海洋プラごみを減らしていけるしくみをつくる
2、海洋プラごみの処分費用を集める
3、プラごみ流出の防止につながる情報を発信する
・あなたにお願いしたいこと
1、写真ボランティアにご参加
2、寄付でご参加
3、処分チェーンの構築に参加する
<著者>
白野圭俊(Keishun Hakuno)
海の豊かさを守るために海洋プラごみ問題を解決すべく活動する一般社団法人オーシャンスイープ協会の公認ライターです。
●一般社団法人オーシャンスイープ協会とは
2018年に海洋プラごみの3分の2が街由来だということ、処分費用は海で働く人たちと海岸市区町村だけが負担させられている状況だと知ったとき、私たちも地球で生きる者として問題解決に向けて活動をしなければならないと感じ活動を開始、2021年に一般社団法人化しました。
<プラごみは、海に放置したらダメなの?>
1) プラごみ増加が私たちの健康も脅かしている
プラスチックの分子構造はとても安定していて、紫外線や波によってサイズが小さくなっても分解されているわけではありません。そして、海に漂流するプラスチックはPOPs(残留性有機汚染物質)と総称される有害物質等を吸着する性質があるため、小さくなったマイクロプラスチックを小魚などの小さな動物が食べ、それを食べる大きな生物の身体に濃縮されて蓄積されていきます。この食物連鎖により海洋生物の健康被害が懸念されていますが、食物連鎖の最上位にいるのが私たち人類なので、私たちの健康も危険にさらされています。
おいしい魚を安心して食べられる未来のためにも、プラごみを海に放置してはいけません。
2)海洋プラごみは、まるで大赤字会社のような体質
自然に分解されないプラごみは、人類が能動的に処分しない限りほとんど減りません。そして河川等から海に流出している量に比べて回収処分されている量はごく僅かという、まるで大赤字会社のような体質です。海の生態系が許容できる限界量という貯金が尽きたら破産ですが、その時はもう目の前に来ていると専門家が叫んでいます。しかし、海ごみの回収はほとんど進んでいません。むしろ、年々流出量が増えているのが現実です。
3)国や会社がリスペクトされなくなる
昭和の高度成長期に全国各地で公害問題が噴出し、その対策をしていたおかげで日本は環境対策先進国と評価されていた時代が一時期ありましたが、もうそれは20年以上昔の話です。国連SDGs等により環境負荷に対する世界中の意識が高まった現在、進行速度がゆっくりな日本の対策は他の国に追い越され、今や努力不足や方向性の間違いを指摘される側になっています。このままではリスペクトされない国や会社として人々に記憶されてしまうでしょう。
<どうしたら、海ごみを減らせるの?>
1)漁師さん達が気軽に漂流ごみを拾える体制をつくる
海ごみを減らしたいというのは海で働く人たちとっても切実な願いです。でも、現在の社会構造では漂流ごみの処分費用は拾った人や市区町村が負担することになっています。
漁師さんやダイバーさんたちに拾いたい気持ちがあっても本格的な回収活動ができない理由は、海ごみの量が多く、とても 個人や小さな市区町村では負担しきれないからです。今のままでは気軽に拾うことなんてできません。見つけたときに費用負担を気にせず拾える社会構造がつくれれば、海で働く人たちが操業中に海ごみの回収をしてくれます。
2)低コストで海ごみを処分できる処分チェーンをつくる
上記の社会構造の問題が今まで解決できなかった主な理由は、海ごみは塩分や有機物や水分が含まれているために処分費用が陸上ごみの数十倍かかってしまうという、費用の問題が未解決だったからです。
今までのコスト構造で海ごみの回収処分を本格化すれば費用負担する者が破綻してしまいますが、低コストで海ごみを処分できる新しい技術が確立され、その技術が具体的な施設として稼働し、移送手段が確立すれば、本格的な回収活動を始められます。残念ながら海ごみを拾ってくる善意だけでは、処分できないごみが海岸等に積み上がるだけで真の解決には辿りつけません。
3)プラスチックの流出量を減らして、海ごみの赤字体質を脱出する
現在はプラごみの流出量が処分量よりも多いという赤字体質では持続性がありません。また、海ごみの海ごみの3分の2が街由来です。現代に生きる私たちは、この現実から目を背けず、個々人の捨て方の気遣いとリデュース(使用量を減らす)の生活習慣が浸透・定着すれば解決・改善に向かうことができます。まずは単月から「流出量より処分量が上回った黒字状態」を実現できるよう共に目指しましょう。そのためには企業の協力も不可欠ですが、消費者意識が変わり使用量が減れば企業の商品開発も変わっていくでしょう。
<理念とビジョンとミッション>
<わたしたちの理念>
海洋プラごみが増える量より減らす量が多い社会をつくる
<わたしたちのビジョン>
漁師さんが操業中に海ごみを拾ってくると、海洋投棄規制条約によって処分費用を自己負担することになります。それでも海を汚したくない漁師さんは、海に捨てられているプラスチックごみを積極的に拾っていらっしゃいますが、陸から海へ流出するプラごみの量は多く、とても個人では負担しきれません。
また、海ごみは陸上のごみに比べて処分費用が数十倍もかかるため、海岸の管理を担っている地方自治体もなかなか公共事業化ができずにいます。一方、プラスチックは紫外線や波によって小さくなりますが自然分解されないので、流出に回収が追いつかなければ海のプラごみは増える一方です。
当社団では、滞っている海洋プラごみの回収を推進することと、プラごみが海や川に流出しないような生活習慣の一般認知を拡めることで海洋プラごみが増える量(流出量)より減らす量(回収量)が多い社会を実現させて、海のプラごみが減っていく未来を子供たちに引き継げるよう、持続可能な海洋プラごみ処分の方法を確立するために活動しています。
<わたしたちのミッション>
1)海洋プラごみを減らしていけるしくみをつくる
わたしたち一般社団法人オーシャンスイープ協会では処分費用を小さくするに次の活動によって「処分チェーンの構築」を実現させます。
①陸上ごみ並みに安く海ごみの処分ができる技術を見つけ、海洋プラごみを処分する「海洋プラごみ処分チェーン」を確立するため、技術の発掘と検証、海ごみ受容れ交渉、港等から処分施設までの移送方法も構築します。
②全国各地の漁業者・ダイバー・漁港管理者に協力を呼びかけて回収・保管・水抜きをする回収スキームを確立させます。
③国・県・市へ意見・要望を打ち上げていきます。
2)海洋プラごみの処分費用を集める
海洋プラごみを安く処分するしくみを確立しても処分チェーンを稼働させる費用はゼロにはなりませんので、やはり予算が必要です。
また、現在の社会構造では海ごみを拾ってきた漁業者が自己負担になってしまっていますので、漁業者に回収を始めてもらう前に、回収してきた後のお金の心配をせずに済むよう資金の確保をしておくことが必須です。
そこで、一般社団法人オーシャンスイープ協会では次の活動をしていきます。
①処分費用に充てる資金を漁業者だけが負担せずに済むよう、寄付やクラウドファンディングで資金を募り、補助金の申請もしていきます。
②国・県・市へ意見・要望の打ち上げもしていきます。
3)プラごみ流出の防止につながる情報を発信する
個々人の生活の上で、プラごみが海や川に流出しない捨て方や、プラスチック使用量そのものを減らしていくリデュースが社会に定着しなければならないため、 一般社団法人オーシャンスイープ協会では次の活動をしていきます。
① 海や川に流出したプラごみの現状を把握し、社会認知が拡がるように情報発信をしていきます。
<法人概要>
団体名:一般社団法人オーシャンスイープ協会(Ocean Sweep Assoc.)
所在地:〒350-1311 埼玉県狭山市中新田1083-3
メール:info@ocean-sweep.com
代 表:山本知子
設 立:2021年2月22日
<略歴>
[2018年] IPCCの1.5度特別報告書による衝撃を受けて活動開始
IPCCによって発表された「1.5度特別報告書」による衝撃で何かするべきと活動を開始。CO2問題も意義深いと思いましたが、まだ因果関係が証明されていないところがあるので、ハッキリ目に見えて人類の悪影響を受けている海のプラスチックごみ問題にフォーカスして情報収集から進めました。
[2021年] 一般社団法人を設立
海についての知見をもつ大学や行政、漁業関連従事者等にヒアリングを重ねた上で、本格的な活動前の任意団体としての準備期間に区切りをつけ、一般社団法人を設立しました。