【名城大学】理工学部建築学科の生田教授の研究室が津島市で古民家再生国際ワークショップ

フィンランド・タンペレ大学の学生とともに

ワークショップに取り組む学生たち
ワークショップに取り組む学生たち

理工学部建築学科の生田京子教授の研究室の学生たちが、フィンランドのタンペレ大学の学生たちとともに愛知県津島市の築210年余りの空き家の町家で、「古民家再生国際ワークショップ」に取り組んでいます。9月6日までの日程で、リノベーション(再生)した町家に合う椅子やテーブル作りに汗を流しています。

生田研究室では「学びのコミュニティー創出支援事業」に採択されたプロジェクトとして2021年からタンペレ大学の学生や地域住民との共同で、かつて呉服店だったこの町家を地域コミュニティーの拠点として再利用できるようにデザインして改修するリノベーションを進めており、床などが既に出来上がっています。
 

椅子とテーブルを製作

今回のワークショップには生田研究室の学生24人と8月17日に来日したタンペレ大学の学生6人が参加しています。初めに天白キャンパスで、学生1人につき椅子1脚、テーブルは8グループに分かれて1卓ずつデザインし、8月22日からは現地に入って、投票で選ばれたデザインの椅子10脚とテーブル2卓を実際に製作する作業を進めています。「環境の再考 町家プロジェクト(家具)」と題したワークショップとあって、環境への負荷を考慮して、町家を解体した箇所から出た木材や地元住民から提供された中古の木材、集成材を可能な限り使っています。

昨年のワークショップはオンラインでの開催だったこともあり、タンペレ大学のユリ・マルティネンさんは「今年は同じフィールドで作業することで意思の疎通が深まり、デザインの新しいアイデアも生まれました」と、町家にふさわしい家具作りに自信を見せています。生田研究室の大枝拓真さん(修士1年)も「アイデアの提案や模型作りの段階から、タンペレ大学の学生との雑談やジェスチャーのやり取りが役に立っています」と共同作業の成果を振り返ります。

デザインのアイデアを話し合う
デザインのアイデアを話し合う
町家の中で作業を進める
町家の中で作業を進める

目指すは地域コミュニティーの拠点

生田研究室の学生たちは11月13日には一般社団法人津島まちや・まちなみ再生機構とともに、この町家を活用して子どもたちが参加するワークショップを開催する予定です。大枝さんは「周辺でも空き家の再生が進められており、ワークショップを続けてこの町家も地元の方々とつながって地域の拠点になればうれしいです」と話していました。

暑さ対策で扇風機がフル稼働
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椅子やテーブルの模型と実際に完成した椅子
椅子やテーブルの模型と実際に完成した椅子

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