音で様々な空間を作り出すチーム「鳥クルッテル.inc」　 つくばの冬の風物詩・ランタンアートにて コロナによる市民手作りペットボトルランタンの数不足を サラウンドの音と照明の演出で解決

音で様々な空間を作り出すチーム鳥クルッテル.incは茨城県つくば市にて2020年12月12日(土)・13日(日)に開催される「ランタンアート2020」において、主催のつくばセンター地区活性化協議会と音と光の空間演出でコラボレーションいたします。

昨年の様子

(1)地元小中学生らが手作りしたペットボトルランタン約4,000個が展示
今年で12年目になる市民手作りのペットボトルランタンが並ぶランタンアート。教育の一環として毎年地元小中学校の学生がランタン作りに取り組んでいます。今年はコロナの影響で授業数が減っていることもあり例年より学校の参加がかなり少くなると当初想定されていました。それでも地元にとって大事なイベントであるという想いが集まった結果例年のおよそ半数にあたる4,000個が展示されることになりました。

(2)音による空間演出を得意とする鳥クルッテル.incがセンター広場を音で演出
例年のランタンアートでは音の要素はありませんでした。例年に比べランタンの数が少なくなり空間が寂しくなるという課題を解決するため今年は鳥クルッテル.incがサラウンド技術を応用した音による空間演出を実施いたします。音は人間が空間を認識するうえで大切な要素です。音が鳴ったり動くことにより普段意識していない場所や光、影に気が付きます。そして来場者の笑い声でさえ作品の一部であることを認識するでしょう。ランタンの温かい光とともに広場を幻想的な音で包むことにより今まで見えていなかった広場、ランタンの魅力を引き出し空間を充実させます。

(3)照明による広場の演出
センター広場は大きな石がたくさん置かれているのが特徴です。ランタンの数不足を補うため今回鳥クルッテル.incはその特徴を活かし岩に様々な色の照明をあてることで大きなランタンに変貌させます。ペットボトルランタンのロウソクとは異なる「照明による色の変化」を出すことにより今までのランタンアートに無かった一面を今回加えることになります。そのコントラストはペットボトルランタンの灯りの持つ素朴な光の魅力を引き立てることにもなります。

鳥クルッテル.incは2020年9月20日につくばカピオホールにて、withコロナの時代でも安心して楽しめる完全予約制一人貸し切りで鑑賞出来るアート作品の展示を開催いたしました。その際展示の後援をお願いしたことがきっかけで主催のつくばセンター地区活性化協議会の方々と話し合う機会がありました。そこで「つくばは研究施設が多いため転勤族が多い。ランタンアートは子供が「ふるさと」を感じ大人になってまたつくばに戻って来たくなるような思い出が残る文化的なイベントにしたい」という話が出ました。ですが今年はコロナの影響で小・中学校がどれだけ参加出来るか全く見えないという状態でした。それでも規模は小さくなるかもしれないがなんとか工夫をしてつくばの今と未来をつなぐこのイベントは開催したいという強い想いに共感しコラボレーションをすることになりました。ランタンの不足を補いつつ新しい取り組みを取り入れる機会として前向きに考え全員で準備を進めております。

つくばの駅前はアーチ型の大きな橋がたくさんありその形状から虹の着想を得ました。
日本で虹は何色ですか？と聞けば「7色」と答えが返ってきますが国によって色の数がじつは違います。もちろん見えている物は一緒なのですがそれをどう捉えるかによって2色や3色、または「色々」など様々な回答があるそうです。また、虹といえばアーチ型をイメージしますが、飛行機から見下ろすと虹は円に見えたりもします。今回の演出は夜空にかかる虹、あるいは夜の広場に虹が降りてきて眠っている様、など人によって様々な感想を抱くはずです。色々な視点から柔軟に物事を考えてwithコロナの時代をみんなで生き抜いていこう、そのようなメッセージを込め鳥クルッテル.incはランタンアートを通して心と心をつなぐ虹の橋を架けます。

企画名　 ： ランタンアート2020
会場　　 ： つくばエクスプレス つくば駅周辺 センター広場など
日程　　 ： 2020年12月12日(土)、13日(日)
　　　　　　点灯時間　16時45分～19時30分
鑑賞料金 ： 無料
主催　　 ： つくばセンター地区活性化協議会、つくば市
WEBサイト： https://www.tsukucen.net/
　　　　　　(つくばセンター地区活性化協議会ホームページ内)

音で様々な空間を作り出すチーム。サラウンドやバイノーラルに代表される立体的な音響技術を得意としており、音楽フェスなどのイベントにおいて作品発表、無料のワークショップを開催してきました。今後は今までの経験を活かし音の観点から社会課題を解決することに取り組んでいく所存です。

・鳥クルッテル.inc 　アート専門WEBサイト
https://www.soundinstallation.rocks/
・鳥クルッテル.inc　ホームページ
https://www.tori-k.rocks/

昨年の様子2