米国の消費者向け決済産業において、カード市場は成長ではなく、シェアの奪い合い
株式会社グローバル インフォメーションは、パッケージドファクツが発行した報告書「Consumer Payments in the U.S.: Trends Driving the Credit, Debit, and Prepaid Card Industries (米国消費者による決済動向:クレジット・デビット・プリペイドカード産業の成長推進動向)」の販売を開始しました。
「ニューノーマル」以前の時代には、米国の可処分所得の上昇が、現金や小切手からの決済手段の移行とあいまって、代替決済製品市場の成長を促しました。
しかし、今後当分の間、カード市場に有機的な成長は見られないと、パッケージドファクツは、当報告書で予測しています。
医療費負担や学生ローンの負債が重くなる一方で、世帯所得は減少しています。全体的な決済総額の縮小が進んでおり、決済手段を提供する企業は、競合他社から市場のシェアを奪うことを、基本的な収益拡大戦略とせざるを得ません。
当報告書の執筆者であるパッケージドファクツのDavid Sprinkleによれば、この戦略によって、特定の購買層に向けたマーケティングに、新たな焦点が当たるようになりました。
消費者向け決済産業の企業は、ターゲットマーケティングを通して、それぞれの商品が持つ優位的な特性を、最大限に生かすことができます。
そして、市場シェアを維持、拡大するために、新しい決済・通信チャネルを使いこなし、マーチャントと費用を分担することで、ロイヤリティプログラムを構築しています。
例えば、世帯の所得レベルに関係なく、郵便が未だに請求書決済チャネルとして、最も一般的に使用されていますが、高所得世帯は、オンライン決済や自動決済を頻繁に利用しています。
一般向けクレジットカードにおいて、15万米ドル以上の最高所得者層がカードホルダーに占める割合は、VISAが、MasterCardを僅差で上回っています。
どの決済チャネルを選ぶかは、同様に、教育レベルによっても異なります。
高校を卒業していない消費者は、直接人に手渡しで支払う傾向がありますが、高卒以上のユーザーは、オンライン決済を利用しています。
しかし、全てがそう簡単に分けられるわけではありません。世帯の教育レベルが上がるにつれ、小切手郵便と自動決済の両方の利用率が上昇しています。
ヒスパニック系消費者は、手渡しで支払うことを好み、アジア系ユーザーはオンラインで決済する傾向が見られます。
市場調査レポート: 米国消費者による決済動向:クレジット・デビット・プリペイドカード産業の成長推進動向
Consumer Payments in the U.S.: Trends Driving the Credit, Debit, and Prepaid Card Industries
http://www.gii.co.jp/report/pf230626-consumer-payments-us-trends-driving-credit-debit.html
出版日 2012年02月
発行: Packaged Facts
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