Ansys、富士通と協働で、さらに持続可能な製品開発を実現
Ansysは富士通との協業により、環境保全技術をリードする新たな分野を開拓、 両社のお客様のコスト削減と生産性向上を可能に
主なハイライト
●Ansys LS-DYNAは富士通のArmベースの最新のスーパーコンピュータPRIMEHPC上で動作する、初のCAE(Computer-aided engineering)構造シミュレーションソフトウェア製品です。
●Ansysは計算コストの削減、ハードウェアの制限の低減、生産目標達成を促進し、LS-DYNAは忠実度の高い結果をより短時間で提供することで計算によるエネルギー消費を削減します。
ペンシルベニア州ピッツバーグ、2021年10月15日 ― Ansys (NASDAQ:ANSS)( https://www.ansys.com/ ) LS-DYNA ( https://www.ansys.com/ja-jp/products/structures/ansys-ls-dyna )は、64ビットArmアーキテクチャベースの富士通スーパーコンピュータPRIMEHPC FX1000およびFX700上で動作する初のCAE構造シミュレーションソフトウェア製品となったことを発表しました。富士通との新たな協業により、両社のお客様は製品コストを削減しハードウェアの制限を低減できるだけではなく、さらに持続可能な製品開発が可能となります。
企業が、持続可能性への取り組みに力を入れている一方で、大量のエネルギー消費を伴うハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)への需要が増加しています。エネルギー消費を抑えることに注力したグリーンコンピューティングへの取り組みは、お客様がCO2排出量やコンピュータの所有コストを削減することを支援します。富士通のハードウェアプラットフォーム上でLS-DYNAを動作させることで、お客様はCAEのワークロードをよりエネルギー効率の高いスーパーコンピュータにオフロードしてエネルギー消費とコストを削減することが可能となります。
「スーパーコンピュータ富岳と同じアーキテクチャをベースにするPRIMEHPCシリーズ上でLS-DYNAが動作することはとても有意義なことです。当社はベンダー各社と共に市販アプリケーションをPRIMEHPCシリーズ向けに最適化するとともに、PRIMEHPCシリーズをメーカーなどの企業に提供し、産業界で広く活用していただけることを期待しています。」(富士通株式会社、インフラストラクチャシステム事業本部ビジネス戦略統括部 エグゼクティブディレクター、藤崎 正英氏)
今後Ansysは、さらに追加されるソフトウェアソリューションを統合して、富士通のスーパーコンピュータPRIMEHPC FX1000およびFX700に対応させるとともに、LS-DYNAが他のArmベースのソリューションプロバイダーでも使用できるようにしていきます。
「Ansys LS-DYNAは、Armベースの富士通スーパーコンピュータPRIMEHPC FX1000およびFX700上で動作可能な初のCAE構造シミュレーションソリューション製品です。富士通との協業により、お客様はハードウェアの制限に悩むことから解放され、より持続可能な方法で生産目標を達成することができます。私たちのお客様はもはやHPCを用いて忠実度の高い結果を素早く得るのか、持続可能性の目標を達成するのかの二者択一を求められることはなくなります。その両方を達成できるのです。」(Ansys、製品部門、シニアバイスプレジデント、Shane Emswiler)
現在はこのAnsysソルバーの単精度バージョンが提供開始されており、2022年中に倍精度バージョンのソルバーをリリース予定です。PRIMEHPC FX1000で単精度バージョンを使用した場合、PRIMEHPC FX100と比べて2倍以上速いという結果が得られています。
Ansysについて
ロケットの打ち上げをご覧になったり、飛行機で空を旅したり、車を運転したり、橋を渡ったり、PCを使ったり、モバイルデバイスの画面にタッチしたり、あるいはウェアラブルデバイスを身に付けたりされたご経験はおありでしょうか。それらの製品は、Ansysのソフトウェアを使って生み出されたものかもしれません。Ansysは、工学シミュレーションの世界的リーディングカンパニーとして、今までにない優れた製品の誕生に貢献しています。最高水準の機能と幅広さを備えた工学シミュレーションソフトウェアの提供を通じ、Ansysは、最も複雑な設計上の課題であっても解決を支援し、製品設計の可能性を想像力の限界まで押し広げています。1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。詳細は、 https://www.ansys.com/ja-jp をご覧ください。
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