大幅にワークエリアを拡大、レザーへの転写も可能にした、 レーザー箔転写機の新製品LD-300を発表
3次元切削加工機や彫刻機などのデジタルものづくりツールを製造・販売するDGSHAPE(ディージーシェイプ)株式会社(ローランド ディー.ジー.株式会社の100%子会社)は、世界初の半導体レーザー箔転写機、LDシリーズの新型機LD-300を発表いたしますのでお知らせいたします。
LD-300について
LD-300は、昨年3月に発売され好評を博している、世界初の半導体レーザー技術を活用した小型箔転写機LD-80をもとに、ユーザーからの意見を取り入れた新型機として開発されました。安価でオンデマンドな加飾が可能となったLD-80の機能を継承しながら、大幅に転写可能エリアを拡大。最大A4サイズまで、高さ20cmまでの立体物への箔転写もできます。さらに、市場からの強い要望にお応えし、新たにレザー(植物タンニンなめし革、合成皮革)への箔転写も可能としました。加えて、箔を使わず光吸収フィルムのみを使用することにより、植物タンニンなめしを施した本革の表面に直接印字を行えます。
また、標準付属の専用アプリケーションソフトウェアは初心者でも直観的に操作できるよう設計されており、シンプルな手順で文字だけでなくロゴマークやイラストなどのベクター(線分)データを転写することもできます。
LD-300の用途
LD-300は、樹脂はもちろん、レザー小物やパッケージなどの立体物に箔転写や印字ができ、より付加価値の高いパーソナライズビジネスの選択肢を広げます。従来機より転写エリアが大幅に拡大したことで、今までできなかった紙パッケージなどへの箔転写が可能になりました。より高級感をプラスしたギフトやノベルティの製作にご利用いただけます。さらに、イニシャルやロゴマークを簡単に転写用データとして活用することができるので、既製品をパーソナルギフトへとグレードアップすることも簡単です。
LD-300の特長
- 本革や合成皮革への箔転写や印字が可能
LD-300は、本革(なめし革)*や、ポリウレタン、塩ビなどで作られた合成皮革製品への箔転写に対応。オンデマンドで1個から加工でき、革装丁の手帳やキーホルダーなどに高級感のある箔転写で、付加価値の高いアイテムを製作できます。さらに、箔を使用せず専用フィルムのみを使用し、レーザーを照射することで、本革への直接印字も可能。炭酸ガス(CO2)レーザーのように革の表面を焦がして印字しないため、特有のにおいやガスが発生せず、脱臭装置の設置も不要にもかかわらず、焼印のような風合いを施すことができます。
- LD-300で箔転写およびレーザー印字できる本革は植物タンニンなめしを行った本革のみ確認しております。また、合成皮革は直接印字できませんのでご注意ください。
2.化粧箱などにも直接箔転写が可能
LD-300は、従来機種より転写エリアを大幅に拡大し、転写スピードもさらにアップ。最大A4サイズまで転写でき、またベーステーブルを外せば高さ約20cmまでの箱などの立体物にも転写可能です。また、化粧品や香水、アクセサリーなどの化粧箱に転写すれば、ブランドの価値をさらに高める装飾が行えます。箱の固定に便利な材料固定枠も同梱しています。
- ベーステーブル取り外し時に取付可能な材料の大きさ:281(幅)×213(奥行)×216(高さ)mm
- 箱の高さによっては、調整のためスペーサーが必要となる場合があります。また、箱の表面が沈み込まないよう、箱の内部に支えが必要となる場合があります。
- 熱に弱い樹脂にも箔転写が可能
レーザー光で箔をピンポイントで加熱できる独自技術を開発。従来の技術では困難であった、アクリル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABSなど*のプラスチック素材、パッケージや化粧箱などの紙素材、植物タンニンなめし革や合成皮革などの革素材に箔転写が可能です。また、光を一点に集めることができる半導体レーザー光の特性により、小さな文字や細かな線もくっきり美しく仕上げられます。金、銀など、高級感のある箔を使って多彩な表現が可能です。
- 定着については必ずテストを行い、満足できる品質が得られるか事前に確認してください。
- 安心して使用できる安全設計ボディ
LD-300は、レーザー機器の国際規格*で最も安全な「クラス1」に準拠するとともに、フルカバー構造を採用しているので、レーザー光が外に漏れることがなく安心して使用できます。万が一カバーを開けてしまっても、自動で運転を停止する安全設計。さらに、レーザー光を使った独自方式のため、粉じんやガスの発生がなく、メンテナンスも不要で、電気工事などの手間もかかりません。
- IEC 60825-1
主な仕様
転写可能な材料 :アクリル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ABS、レザー(本革、人工皮革)*、
紙(上質紙、コート紙、アート紙)
取り付け可能な材料の大きさ:323(幅)×267(奥行)×50(高さ)mm、
281(幅)×213(奥行)×216(高さ)mm※ベーステーブル無
転写領域 :271(幅)×192(奥行)mm(フィルムフレーム使用時)
描写方式 :ベクター/輪郭、塗りつぶし(スキャンライン、
アイランドフィル)、文字、イラスト
本体カバー :レーザー光の遮蔽、インターロック機構
外形寸法/重量 :616(幅)×591(奥行)×496(高さ)mm/46kg
インターフェイス :USB
標準価格 :オープン価格
販売台数目標 :発売後1年間で100台(国内・海外の合計台数)
発表日 :2019年10月23日(水)(全世界)
発売日 :日本 :2019年12月3日(火)
アメリカ :2019年11月内
オーストラリア:2019年11月上旬
欧州 :2020年第一四半期内
その他の地域についてはお問い合わせください。
- 本革は植物タンニンなめしされた革を推奨
DGSHAPE株式会社について
DGSHAPE株式会社は、ローランド ディー.ジー.株式会社が30年超に亘って培ってきたデジタルものづくりの技術やノウハウを引き継ぎ、デンタル、メディカル、3Dものづくりの各分野で事業を展開しています。デンタル事業では、歯の詰め物や被せ物を製作する歯科用ミリングマシンや入れ歯の型などを製作する歯科用3Dプリンターが、歯科医療業界のデジタル化を牽引し、世界中の歯科技工市場で急速にシェアを拡大しています。また、メディカル事業では、医療器具のトレーサビリティを確保するためのマーキング装置や医療器具の保全作業を支援する独自開発のシステムを、国内外の医療機関に提案すべく体制構築を進めています。さらに、3Dものづくり事業では、3次元切削加工機や3Dプリンター、彫刻機などのデジタルものづくりツールを、試作品やオリジナルグッズ、ギフト品の製作、教育、デザイン、工作、ホビーなど、幅広い用途に提案すると同時に、IoTやAI、ロボティクスといった次世代デジタル技術を活用したものづくりのあり方を探り、新時代のニーズに適合したデジタルソリューションの開発を進めています。
ローランド ディー.ジー.株式会社について
ローランド ディー.ジー.株式会社は、デジタルプリンティング分野におけるソリューションプロバイダーです。主力製品である業務用のインクジェットプリンターやカッティングマシンは、産業・商業印刷のデジタル化を推進し、広告看板やポスター、ステッカー・ラベルの製作からアパレルやグッズ、スマートフォンケースなどの身の回り品への加飾印刷まで、幅広い用途で活用されています。近年では、モノづくりのアンチテーゼとしての「コトづくり」にもフォーカス。コンテンツとして、個々人のスタイルやアイデンティティ、大切な人や仲間とのつながり、特別なイベントでの体験といった目に見えない価値やストーリーをフィーチャリングするとともに、個人のお客様が気軽にオリジナル印刷を楽しむことができるデザインプラットフォームを開発することで、「コト」を主体とした独自の印刷文化の創造を目指しています。
お客様のお問い合わせ先
ローランド ディー.ジー.株式会社
コールセンター
〒431-2103 静岡県浜松市北区新都田1-6-4
TEL : 0120-808-232
E-Mail: rdg-info@rolanddg.co.jp