「コスパイヤホン」を手掛けるオーツェイド社、 フラッグシップ機の弟分的モデル 「intime 翔 DD」を2021年1月下旬に発売
オーツェイド株式会社(本社:群馬県高崎市、代表取締役:渡部 嘉之、以下 オーツェイド)は、当社フラッグシップ機の弟分的モデルとして、「intime 翔 DD(ディーディー)」の販売を2021年1月下旬より開始いたします。
なお本製品は12/19、12/20の両日、eイヤホン秋葉原店(東京都千代田区外神田4-6-7 カンダエイトビル)で開催される「e☆カーニバル in AKB」の当社試聴ブースにて御試聴頂けます。
intime 翔 DD 開発の背景
2020年9月に発売した「翔」は、セラミックデバイス開発に30年以上従事してきた当社代表取締役・渡部 嘉之の経験を余すこと無く生かした当社のフラッグシップモデルであり、大きくパフォーマンスが向上した第3世代VST2の搭載、当社の高精度な加工技術によるフル・チタン筐体の採用、Pentaconn Earによるリケーブルへの対応など、あらゆる点においてintimeブランドの集大成と呼ぶに相応しいモデルでした。
当社のラインナップの中でも高額な製品となりましたが、ユーザーの方々からの評価は極めて高く、intimeの歴史における新たなマスターピースとして受け止めていただけたことを強く実感しております。
一方で高額な製品であるため、当社の従来ラインナップをお楽しみいただいていた方々といたしましては、気軽にお買い求めいただくのが難しいというお声もございました。
ハイ・コストパフォーマンスな製品を多く手掛けてきた当社として、より優れた製品を、より多くの方々に聴いていただきたい。そんな想いから生まれたのが「翔 DD」です。
「DD」の名前は筐体素材に採用した硬質ジュラルミンを用いたジュラルミンデザイン(Duralumin Design)が由来ですが、「翔」の弟分的モデルであるというコンセプトのもと、中国語で弟のことを指す「弟弟(Didi)」の意味も含まれています。
兄弟機というグレードを設けてはおりますが、「翔」の名を冠する通り、当社のフラッグシップたる技術を結集させたモデルです。より多くの方々がポータブルオーディオを更に深くお楽しみいただくためのステップアップとなるイヤホンとして、満を持してお届けいたします。
intime 翔 DDの特徴
- 第3世代VSTの開発と同軸構造の採用
「翔 DD」では当社のオリジナル技術であり、「碧Light」、「碧2」において実績のあるピエゾセラミックを用いたVST(Vertical Support Tweeter)を採用いたしました。
ピエゾセラミックの変位の一般的な挙動は、電圧が増加する時と減少する時とでは異なる変位を持つ履歴特性を示します。この履歴特性は音響的に不協和音の発生源、いわゆる耳に刺さる高音の1つの原因になると当社は考えています。
「翔 DD」では、「碧2」で採用した低履歴特性のセラミック材料をベースに、より変位量の大きなセラミック素子を新規に開発し、第3世代VSTとして採用いたしました。特に一般可聴域を越えた超高域における感度がさらに増加し、より自然に近い音場の再生が可能となりました。
また高周波成分の音は直線性を持って空気中に伝わるため、外耳に到達するまでに非直線的な音道を通ると高周波域の音圧は劣化します。「翔 DD」では、「碧」の開発当初から引き継がれている発音体の同軸配置構造を引き継ぎ、VSTとウーハーが同軸上に位置する構造を採用しています。
- 第3世代HDSS(R)と第3世代VSTの最適化
「翔 DD」では、TBI Audio Systems LLCの特許技術である第3世代HDSS(R)技術を採用いたしました。第2世代に比べてより効率の良い音響補正効果を持つ為、小型の筐体でもキャビネット内部の音の反射を抑制し、乱れの少ない音を奏でることが可能になりました。
キャビネット内部で反射した音波はウーハーの振動板にも悪影響を与えるため、振動板から不調和音を発生する原因になります。
HDSS(R)技術では、キャビネット内部の音が振動板に影響を与えないため、ウーハーが信号源に忠実に動きます。その為、HDSS(R)技術を用いると自然な聴き疲れの少ない音を得られると言われています。
一方で、HDSS(R)技術が最適化されていない場合、音の流れが整然となりすぎてしまうため、いわゆる「抜けの良い音」まで失われてしまう場合があります。「翔 DD」では第3世代VSTの高感度特性を上手く活用した結果、HDSS(R)技術による聴き疲れの少ない音にintimeならではの抜けの良い音が加わった、絶妙なバランスの音質を実現いたしました。
- 硬質ジュラルミン+樹脂筐体の採用
硬質ジュラルミンは軽量かつ極めて高い強度を持つ素材です。硬度・比重のバランスが他のアルミ材やステンレス材等と比較しても優れており、音響特性的にもオーディオに適した素材といえます。表面には更に硬質メッキを施して音の伝達速度を向上させると同時に、見た目にもマットな雰囲気を演出しつつ傷の付きにくいなめらかで肌触りの良い質感となっております。
また「翔 DD」では、「碧Light」の意匠を汲んだ金属素材&樹脂素材のハイブリッド構造を採用しております。これにより「翔」と比べても大幅な軽量化を実現し、フィッティングやポータビリティも大きく向上しております。金属素材と樹脂素材を組み合わせることで、金属素材の持つシャープな音の粒立ちを生かしつつ、より味わい深く柔らかな音を奏でる音作りは当社の根幹的な技術と言えます。
加えて、「翔」同様にリケーブル筐体であることの利点を活かした後気室の容積や形状の最適化を行ったことにより、上述の音質チューニングに優れた空間表現が組み合わさり、あたかも生演奏を聴いているような臨場感のある音を実現しました。
- OFC製Pentaconn Earコネクタの採用
「翔 DD」では、「翔」同様に日本ディックス社の開発したPentaconn Earコネクタを採用しております。
従来のMMCX型のリケーブルコネクタに比べて約1/4以下の接点抵抗(当社比)を持ち、さらに抜き差しによる接点抵抗のバラツキも大幅に低減出来ます。接点部分での不具合の多い従来のリケーブルイヤホンに対して、当社が選出したPentaconn Earコネクタは機械的な堅牢さは元より低信号損失を最大の特徴としており、intimeが自信を持ってお勧めできるリケーブルプラグです。ケーブルの交換は元より再生プレイヤーの違いによる音の変化をお楽しみください。
- OFCと銀コートOFCのハイブリッドケーブルを採用
付属ケーブルには、OFCと銀コートOFCによるハイブリッドケーブルを採用しております。耐久性が高くしなやかな被膜で覆われており、軽量かつ取り回しにも優れています。さらにケーブルのプラグ部分全ての接点にOFCを使用し、極限まで接点抵抗を抑えることにより、接続部が音質に与える影響を最小限にとどめてています。一般的に数万円するOFC材仕様の接点を持つPentaconn Earのケーブルを贅沢にも標準で採用しているのも「良い音を日常に」という当社開発コンセプトに基づくものです。
「翔 DD」の軽量な製品デザインと相まって、音質はもちろんのこと、日常での使い勝手も両立いたしました。
周波数全域でのノイズ低減に加え、高い解像度や優れた定位感と分離感により、「翔 DD」の持つポテンシャルを余すところ無く発揮いたします。
- 主な仕様
製品名 :intime 翔 DD(ディーディー)
形式 :ハイレゾ対応カナル型イヤホン
ドライバー :ハイブリッド型
10mmΦダイナミックスピーカ+第3世代VST+HDSS(R)
音圧レベル :100dB/mW
再生周波数帯域:10Hz~45kHz
インピーダンス:22Ω
筐体素材 :硬質ジュラルミン+樹脂
重量 :19.7g
本体接続部 :Pentaconn Ear
ケーブル部 :OFC+銀コートOFCのハイブリッドケーブル
Pentaconn Ear (高純度OFC)
プラグ :3.5mm ステレオミニプラグ(Pentaconn35 L型Type /高純度OFC)
イヤピース :アコースチューン社製 AET07(S、M-、M、L)
付属品 :本革コードリール、イヤホンポーチ
発売時期 :2021年1月下旬予定
希望小売価格 :25,000円(税込)
会社概要
商号 : オーツェイド株式会社
代表者 : 代表取締役 渡部 嘉之
所在地 : 〒370-0861 群馬県高崎市八千代町1-2-4-2F
設立 : 2016年1月
事業内容: 圧電セラミックの技術コンサルタント、イヤホンの開発・販売
資本金 : 100万円
URL : http://www.o2aid.com/