リクルート『Tech総研』の研究レポート、アメーバピグを支える2人のインフラエンジニアの実力

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■藤田社長も期待する有望な新規事業「アメーバピグ」
 大胆・スピーディーなシステム改修、自社技術だからこそできたこと
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 サイバーエージェントのアバターコミュニティ「アメーバピグ」が好調です。藤田社長をはじめとした経営トップも期待する次の事業の柱。そのインフラを支えるのは、実はたった2人のエンジニア。同社が自社技術だからこそできるシステム改修や自作サーバーの技術力について、Tech総研編集部が徹底取材しました。

 2009年2月にサービスを開始した「アメーバピグ」は、自分そっくりなアバターを使って遊べるコミュニティサービスです。オープン後、さまざまなゲームやエリア(ユーザーが訪れることができる領域)等が追加されてきました。Android携帯で使うアプリも登場し、マルチデバイス対応への動きも急速です。現時点でユーザー数は500万を超え、トップも期待する今後の事業の柱の一つ。それを開発し、運用するエンジニアは桑野章弘氏と、並河祐貴氏の二人。

 インフラ面から見た「アメーバピグ」の特徴を桑野氏は、こう語っています。「『Ameba』のブログサービスなど当社の他のサービスは、サーバー構成がWebサーバー、アプリケーション・サーバー、データベース・サーバーという通常のもので、ユーザーはWebクライアントでブラウズするという流れになります。ところが、ピグはAdobe Flashを多用するところが違う。WebサーバーがFlashを配信し、ピグとのリアルタイムのやりとりを行う。サーバー間の通信を行うため、自社でフルスクラッチを使って開発したTCPサーバーも加わっています。ユーザーの動作をほぼリアルタイムに処理しなければならないので、ブログとはまた違う難しさがあります」

 本レポートでは、サーバーやネットワークの障害など、ネットサービスの課題やそれに対する取り組みを紹介しています。また、2010年9月に大手SIerから転職したばかりの並河氏が、入社して驚いたという「エンジニアの、日頃の検証能力、実際の実装能力の高さ」、「現場のエンジニアがアーキテクチャであったり、採用技術について決定権をもっていること」についても詳しくレポートしています。

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