バイオマス発電プラントの運転維持管理業務(20年間のO&M)を開始(株式会社日本海水TTS苅田パワー向け)
株式会社タクマ(本社:兵庫県尼崎市、社長:南條博昭)は、当社グループ会社の株式会社タクマテクノス(本社:東京都中央区、社長:上村直也)と共同で、株式会社日本海水TTS苅田パワー(本社:東京都千代田区、社長:塩﨑成治)が実施するバイオマス発電事業(以下、「本事業」)における20年間のプラント運転維持管理業務(O&M, Operation & Maintenance)を開始いたしました。
事業の概要
本事業は、株式会社日本海水、株式会社ティーティーエス企画、当社の3社がSPC(株式会社日本海水TTS苅田パワー)を設立して実施するバイオマス発電事業です。主にPKS(パーム椰子殻)等の輸入木材や、木質チップ等の国内材(建設廃材や樹皮など)を燃料として50,000kWの発電を行います。当社は2019年に同社よりプラントの建設工事を受注し、2022年にO&Mを受託しております。このたび運営開始するO&Mは、当社と、当社グループ会社で一般廃棄物処理プランやバイオマス発電プラント等の運転維持管理を行うタクマテクノスが共同で、2023年から20年間の運転管理とメンテナンスを包括的に行います。
参考:2019年6月21日プレスリリース
株式会社日本海水TTS苅田パワー向け50MW級バイオマス発電設備の受注について
https://www.takuma.co.jp/news/2019/20190621.html
本事業におけるO&Mの特長
当社グループのバイオマスボイラプラント納入実績は640基以上、一般廃棄物処理プラント等の運転管理実績は現在70施設(DBO含む)にのぼるなど業界トップクラスの実績を有しており、これらの経験から得た豊富なノウハウをもとに最適な運転管理やメンテナンスを行います。加えて、当社が独自開発した運転・維持管理総合支援システム「POCSYS®」(※1)を活用し、プラント運転データの集約・分析と現場へのフィードバックを行います。これまでの経験に、データ分析に基づくノウハウを加えることでO&M業務の品質をさらに高め、プラントの長期安定稼働を実現します。
当社の今後の取り組み
2012年7月の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の開始以降、バイオマス燃料を用いた発電事業が活発化しており、当社は同制度を利用するバイオマス発電プラントを50基以上受注しています。また、プラントの建設とメンテナンスに加え、運転管理や電力の取扱いなどお客様のニーズも多様化しており、民間企業向けO&Mとしては本件で3件目となります。
当社グループはこれからも、長年培ってきた技術・ノウハウをもとに、リーディングカンパニーとして多様化するお客様のニーズに応え、再生可能エネルギーの普及と温室効果ガスの排出削減に貢献し、ESG課題(※1)でも掲げる気候変動対策への貢献、お客様・地域との信頼関係の一層の強化を図り、持続可能な社会の形成を目指してまいります。
(※1) 運転維持管理総合支援システム「POCSYS®」
https://www.takuma.co.jp/product/mainte/mainte.html
(※2) 当社のESGへの取り組みについて
https://www.takuma.co.jp/esg/
事業概要
発注者:
株式会社日本海水TTS苅田パワー
(株式会社日本海水、株式会社ティーティーエス企画、当社が設立したSPC)
建設場所:
福岡県京都郡苅田町
設備概要:
バイオマス発電プラント(発電出力:50,000kW)
用途:
FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)を利用した発電事業
使用燃料:
PKS、建設廃材
運営期間:
2023年~2043年(20年間)