SDGsで考えるティーペック健康支援サービス

ヘルスケアサービスを通じて、持続可能な社会の実現に貢献

ティーペック株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:砂原 健市)は、一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会シニアアドバイザーの有本幸泰氏をお招きして、当社のビジョン(企業理念)、提供する健康支援サービスのSDGs(持続可能な開発目標)課題解決への役割、今後の可能性について座談会を実施しました。

<対談メンバー>(左から)
安田陽子さん:ティーペック株式会社 こころのサポート部 部長、東京EAPセンター 室長
公認心理師 臨床心理士 シニア産業カウンセラー
有本幸泰さん:株式会社SDGインパクツ シニア・パートナー
一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会 シニアアドバイザー
大井美深さん:ティーペック株式会社 経営企画部 広報担当

SDGsとは? 「日本の健康インフラになる」を目標に掲げるティーペック

大井:最近よく耳にするSDGsについて。簡単に教えていただけますか?

有本:SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで採択された2030年を年限とする17個の国際目標です。今、世界にある「すべての国が共通に認識するべき問題」と「その解決に向けての道しるべ」をわかりやすく表現しています。

(参考)持続可能な開発目標(SDGs)とは https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

大井:数年前から、日本でも多くの企業がSDGsへの取り組みを表明していますよね。

有本:そうですね。日本では最近になって「SDGsブーム」ともいえる盛り上がりが起きています。それは「世の中に対して害になる会社とは一緒にビジネスはしない、投資もしない」という世界的な流れがあるから。つまりSDGsに取り組むことは会社が生き残っていくための手段となっているのです。しかし残念ながら日本はSDGsへの取り組みが、先進国の中で一番遅れています。

安田:私はSDGsのことを知ったときに、ティーペックのクレド(ビジョン)である「日本の新しい健康インフラになる」と同じものがあると思いました。

有本:NO.3の「すべての人に健康と福祉を」ですね。さらにミッションが「『健康と医療に関する問題解決』を通じて、人々の幸せとよりよい社会づくりに貢献する」ですし、「そのままじゃないか!」って驚きました。

現在世界で一番必要とされているSDGsの取り組みは「再生可能エネルギー」ですが、2番目は「医療ソリューション」です。

ティーペックさんは日常の業務からそれをすでに実践していて、志が社員のみなさんに根付いている。これは素晴らしいことです。

ティーペックのサービスをSDGsで考えると? 事業を通じた社会貢献から広がる可能性

大井:ティーペックのサービスは、NO.3のほかにも、17個の国際目標にあてはまるものが多いように思うのですが。ほかに何がありますか?

有本: NO.11の「住み続けられるまちづくりを」もですね。持続可能なまちに、医療は深く関係するからです。

安田:サービスごとに個別に見ていくとどうでしょう。例えばメンタルヘルスに関するサービスだと、どういった目標にあてはまるでしょうか。

有本:NO.3とNO.11以外だと、NO.5の「ジェンダー平等を実現しよう」、NO.8の「働きがいも経済成長も」、NO.10の「人と国の不平等をなくそう」もあてはまるかと。

大井: 24時間年中無休で対応している電話健康相談は、すべての人が使えるサービスという意味で、NO.16「平和と公正をすべての人に」もあてはまりますね。

安田:保険会社さんなどに付帯サービスを提供していること、そして「こころのサポートシステム(電話・Web・面談でのメンタルヘルスのカウンセリングサービス)」で全国のカウンセリングルームと提携していることは、NO.17の「パートナーシップで目標を達成しよう」にあたりますよね。

大井:すべての会社で健康相談のコールセンターを置くことはできないけれど、ティーペックと連携すれば、それを可能にできる。まさしくNO.17ですね。

有本: SDGsは、特に何か新しいことを始めることや、専門の部署をつくる必要はないのです。今、僕たちがやったように、これまでやってきたことをまずはSDGsにあてはめて考えてみてください。そうすれば「当社ではこういう点においてSDGsに取り組んでいます」と可視化でき、社内や社外にわかりやすく伝えることができます。

そのため、おっしゃる通り、ティーペックさんがSDGsに取り組んでいると、NO.17でパートナーシップを行っている会社さんを始め、一緒にビジネスをしている相手は同じくSDGsを推進していることになります。

これは取引先にとって大きなメリットとなり、ひいてはティーペックさんにとってもメリットになるのです。

安田:例えば当社では2001年から「こころのサポートシステム」を提供していますが、このサービスを取り入れた企業さんもSDGsを推進しているということになるのでしょうか。

有本:そのとおりです。まさにビジネスにおいて大きな強みとなります。

まずは社内啓発から “自分たちの業務がSDGsという世界が取り組むべき問題の解決に貢献している”と気付くこと

有本:まずは「SDGsに貢献しているということ」を社内に周知させ、続いて対外的にも前面に出していくべきですね。自分たちの業務やサービスを当てはめてみると、具体的には、営業職にとって「ティーペックと契約すればSDGs推進している企業になれます!」はとても強い武器になると思いますよ。

安田:社内への周知はワークショップを開催するのがいいと思ったのですが、有本さんはどのようになさっていますか。

有本:僕も企業や学校でよくワークショップを行っていますが、「17の目標を覚えましょう」的な内容では誰も興味を持たない。みなさんの会社や社会への取り組みや行動を先に聞いて、あとからバックキャスティングでSDGsにあてはめます。すると「けっこう俺たち、いいことしているんだ!」ってみなさん楽しそうに話しています。SDGsにおいては具体的に「可視化」することが大切です。

安田:私は、SDGsは社員の働くモチベーションを上げるのに役立つと考えています。健康相談業務はあくまで相談者さんからの電話を待つ受身的なもので、対応するカウンセラーにとって、売り上げや件数といった数値が必ずしも直接的な個人の目標にはしづらい側面があります。

そうした中、従事しているスタッフのモチベーションを高めることが課題の一つだと考えています。

相談業務にあたっている臨床心理士や看護師といった専門職の人間は、会社の発展と同時に社会への貢献に対して価値を見出す傾向にあります。自分の日々の相談業務が社会に貢献していて意義のあるものだと感じられたら、よりモチベーションが高まるのではないかと思っています。

有本:まさしくSDGsへの取り組みが、社内に及ぼす一番の効果は社員のモチベーションが上がることです。自分たちの業務がSDGsという世界が取り組むべき問題の解決に貢献しているこということですから。

SDGs策定から5年 これからティーペックに求められる役割や具体的な活動は?

大井:今後、ティーペックに求められる役割について、有本さんはどう思われますか?

有本:現在もですが、持続可能な社会の実現において、今後ますますメンタルヘルスの問題が大きいものになっていくと思います。メンタルヘルス問題は、外部環境の影響も大きいですよね。
平時からしっかり運用されている安田さんの部署は、まさに、今回の新型コロナウイルス感染拡大で最前線の役割を担っていると思うのですが…

安田:新型コロナウイルス感染症の影響で、感染への不安だけでなく、ハラスメントやDVに関する相談も増えています。世の中が不安定になり、リモートワークの推進など働き方も大きく変化する中で、DV、虐待の相談が増える傾向もあります。

大井:阪神大震災や東日本大震災でも取り上げられていましたが、自然災害時のこころの問題は、現れるまでに時差があり、そして長く続くものだと感じています。新型コロナウイルス感染症の影響は相当大きいものになりそうですね。

有本:ティーペックさんにはこの「こころのサポートシステム」について、今後さらにアピールしていただきたいと思っています。

安田:ティーペックのサービスは他にどのような可能性がありますか?

有本:僕はこれまで貧困国の支援に携わってきたのですが、ただ「物」を与えるだけの支援では、もらい慣れしてしまい自立が難しくなってしまうということがありました。本当に相手のことを考えたら自立する「仕組み」を提供していかないといけない。ティーペックさんのように「仕組み」をサービスとして提供できる企業は、とても強い。もしかしたらティーペックさんの電話相談システムは、海外の貧困国の医療インフラとして役立つ可能性があると考えています。


大井:それが実現すれば「日本」だけではなく、「世界」の新しい健康インフラになりますね。

有本:そのとおりです!

SDGsは「地球が人間に与えた最後の宿題」とも表現されます。例えば、世界では過去にないような災害が多く発生していますが、それは地球が自分自身の体を守ろうとしているからと仮定すると、「地球は人間と同じ『生き物』であり、それを治す『医者』は我々人間」と捉えることができます。その解決策がSDGsです。

ソーシャルプロダクツ普及推進協会でも、ティーペックさんの今後にますます注目しています!
健康相談で「世界」を支えてください。

有本幸泰さんからのメッセージ

 SDGsの説明の際にも述べましたが、今地球は未曽有の危機を迎えています。それはイコール我々企業人にすでに降りかかっています。

 現在のコロナや毎年起こる過去にない災害、いくら経済が発展しても、地球の力には、一瞬のうちに積み上げたものは壊されてしまいます。今までは「人間が一番」というおごり、しかし少しではありますが、「自然には勝てない」という感覚が人間には生まれてきました。今お客さまが求めているのは「安心」です。

世の中はモノ消費からコト消費に代わってきております。ティーペックのシステムはまさに「安心」を売るコト消費、どこよりも強い武器をもっていると私は感じています。

長い歴史の中での電話での声のデーター収集はヒトのメンタルの心理行動など、社会学にも大きな財産となり、災害時などの心のケアの手法にも大きく貢献すると思います。

また、疾病予防や保険などもしものときに役立つサービスというのは見えないことに対する投資ですが、ティーペックのサービスが安心や保障を、日常で「可視化」できるものだと思います。

「可視化」することでお客さまの「安心」を補い、SDGsとの関連性が見えてくることで、個人や企業間のモチベーションにあがると思います。

ティーペックで働く方、サービスを扱う方、すでに皆さんはSDGs達成のために動いています。自信を持って、「自分たちの仕事がSDGsの達成につながりますよ!」と考えてお仕事を頑張ってください。

<有本幸泰さん プロフィール>

元イオントップバリュ株式会社にてCSR/CSV推進担当。
社内外に、フェアトレード、FSC認証、MSC認証など、「エシカル消費」の啓蒙活動を行う。社外では消費者教育として、年間60回の学校での授業を実施。
現在、更に消費者に近い立場として一般社団法人ソーシャルプロダクツ推進委員会 シニアアドバイザー、SDGsを経済として確立させるために、株式会社SDG impacts シニアパートナーとして勤務。

・一般社団法人ソーシャルプロダクツ推進委員会 https://www.apsp.or.jp/
・株式会社SDG impacts

【ティーペック株式会社について】

http://www.t-pec.co.jp/
24時間電話健康相談事業のパイオニアとして1989年に設立。医師・保健師・看護師などの医療資格者を有するメディカルコールセンターを運営し、セカンドオピニオンやメンタルヘルスカウンセリング、生活習慣病の重症化予防など、健康・医療分野における社会課題の解決を目的とした事業を多数展開。2017年から4年連続で健康経営優良法人『ホワイト500』に認定。

【本リリース・企画に関するお問い合わせ先】

ティーペック株式会社(担当:大井、絹山)
〒110-0005 東京都台東区上野5丁目 6番 10 号 HF 上野ビルディング
電話 :(03)3839-1078/メール : info-pr@t-pec.co.jp


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