日経BPコンサルティング調べ 「ブランド・ジャパン 2018」 第2回調査結果発表 マクドナルドのブランド総合力が回復傾向に ブランドロイヤルティはカルビー、ハーゲンダッツ、 セブン-イレブンなどの身近なブランドが上位に
株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、今回で18回目を迎えるブランド価値評価調査「ブランド・ジャパン 2018」の消費者編全53業種中10業種における、のべ169ブランドのブランド総合力、および消費者編におけるブランドロイヤルティ指標9項目の各トップ10の結果を、本日(2018年4月13日)発表しました。調査は2017年11月から12月にかけて実施され、回答者数は約6万3千人でした。
業種別ランキングの首位とトピック
※表1『ブランド・ジャパン 2018の業種別「ブランド総合力」ランキング』より
2017年度に過去最高益を更新したマクドナルド、2017年度1月~12月でカードショッピング取扱高が6兆円を超えた楽天カードなど業績好調を背景に順位が上昇したブランドが目立つ。
【自動車】 トヨタ自動車
前回に続き首位。MAZDAが日産を抜き3位へ上昇
【運輸・物流】 ヤマト運輸
ブランド総合力は低下したが、前回に続き首位を維持
【ファストフード】 モスバーガー
前回に続き首位。マクドナルドが7位から4位へ上昇
【コンビニエンスストア】 セブン-イレブン
前回に続き首位。ローソンがファミマを抜き2位へ上昇
【スポーツ】 NIKE
前回に続き首位
【EC・通信販売】 Amazon
前回に続き首位
【家具・寝具】 無印良品
前回に続き首位。IKEAが3位へ上昇
【情報】 Google
YouTubeを抜き首位に。LINEが3位へ上昇
【クレジット・ポイントカード】 Tカード
前回に続き首位。楽天カードがVISAを抜き2位へ
【放送】 YouTube
前回に続き首位。テレビ東京が3位を維持
表1 ■ブランド・ジャパン 2018の業種別「ブランド総合力」ランキング
コンシューマー市場(BtoC)編(一般消費者による評価)
注)ブランド・ジャパン 2017のデータがないものは、「-」と表記。
自動車
運輸・物流
ファストフード
コンビニエンスストア
スポーツ
EC・通信販売
家具・寝具
情報
クレジット・ポイントカード
放送
ロイヤルティ指標9項目の各トップ3
※表2『ブランド・ジャパン 2018の「ロイヤルティ」ランキング』より
カルビーは、「他の製品・サービスも、利用(購入)したい」「新商品が出たら概ね利用(購入)する」で首位を獲得した。47都道府県別に商品を開発する企画などが功を奏した。ハーゲンダッツは、「他のブランドより価格が高くても、利用(購入)する」で首位を獲得。「クリスプチップチョコレート」などの定番商品の刷新をするなど商品開発に今なお力を入れている。商品力を磨き続けているブランドが各指標で上位に挙がる傾向が見られた。
大ファンである、あこがれている
ディズニー/iPhone/帝国ホテル
最近使っており、満足している
Tカード/ダイソー/セブン-イレブン
利用(購入)したい
セブン-イレブン/モスバーガー/日清フーズ
他者に勧めたい
ヱビスビール/スノーピーク/イオンシネマ
今後に期待している
川崎重工業/TESLA/オーケーストア
使ったことがあり、今後も使い続けたい
YouTube/ダイソー/セブン-イレブン
他のブランドより価格が高くても、利用(購入)する
ハーゲンダッツ/ヱビスビール/ゴディバ
他の製品・サービスも、利用(購入)したい
カルビー/ソニー/パイロット(文具)
新商品が出たら概ね利用(購入)する
カルビー/ハーゲンダッツ/日清食品
※左から各項目の1位、2位、3位。
表2 ■ブランド・ジャパン 2018の「ロイヤルティ」ランキング
コンシューマー市場(BtoC)編(一般消費者による評価)
注)ブランド・ジャパン 2018のノミネート1,000ブランドが評価対象。
注)ブランド・ジャパン 2017のデータがないものは、「-」と表記。
(1)大ファンである、あこがれている
(2)最近使っており、満足している
(3)利用(購入)したい
(4)他者に勧めたい
(5)今後に期待している
(6)使ったことがあり、今後も使い続けたい
(7)他のブランドより価格が高くても、利用(購入)する
(8)他の製品・サービスも、利用(購入)したい
(9)新商品が出たら概ね利用(購入)する
(石原 和仁=日経BPコンサルティング ブランド・ジャパン プロジェクトマネージャー)
ブランド・ジャパン:国内で使用されているブランドを一般消費者とビジネス・パーソンが評価する、日本最大規模のブランド価値評価調査プロジェクト。2001年に第1回調査を実施し、今回が18回目。一般消費者から回答を求める「BtoC(コンシューマー市場)編」(調査対象1,000ブランド)と、有職者にビジネス・パーソンとしての立場から回答を求める「BtoB(ビジネス市場)編」(同500ブランド)から成る。第2回から調査フレームを固定しているため、過去17年分について同一観点で比較可能である。
BtoC編では企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1,000ブランドを対象に調査した。ブランド価値の「総合力」を算出する際に、「フレンドリー(親しみ)」、「コンビニエント(便利さ)」、「アウトスタンディング(卓越性)」、「イノベーティブ(革新性)」という4指標を採用した。
BtoB編では500の企業ブランドを対象に調査した。ブランド価値の「総合力」を算出する際に、「先見力」、「人材力」、「信用力」、「親和力」、「活力」の5指標と5つの「企業評価項目」を採用した。調査概要は、別紙の「調査の構成と概要」と「特別顧問およびブランド・ジャパン企画委員会」を参照。
ブランドロイヤルティはブランドとの絆を示す指標で9項目を設定した。ブランドロイヤルティ項目は上記のブランド総合力算出とは別途聴取した設問。BtoC編1,000ブランド・BtoB編500ブランドについて聴取した結果となる。
日経BPコンサルティング:日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9,000万円)