日本オラクルとネクステックPLM事業で協業

日本オラクル株式会社(代表取締役社長:新宅正明、本社:東京都千代田区、以下 日本オラクル)とネクステック株式会社(代表取締役社長:山田太郎、本社:東京都港区、以下 ネクステック)の両社は、PLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)ビジネスにおける戦略的提携を行うことに合意いたしました。

  1. 協業の目的
    〜オラクルの技術力・ネクステックのPLM分野のノウハウとの融合が最強のPLMソリューションを構築する〜

オラクルの持つ高いデータベース技術と豊富な実績、ネクステックの持つ製造業PLM領域における実績と知見、圧倒的な提案力をベースに業界最強のソリューションを構築することを目的としています。製造業のPLM領域、特にマスターデータ領域におけるソリューション力に注力し、製造業の利益向上に確実に貢献するサービスを提供します。両社は、2003年7月現在既にBOM(Bill of Material:部品表)を中心とした製品情報管理ソリューションに関する共同スタディ、共同マーケティング活動、共同提案活動を開始しており、3年間で20サイト、販売目標100億円を目指します。

  1. 本協業の背景
    〜プロセスイノベーション(トランザクションデータ)からプロダクトイノベーション(マスターデータ)へ重要性がシフト〜

デフレ経済下で、製品を作れば必ず売れていくという状況でない今、製造業は生産性向上を目的としたプロセスイノベーションから、売れるモノを的確に生産して的確に売る仕組みづくり、プロダクトイノベーションへ注力ポイントをシフトしてきています。SCM,ERPを中心としたトランザクションデータを超えたPLM,BOMを中心としたマスターデータマネージメント重視時代の到来です。

マスターデータのマネージメントであるPLMの仕組みを構築するために、製造業は、ライフサイクルや組織を横断した形でBOM(部品表)を共有することが必要ですが、BOMのデータをシステムに載せて運用する際、最も難しい点は数万〜数百万、構成データは数百万〜数千万もの膨大な品目データが、静的なデータベース内に格納され、多数の利用者から登録・更新・削除・検索が行われます。PLMを実現する場合、この環境下で、高いパフォーマンス(レスポンス力)、高操作性、利便性、堅牢なセキュリティ、高度な信頼性が要求されます。

これまでネクステックでは、オラクル・データベース上でBOMシステムのパフォーマンスを最大限生かすシステムアーキテクチャの研究開発、データモデリング、システム実装を独自に行ってきました。

一方、日本オラクルにおいては、BOMを中心としたPLMシステムを支えるデータベース技術に加え、PLM関連のアプリケーションを提供してきた豊富な実績があります。

  1. 本協業の優位性
    〜オラクルがネクステックの技術力を強化し、ネクステックがオラクルのPLMソリューションを強化する〜

本協業は、日本オラクルにとっては、PLM分野のコンサルティング、システム開発導入において多くの実績を誇るネクステックのノウハウを、「Oracle Product Lifecycle Management」(以下、「Oracle PLM」)製品群及び、ビジネスアプリケーション「Oracle E-Business Suite」、コラボレーション製品「Oracle Collaboration Suite」 へ適用することにより、製造業にとって現実的で効果の高いソリューションが提供可能になり、市場優位性を確実に獲得できます。

一方、ネクステックにとっては、オラクルの技術情報の提供を受けることにより、BOM(部品表)システムの更なるパフォーマンス向上及び機能強化が常時可能になり、且つ、マスターデータ関する技術コンサルティング力が強化されます。また、従来提供してきた独自のPLMアプリケーションのラインナップに 「Oracle PLM」製品群 が追加されることによって、よりクライアントの要件に適したソリューションの提案活動を行えるようになります。

2社の持つ技術力、製造業における豊富な実績をベースに、製造業のPLM領域、こと、マスターデータ領域おけるソリューション力を更に強化し、製造業の利益向上に確実に貢献するサービスを提供することを目的としています。

また、ネクステックの戦略的アライアンスパートナを公表するのは日本オラクルが初めてのケースです。

両社の役割は以下の通り。

本協業の具体的な内容

日本オラクル:
・ データベース「Oracle9i Database」の技術情報と実装技術の提供
・ 「Oracle E-Business Suite」を中心としたオラクルのアプリケーションの技術情報及び実装技術の提供
・ 顧客に対する提案、導入コンサルティング、SI支援
ネクステック:
・ PLM/BOM(部品表)分野を中心とした製造業向けコンサルティングノウハウの提供
・ BOMに関するシステムインプリメンテーション技術支援
・ BOMを中心としたマスターデータモデリング支援
・ 顧客に対する提案、導入コンサルティング、SI支援

以上

PLM(Product Lifecycle Management)について
製品企画段階から生産設計を経て製造,その後の保守や製造中止まで,製品ライフサイクル全てにわたる業務をデータに基づいて実行することです。PLM(Product Lifecycle Management)で用いるデータは製品の内容を表現したスペック(仕様)であり,企画や設計段階で作られた仕様データを基に各部門毎に形を変えながらライフサイクルの最後まで利用することを目的としています。BOM(部品表)は最も代表的なPLMデータの表現方法です。PLM(スペックマネージメント)は、原価低減、製品ライフサイクルの短期化、製品の市場投入の最適化、生産効率化に、適正在庫化、などを実現し、製造業の利益向上に高く貢献します。

BOM(Bill of Material)について
組み立て型製造業において、製品がどの部品・下位構成品・中間製品および原資材などから構成・製造されるのかという関係を示した表やデータのことを総じてBOM(Bill of Materials:部品表)と呼ぶ。一覧で示す形式と,ツリー構造で示す形式が一般的。ただし,表示方法やデータの持ち方などについては特に定義がなく,部門の違いやツールやルールベースの違い,何を目的とするかによってBOMの構造やBOMが持つ情報は異なってくる。

日本オラクル株式会社について
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点としたEビジネス構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1,440 名(2003年5月末現在)。

ネクステック株式会社について:
ネクステックは、製造業に特化したコンサルティングからデータモデリング、システム開発導入まで一貫してサービスするプロフェッショナルファームです。自動車、自動車部品、家電、造船重機、産業機械、精密機械のPLMプロジェクト(BOM(部品表)構築、開発購買、CTO(Configure to Order) 、ライフサイクル収支管理、マスターデータモデリング等)を支援しています。特に、上流のエンジニアリング領域を強みとし、製造業の利益向上に直結する仕組み作り全般を提供します。従業員数55名(2003年7月現在)。

このプレスリリースに関するお問合せ先

日本オラクル株式会社 マーケティング本部
コーポレート・コミュニケーションズグループ 広報担当 栃尾
TEL:03-5213-6927 E-Mail:Miki.Tochio@oracle.com

ネクステック株式会社 マーケティング部 
フィールドマーケティング 安村亜紀
メールアドレス:yasumura@nextechcorp.com TEL:03-5405-1120  FAX:03-5405-1121

※ Oracleは、Oracle Corporationの登録商標です。
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