アドバンテストが「Oracle ABM」を利用したグローバルな経営管理システムを構築へ
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町4-1 代表取締役社長:新宅 正明)は、半導体試験装置メーカー大手の株式会社アドバンテスト(本社:東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル 代表取締役社長:丸山 利雄)が「Oracle E-business Suite」の原価管理モジュール「Oracle Activity Based Management」(以下 Oracle ABM)を利用したグローバルな経営管理システム「海外ABCMシステム」の構築を決定し、2001年10月より稼動予定であることを発表します。
アドバンテストでは99年以降、シリコンサイクルに左右されず安定的な収益を獲得することを目指したグループ収益体質の強化策を検討してきました。
その一環として同社は、海外21社の関連会社におけるコスト管理を強化・徹底するために「Oracle ABM」を利用した経営管理システムの構築を決定しました。「Oracle ABM」は国内の製造業において、今回が初めての導入例となります。
従来、アドバンテストグループでは米国、ドイツ、シンガポール、台湾、韓国の5社の海外統括会社ごとに独自のコスト管理システムで担当地域における関連会社の情報を収集・管理していました。今回、海外関連会社21社の経営情報を統合するグローバルな経営管理システムの構築により、コストダウンの推進、製品別・顧客別採算管理、などを実現し、経営判断のスピードアップ、グループ競争力の更なる強化を目指します。
日本オラクルは、2001年1月よりアドバンテストに対してグローバルな経営管理システム構築の提案を行ってきました。その結果、短期間でのシステム構築が可能、データ統合およびweb対応における技術的先進性、などの特長を高く評価いただいたことで採用が決定しました。
今後、アドバンテストでは、本システムにより海外関連会社の戦略的な経営管理を実現し、さらに国内の経営管理システム「国内ABCMシステム」との統合などによる経営革新を推進することで、開発、生産、販売体制の強化によるグループ競争力の一層の強化を進める計画です。
「Oracle ABM」は「Oracle E-Business Suite」に付加された新たなソフトウェア・コンポーネント「Oracle Strategic Enterprise Management」(以下Oracle SEM)を構成する原価管理モジュールです。「Oracle E-Business
Suite」はERP、CRM、SCMといったコンポーネント群から構成されますが、システム全体のデータを経営情報として活用するソリューションが「Oracle SEM」であり、経営戦略のさまざまな要素についての分析、評価、管理・最適化を実現し、より高度で迅速な経営判断をサポートします。日本オラクルでは本システムでの採用実績を軸に、企業経営の高度化・経営判断の迅速化に対応した経営管理ソリューション「Oracle SEM」を日本市場において積極的に展開し、E-Businessソリューション市場におけるシェアの拡大を狙います。
■ 本件に関する報道関係お問合せ先:
日本オラクル株式会社 広報部/大西
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