致死率が高いって本当? 脳出血の一部である「脳幹出血」とは 特徴や原因、予防法を当社専属保健師が解説。

セントラルメディエンス、コラム更新のお知らせ

 医療従事者のマッチングや医療品の卸、医療機関のトータルサポート事業を展開する株式会社セントラルメディエンス(本社:東京都港区、代表取締役:中川隆太郎、以下「当社」)は、「脳出血・脳幹出血」についてご紹介するコラムを更新いたしましたのでお知らせいたします。

 先日、有名なミュージシャンの方が「脳幹出血」でお亡くなりになられたというニュースがあり、突然のことで驚かれた方も多いかと思います。今回のコラムでは「脳幹出血」とは?特徴や原因、予防法などを当社専属の保健師が解説します。
 


 

■脳出血とは

 脳出血は、脳にある血管の損傷や、外傷などによる脳へのダメージにより生じます。
その中で、脳幹出血とは、その名の通り、脳幹という部位からの出血のことです。
 

■脳幹とは

 そもそも脳幹とはどのような働きがあるのでしょうか。脳幹とは、脳の中でも中枢神経と呼ばれる生命維持に重要な部位になります。

中脳・橋(きょう)・延髄から構成されており、
中脳は視覚や眼球反射などを司り、障害されると平衡感覚が保てなくなり歩行が困難になります。
橋は神経伝達などを司り、障害されると運動障害や感覚障害などの麻痺が生じます。
延髄は呼吸中枢や循環器中枢などを司り、障害されると、自発呼吸の停止や嚥下困難、知覚障害などを生じます。

これら3つの部位を合わせて脳幹と定義されており、脳幹出血とは、これらのどこからかの出血となります。

 

■脳幹出血の特徴とは

 脳幹出血は致死率が非常に高く、脳出血の中でも予後が悪いことが特徴です。
脳出血自体が麻痺などの障害を起こしやすいですが、脳幹に関しては先程挙げた通り、生命維持や身体活動に重要な部位が集中しており、障害されることで死亡する可能性が高いことに加えて、命が助かったとしても、意識が戻らない、自発呼吸がなく人工呼吸器を一生付けないといけない、他には歩行困難で寝たきりになるなど、元の生活に戻るのが困難なケースが多く、社会復帰が難しいとされています。
 

■脳幹出血の原因・予防とは

 では、脳幹出血の原因と予防は何なのでしょうか?
脳幹出血も脳出血の一部と書いたように、脳出血の原因がそのまま当てはまります。つまりは、動脈硬化と高血圧です。
動脈硬化は、食生活や喫煙、加齢、高血圧が大きな原因となり、高血圧は、食生活や運動習慣、肥満、飲酒、ストレスなどが原因となります。

脳出血を予防するためには、これらの生活習慣病を予防することが大事になります。
普段より血圧が高い方や喫煙習慣がある方、強いストレスを感じている方は特に注意が必要になります。

日本においては、脳梗塞と脳出血を含めた脳血管疾患での死因が第4位であり、非常に多いのが良く分かります。上位である、悪性新生物(がん)、心疾患(心臓病や心筋梗塞)、脳血管疾患は、生活習慣病と強い関わりがあるため特定保健指導などを通して国が力を入れている分野になっています。

出典:厚生労働省 令和4年(2022) 人口動態統計月報年計(概数)の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai22/dl/gaikyouR4.pdf
 

■まとめ

 脳出血は死亡する可能性が高い怖い病気です。
また、例え命が助かったとしても、麻痺などの障害が残る場合も多く、その後のQOLが低下するリスクもあります。若いころからの生活習慣が原因となるので、早目に、生活習慣の見直しや定期的な健康診断の受診と問題があれば早期の通院を行い、予防に努めていくことが大事になります。

自分自身が元気に生き生きと過ごすために、是非生活習慣を見直していきましょう。
 


 

■ 執筆 ■
富谷圭佑
とみやけいすけ

株式会社Central Medience 専属保健師

一般企業で6年間営業として働き、介護職2年、
その後看護大学に入学した後に大学病院で臨床(ICU、内科)を4年経験。
現在は、当運営会社 株式会社セントラルメディエンスに入社し、専属保健師として勤務している。
 

株式会社Central Medience

代表者:代表取締役 中川隆太郎
所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング EAST棟8階
事業内容:メディカルサポート、メディカルキャリア、医療経営等のソリューション提供 他
公式HP:https://centralmedience.com/


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