コロナ禍でも海外旅行気分を 入院患者様などにベトナムの郷土料理を提供
ベトナム人技能実習生がレシピを作成・監修し、本場の味に
総合サービス企業 シダックスグループでは、事業子会社・シダックスフードサービス株式会社を通じて、全国で受託運営する約600カ所の病院・高齢者福祉施設を対象に、ベトナムの郷土料理を、2022年3月7日(月)~5月6日(金)の期間、順次提供します。
シダックスフードサービスでは、新型コロナウイルスの影響で外出が難しい中、お客様に病院や施設内にいながらにして、郷土料理で旅行気分を味わっていただきたいという想いから「全国郷土料理うまいもの紀行」と題し、全国の郷土料理を定期的に提供して参りました。2020年の“九州・沖縄編”から開始し、5回目となる今回は、“特別編”として「ベトナム」の郷土料理を提供します。当社には受託先の病院内厨房で働く9名のベトナム人技能実習生がおり、今年で来日1周年となること、来年は、「日・ベトナム外交関係樹立50周年」にあたることを記念し、本企画を実施します。
メニューは全て、この技能実習生が中心となって作成・監修を行っています。香りづけにベトナム料理に欠かせない調味料・ヌクマムを使用した「鶏肉のレモングラス炒め」、ベトナム風ぜんざいの「緑豆・ココナッツミルクのチェー」など、本場ベトナムのメニューを日本人向けにアレンジした全8品を提供します。
これまでの「うまいもの紀行」同様、メニューは完全調理品(※)としてパッケージ化されて各施設に納品されるため、コロナ禍においてもオペレーションの負担軽減や省人化対応が可能です。また工場で一括調理されることで、各調理現場での廃棄物のほか、仕込みや調理・洗浄時における水の削減効果も期待できます。比較的変化が少ない入院・入所生活においても非日常感とSDGsの視点を両立させた意義深い取り組みと言えます。
※完全調理品…工場等で調理し、料理にまで完成させた食品。調味などをする必要がなく、そのまま、あるいは、再加熱するだけで食べることができる。
「全国郷土料理うまいもの紀行」 第5弾“特別編(ベトナム)”概要
■実施期間:2022年3月7日(月)~2022年5月6日(金)
■提供箇所:全国約600カ所の病院・高齢者福祉施設
■メニュー開発者:シダックスグループに所属するベトナム人技能実習生他
■提供メニュー:ベトナムの郷土料理 全8品
南北に長い国土を持つベトナムでは、地域によって気候も好まれる味も異なります。首都・ハノイを中心とした北部では、ヌクマムや醤油を多用した料理が人気。ホーチミンを中心とした南部では、砂糖やココナッツミルクを使った甘く濃い味付けの料理が好まれるなど、地域性も味に反映させています。
*「鶏肉のレモングラス炒め(テイット・ガー・サオー・サ)」
レモンに似た爽やかな香りのハーブ・レモングラスを使用したベトナム風鶏肉の炒め物。レモングラスの爽やかな香りが、鶏肉の旨味を引き立てる。香りづけにヌクマムを使い、いつもと一味違う鶏肉料理に仕上げた。
*「厚揚げのトマトソース煮(ダウ・ソット・カー・チュア)」
水気が少なくしっかり固めた日本とは少し違う豆腐を揚げ、トマトとヌクマムで煮た、ベトナム北部で大人気の定番家庭料理を、今回は厚揚げを使用して再現。中まで味が染みた厚揚げとトマトソースは相性抜群。
*「緑豆・ココナッツミルクのチェー(チェー・ダウ・サン・コット・ズア)」
「チェー」はベトナム風ぜんざいのことで、甘く煮た豆類や果物など複数の具材を好きに組み合せて食べるベトナムの伝統的なローカルスイーツ。今回は最もポピュラーなココナッツミルクと甘く煮た緑豆の組み合わせに。
「全国郷土料理うまいもの紀行」 過去実績
■シダックスフードサービス株式会社について:
シダックスグループの祖業である給食事業を担う事業子会社。外来レストランも含む病院、有料老人ホーム等の高齢者施設、および保育園、幼稚園など約780カ所の食事提供業務を行う。