石炭火力発電所の炭素回収貯留(CCS)―2025年までの機会評価と主要国に関する分析

株式会社グローバル インフォメーションは、GlobalDataが発行した報告書「Carbon Capture and Storage (CCS) for Coal-Fired Plants - Opportunity Assessment and Key Country Analysis to 2025 (石炭火力発電所における二酸化炭素回収および貯留(CCS):機会の評価・主要国分析)」の販売を開始しました。

2011年末時点の世界の石炭火力発電所の二酸化炭素回収・貯留(CCS)の設備容量は、パイロット実証プロジェクトのみで総量238メガワット(MW)となっています。現在のところ、大規模な火力発電プロジェクトはまだ稼働していないためです。2008年に稼働を開始した生産量30MWのドイツ・シュワルツェプンペ発電所は、CO2回収型のプロセスを採用しています。また、その他2件のプロジェクトが同じ年、米国で稼働を開始しました。その後、オーストラリア、フランス、スペイン、オランダ、イタリアでもまた、CCSパイロットプロジェクトが建設完了に至っています。すでに発表されている世界のCCSパイロット実証プロジェクトによって、同プロセスを採用する発電所の発電量は、2020年には10ギガワット(GW)に達する見通しです。

世界でも特にCCSの展開が進んでいる国は、米国、カナダ、ノルウェー、オーストラリア、韓国、日本、中国および欧州連合(EU)加盟国です。南アフリカ、マレーシア、ブラジルなどの国々も、技術さえ確立すれば、CCSへの関心を高めるとみられています。現在のところ、石炭火力発電所で大規模なCCSパイロット実証プロジェクトが行われている例は、世界のどこにもありません。ただし、計画中のプロジェクトによって、CCS技術の展開において世界でも主導的立場となるのは、米国になると見られています。後に続くのは、容量の増設が数多く計画されている(欧州で最多)英国です。一方、中国とポーランドは石炭火力発電所への依存度が高く、排出量削減目標を達成するためには、CCS技術が必要となるでしょう。インド、南アフリカなど、石炭火力発電に大きく依存するその他の国々もまた、近い将来に同様に、CCSを採用することになるでしょう。CCSを採用する発電所が行うCCSの研究活動は、2000年初めから推進されてきました。また、中国、米国、オーストラリア、日本、ノルウェー、オランダ、英国などの国々は、CCSの研究開発(R&D)活動に多額の投資をしており、この分野における主導的な立場を維持しています。

市場調査レポート: 石炭火力発電所における二酸化炭素回収および貯留(CCS):機会の評価・主要国分析
Carbon Capture and Storage (CCS) for Coal-Fired Plants - Opportunity Assessment and Key Country Analysis to 2025
http://www.gii.co.jp/report/gd256330-carbon-capture-storage-ccs-coal-fired-plants.html
出版日: 2012年12月12日
発行: GlobalData

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