常石造船が米国カーネギーメロン大学と共同研究の成果報告会を開催 ~造船の未来に先端ロボットを~
常石造船株式会社(本社: 広島県福山市沼隈町常石1083、代表取締役社長:河野健二)は6月21日、米国カーネギーメロン大学(CMU)と行っているIoT/ロボティクスにおける共同研究の成果報告会を開催し、次世代型の工場や建造環境のあり方を共有しました。
本研究は、CMUと2014年から継続して取り組んでおり、工場の生産性向上や作業環境の改善に、ロボットやIoT技術の積極的な活用を目指して進めているもので、本報告では4つのテーマが発表されました。
◇「レトロフィットセンサーネットワーク」
船舶で広く使用されているアナログ式の計測装置を対象とし、アナログデータをデジタルデータに変換するセンシング技術と、データの無線送信技術を組み合わせた技術コンセプト開発
◇「自動船体清掃システム」
遠隔かつ自動で船体没水部の汚損状況の定期的な検査とメンテナンスを可能とする、水中稼働ロボットシステムのコンセプト開発
◇「二重底ブロックの溶接ロボット」
狭く制限された環境のなかで行われる二重底ブロックの大組溶接工程を対象とし、自ら溶接箇所まで移動して溶接を行う完全自動溶接ロボットのコンセプト開発
◇「工場インベントリシステム」
建造中の部材を対象とし、固定カメラ・ヘルメットカメラ・ARマーカーを組み合わせることで、部材の位置情報をトラッキング可能にするシステムのコンセプト開発
本発表を行ったCMUの学生研究員は、今年の5月末から一ヶ月に渡って常石造船でインターンシップ生として、建造工程や作業等を体験しており、収集した情報や実体験を踏まえ成果発表を行いました。参加した常石造船の社員からは実験の成果や技術の仕組みなどについて質問し、言葉の壁を越えて、研究の成果とこれからの目標についてディスカッションしました。
CMUは米国の名門研究大学で、1996年にコンピュテーショナル・エンジニアリング・アンド・ロボティクス研究室(CERLAB)を設立し、NSF、NASA、NIHなどの米国政府機関に加え、様々な業界のIT技術とロボット技術に関連する研究を行っています。常石造船は2014年にCMUと締結し造船事業に先端ロボットを取り入れることで、業界が抱える様々な問題を解決するように共同研究を進めています。
■ 常石造船株式会社について
2017年に100周年を迎えた当社(広島県福山市)は、造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの中核会社です。国内の常石工場(本社)とフィリピン、中国、パラグアイの海外3工場を製造拠点に、3万トン~18万トン級のばら積み貨物船、コンテナ船、タンカー、客船などを建造しています。
URL:http://www.tsuneishi.co.jp/
代表取締役社長:河野 健二
事業内容:船舶の建造、修繕
創業:1917年(大正6年)7月
資本金:1億円
従業員:880人(2017年12月時点)
事業拠点:常石工場(広島県福山市)
造船事業関連会社:
TSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (CEBU), Inc.(フィリピン・セブ島)
http://www.thici.com/
常石集団(舟山)造船有限公司(中国・浙江省)
http://www.tsuneishi-zs.com/
ASTILLERO TSUNEISHI PARAGUAY S.A.(パラグアイ・セントラル州ビリェタ市)
http://www.glocal-japan.com/southamerica/
株式会社三保造船所(静岡県静岡市)
http://www.mihozosen.co.jp/
常石鉄工株式会社(広島県福山市)
http://www.tsuneishi-iw.jp/
常石商事株式会社(広島県福山市)
http://www.tsuneishi-trading.co.jp/
常石エンジニアリング株式会社(広島県福山市)
http://www.tsune-e.com/
- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシホールディングス株式会社
マーケティングコミュニケーション部
pr@tsuneishi.com
TEL:084-987-4915