プロテオミクス研究市場は2017年に29億ドル規模へ、プロテオミクス市場全体の32.5%を占有
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社BCC Researchが発行した報告書「Proteomics: Technologies and Global Markets (プロテオミクス:技術と世界市場)」の販売を開始しました。
プロテオミクス研究市場は2012年、プロテオミクス市場全体の43%を占めるまでに成長し、18億ドル規模となりました。今後の年平均成長率(CAGR)は9.7%と予想されており、2017年には市場全体の32.5%にあたる約29億ドル規模に拡大すると見込まれています。研究市場は、学術団体、研究機関、政府の研究所などからなります。
プロテオミクス製品において主に注目されてきたのは研究市場であり、そのため急速な成長が続いてきました。市場の主体は研究の結果が適用される創薬や医薬品開発、診断、エンドユーザー市場の分野への適用などへと移行しています。業界全がプロテオミクス応用分野の方向へと向かう姿勢を強めていることから、こうした傾向は今後も続いていくとみられます。一方、研究機関は質量分析法とバイオチップという主要2分野において、今後も革新技術に注力し続けていくとみられます。
プロテオミクスのエンドユーザー市場の中で最も高い成長をみせているのが診断市場です。2012年の市場規模は、2億4610万ドルに達しました。その後もCAGRが43.5%という急速な成長を続け、2017年には15億ドル規模に達する見込みです。主な成長促進要因は、プロテオミクスを基盤とした試験のパイプラインの穏やかな成長などです。また、多重診断検査の導入、タンパク質バイオマーカーの発見率が高いこと、自動化された迅速かつ低コストの検査の需要が高まっていることなどです。
プロテオミクス業界は多くの分野で激しい競争が続いており、非常に多様性のある業界です。さまざまなライフサイクル・テクノロジーが関わっており、初期または新興の市場分野において開発を行う企業にとって、魅了的な業界です。生命科学産業において、プロテオミクス技術は欠かすことのできないツールになることが証明されています。今後もイノベーションに携わる人たちに機会を提供していくでしょう。
同レポートでは、質量分析(MS)装置、消耗品、ワークフロー製品、平面アレイ、ビーズアレイ、ラブオンチップ(LOAC)を取り上げています。また、研究、創薬や医薬品開発、診断、エンドユーザー市場の分野への適用なども対象に調査分析を行いました。地域別の調査では主に、北米、欧州、日本、その他各地(ROW)を取り上げています。
市場調査レポート: プロテオミクス:技術と世界市場
Proteomics: Technologies and Global Markets
http://www.gii.co.jp/report/bc92659-proteomics.html
出版日: 2013年05月17日
発行: BCC Research
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