解剖病理学市場- 成長、動向、COVID-19の影響、予測（2023年-2028年）
株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：小野悟、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「解剖病理学市場- 成長、動向、COVID-19の影響、予測（2023年-2028年）」（Mordor Intelligence Pvt Ltd）の販売を5月23日より開始しました。
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解剖病理学市場は、予測期間中にCAGR6.5%を記録すると予想されています。
世界的に、COVID-19の発生は解剖病理学市場を含む診断産業のあらゆる側面に影響を及ぼしています。ここ数カ月、病院では救急やOPDサービスが提供されているにもかかわらず、病院を訪れる患者の数は大幅に減少しています。
がん患者は、このパンデミックにおいて最も大きな影響を受けた患者グループの1つとして浮上しています。COVID-19は、がん検診、診断、治療を受ける患者数に大きな影響を及ぼしています。COVID-19患者の入院率の増加によるプレッシャーは、腫瘍クリニックなど多くの病院や診療科をCOVID-19患者の治療のために再整備することにつながったのです。2020年に国立医学図書館が発表した研究によると、その結果、世界中で多くの診断や治療が中止または延期され、230万件ものがん手術が行われたといいます。腫瘍学の臨床試験も影響を受けており、2021年にEvaluate Vantageが発表したレポートによると、COVID-19のために約170の試験が中断されました。
世界保健機関によると、2021年世界では163カ国中122カ国で、非感染性疾患サービスが中断され、欧州地域では3カ国に1カ国が、がんサービスの一部または全部が中断されたとのことです。キルギス国立腫瘍センターでは、2020年4月に診断されたがん患者数が90％減少し、オランダとベルギーでは、2020年の最初のロックダウンの間に30～40％減少しました。
ロックダウンによるがん患者の診断・治療の遅れは、がん死亡率を増加させることが予想されます。英国では、今後5年間で、大腸がんによる死亡者数が15％、乳がんによる死亡者数が9％増加すると予想されています。しかし、各国が徐々に移動の制限を緩和しているため、検査数の復活が見られます。
解剖病理学市場は、がんやその他の対象疾患の発生率の高さ、個別化医療への注目の高まり、政府による相当数の支援プログラムやトレーニングモジュールにより、急速な成長を見せると思われます。がんは世界第2位の死因であり、2020年には1,000万人が死亡すると言われています。世界では、約6人に1人ががんで死亡しています（出典：WHO）。2020年には1,930万人の新規がん患者が報告されており、2040年には3,020万人に増加すると予測されています。このようながん罹患率の増加は、総人口だけでなく、老年人口の増加にも起因していると考えられます。
老年人口が急速に増加し、がんやその他の慢性疾患の罹患率も上昇しています。慢性疾患の症例が増加し、病状の適時診断に取り組む必要性が高まっていることが、市場を牽引しています。例えば、World Population Ageing 2020レポートによると、65歳以上の世界人口は2020年には7億2700万人であり、2050年には倍増して15億人に達すると予想されています。高齢者はさまざまな病気にかかりやすいため、この人口動態の変化により、がんを含むいくつかの慢性疾患の有病率が世界的に大きく上昇すると予想されます。
主な市場動向
予測期間中は消耗品セグメントが成長を牽引する見込み
予測期間中は、消耗品セグメントが市場を独占しています。幅広い製品が入手可能であることに加え、研究成果における消耗品の使用率が高いことが、同分野の成長を後押ししています。病理学用消耗品は低コストで入手しやすいことも、同分野の成長に寄与しています。
解剖病理学プロトコルのための試薬やキット、抗体、プローブが多数販売されています。主な試薬・キットとしては、Thermo Fisher社のTamping Tools Kits、CISH Centromere Detection Kits、Roche社のultra view SISH DNP Detection Kit、ISH iVIEW Blue Plus Detection Kit、Agilent社の機器洗浄キットなどがあります。
現在進行中の技術的進歩や、設計を改善した解剖病理学的機器を提供するための市場参入企業による重点的な取り組みが、機器セグメントの成長を後押しすると予想されます。例えば、2020年4月、Precisionary Instrumentsは、CF-6100クライオスタットを発売しました。このクライオスタットは、皮膚科学、組織学、病理学における組織切片作成を促進し、サポートします。
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