【学生起業】合同会社Z2Aの設立
~Web3.0時代を牽引する企業を目指して~
概要
豊橋技術科学大学の卒業生及び在学生らで、2024年3月にブロックチェーンを用いたサービスの企画・開発を行う会社「合同会社Z2A(ジートゥーエー)」を設立しました。本学で学んだ技術的知識やアントレプレナーシップで得た経験をもとに、あらゆる分野のビジネスにおけるIT活用や、自社サービスの開発・普及を目指していきます。
詳細
【Web3.0について】
新たなインターネットの時代として「Web3.0」という言葉が注目されるようになりました。これは後述するブロックチェーン技術によって実現される、新たなインターネット社会のことを指します。現在は、Googleの検索サイトやSNSなどを利用する際にはアカウント登録が必要で、個人情報をはじめとする様々なデータが特定の組織に管理されています。このインターネットの形態を中央集権的ネットワークと言います。これに対し、ブロックチェーンによる分散型ネットワークでは各個人がデータを管理し、中央管理者を介さないユーザー間のやり取りを行えるようになります。また、データを分散化することで情報漏洩やデータ改ざんのリスクを解消するといったセキュリティ上のメリットもあります。
【ブロックチェーンとは】
上記で述べた通り、ブロックチェーンは情報を記録するネットワーク技術の1つです。これによりデータの改ざん・漏洩が不可能になります。電子マネーにおいて金融機関等を介さずに通貨のやり取りを実現させる技術として2008年に広まりました。ビットコインのような仮想通貨にも利用されています。
【実際のサービス・事例】
・オープンバッジ
オープンバッジは知識やスキルをデジタル上で証明するサービスです。大学や資格認定団体、企業が多くのオープンバッジを発行しており、日本でも様々な団体からの発行が始まりました。本学でも特定の履修コースを修了した際に、その証明としてバッジが学生に配布されています。ブロックチェーン技術を取り入れており、実質的に偽造・改ざんが不可能になっています。
起業した背景
今年3月に豊橋技術科学大学の在学生と卒業生の2人で創業しました。代表の大野は本学でロボコンを経験した際に、テクノロジーが人の感情や社会に影響を与えることに感動を覚え、開発したプロダクトやサービスを世に広めることに挑戦したいと思うようになりました。そこでAIベンチャーの起業や外部のアントレプレナーシップなどに関わるようになり、昨年同じ目的を持った同級生と協力して実際に会社を立ち上げました。開発経験としてはAIが主ですが、会社を始める上でその次に世に広まるであろうテクノロジーに着目しようと考え、ブロックチェーンを事業に取り入れました。
今後の展望
現在はブロックチェーンを用いた業務管理ツールの開発や、その他AIやデータベース関連のシステム開発を行っています。次年度以降は特にブロックチェーンを用いた自社サービス開発に注力していき、世に広めていきたいと考えています。