グレートカンパニーアワード2017 受賞結果のお知らせ
一般財団法人 船井財団(理事長 長澤 房男)では『グレートカンパニーアワード2017』を開催し、受賞6社を選定しましたので発表いたします。授賞式は8月24日にグランドプリンスホテル新高輪(東京・品川)において開催いたします。
一般財団法人 船井財団は、社会に著しい貢献が期待できる法人を表彰する制度『グレートカンパニーアワード2017』を開催し、受賞6社を選定いたしました。来たる2017年8月24日(木)、株式会社船井総合研究所と共同で開催する『第91回経営戦略セミナー 経営研究会全国大会2017』会場であるグランドプリンスホテル新高輪(東京都品川区)において授賞式を行います。
本年度は9,000社を超える選考対象の中から、各業界別に選りすぐられた31社が各賞候補としてノミネートされました。そして、31社のノミネート企業の中から、特に優れた企業6社を各賞に選定し、賞を贈らせていただきます。また、ウェブサイトや各種刊行物において受賞企業の活動を紹介してまいります。
<グレートカンパニーとは>
社会的価値の高い「理念」のもと、その「企業らしさ」を感じさせる独特のビジネスモデルを磨き上げ、その結果、持続的成長を続ける会社のことです。そして、社員と顧客が「素晴らしい会社」と誇りを持つくらいの独特のカルチャーが形成されている企業を、グレートカンパニーと定義します(本アワードは株式会社船井総合研究所が創設した『グレートカンパニーアワード』(第1回授賞式は2010年2月23日)を引き継ぐ形で、5回目より一般財団法人船井財団にて開催、本年は8回目を数えます)。
『グレートカンパニー大賞』
福井キヤノン事務機株式会社 (OA機器販売/福井県)
同社は創業以来、主力としていた複写機等のOA機器販売から、顧客の業務改善提案まで踏み込んだシステムソリューション提供へと業容を広げることで、福井県内の企業から絶大な信頼を得ている独立資本のソリューション&サポートカンパニーです。顧客満足度(CS)向上と人材開発や職場環境(ES)の整備に全社を挙げて注力し、それらの相乗効果を出すことで、プロセスと成果の検証・改善を繰り返す「PDCAの高速回転」を可能にする体制を構築されました。機器トラブル発生時の通報から修理完了までを60分以内に行うと掲げた目標『ダウンタイム60分』の実践やレスポンスタイムを30分以内へと進化させるという成果もそのひとつです。情報技術が急激な変化を遂げる中、効果にフォーカスした業務改善を顧客に提供できる社内体制を構築し、OA機器販売業界におけるデファクトスタンダードを確立した同社を評価し、『グレートカンパニー大賞』を贈らせていただきます。
『顧客感動賞』
株式会社藤城建設 (住宅建設/北海道)
同社は札幌市東区で技術の高さに定評がある地域密着型の住宅会社です。1993年の創業以来、完全自由設計の高級住宅を専門とされておりましたが、2014年の消費増税後に、これまでマイホーム取得を諦めていた層であっても、真冬の北海道で光熱費を1万円程度に収められる高断熱住宅の購入を検討できるようにと低価格帯の新築戸建住宅『ゆきだるまのお家』というブランドを立ち上げました。「お金をかけずに暖かい住宅を」というコンセプトが受け、10か月先まで着工枠が埋まるほどオーダーが殺到しています。展示場等販促費用の削減、流通システムの合理化、作業の標準化でコストダウンしながらも技術・デザインにも手を抜かず、高品質・高品位の強みを維持されています。「いいものは高い」という発想に陥りがちな住宅販売において、徹底したコストカットで新しいマーケットを開拓し、従来からの高い技術力で顧客の支持を得ている同社を評し『顧客感動賞』を贈らせていただきます。
『働く社員が誇りを感じる会社賞』
株式会社ハーティスシステムアンドコンサルティング (システムコンサルティング/愛知県)
同社は愛知県岡崎市に1999年創業した自動認識技術(業務用バーコードリーダーやハンディーターミナル)を活用したシステム開発および現場改善ソリューションを提供するシステムコンサルティング会社です。IT業界で主流になりつつあるアジャイル開発の走りともいえる『共創開発®』というスタイルを早期から取り入れています。その実践には「良好な人間関係を維持すること」が重要と捉え、コミュニケーションの量と質を高める施策をいくつか実施されています。社長が自ら社員の出退勤時に車で送迎する『社長が家まで送るよプロジェクト』、社員が全社員と組み合わせをして1対1でランチに行く『One to Oneランチミーティング』等の取り組みのほか、図解表現されているフィロソフィーにおいても「仲間との理解を深め、互いにとって良い選択をすること」を促しています。コミュニケーションの量を公平に高める施策によって、従業員満足を得ながら業務効率につなげている同社に『働く社員が誇りを感じる会社賞』を贈らせていただきます。
『ユニークビジネスモデル賞』
医療法人くすのき会 (整形外科有床診療所/鹿児島県)
同法人は人口10万人の鹿児島県薩摩川内市にて、1997年に1人医師体制で開業後、19年間増収を続け、常勤・非常勤医師15名、従業員数130名を超える規模に成長された整形外科診療所です。一般には、痛みや怪我の治療と自立した日常生活を取り戻すためのリハビリテーションを「整形外科診療所」で行い、外科的手術や入院を要する場合は「病院」というように状況に応じて施設を行き来するため、患者様とご家族に大きなストレスがかかっています。その課題を解消するために同法人は「外来診察」「医療保険でのリハビリテーション」「大学病院レベルの人工関節手術・脊椎手術・関節鏡視下手術」、高齢者向けの「介護保険を利用したリハビリ」が一拠点で受けられる、患者様にとって理想の医院体制をつくられました。また、一拠点であることは、マルチ人材の育成や適材適所な人材配置をすることにも活かされています。整形外科疾患のワンストップサービスを高いレベルで実践する同法人に『ユニークビジネスモデル賞』を贈らせていただきます。
『社会貢献賞』
合資会社光武酒造場 (酒製造販売/佐賀県)
同社は佐賀県鹿島市の肥前浜宿に1688年(元禄元年)に創業し、地元では『光武学校』と呼ばれるほど杜氏を輩出している老舗酒造メーカーです。ピーク時に比べ3分の1に縮小する清酒業界にありながら、創業から掲げる『伝統の中からの革新』というキャッチフレーズを実践するように、日本初を含むいくつかの挑戦によって6年連続増収を続けています。行政と連携し、インバウンド対策として日本各地16団体まで発展した『酒蔵ツーリズム』を日本で初めて実施されました。また、商品開発や新規事業開拓にとどまらず、酒米生産者(農家)と共同し、米作りから酒造りまで一貫した企業運営をされた結果、酒蔵として日本初となる「6次産業化事業体」に認定されました。地元の肥前浜宿が2016年に日本ユネスコ協会連盟から『プロジェクト未来遺産』に認定されたことを機に『発酵文化の薫るまち』と称した街づくりの旗振り役もされています。自社の革新のみならず地域を先導する活動で永続的な地方創生に取り組まれている同社に『社会貢献賞』を贈らせていただきます。
『業績アップ賞』
シュゼットグループ (菓子製造販売/兵庫県)
同社は1969年に兵庫県芦屋市で開業した小さな喫茶店『アンリ・シャルパンティエ』を出発点とし、現在では百貨店を中心に展開するブランド『アンリ・シャルパンティエ』を国内87店舗・海外1店舗(2016年12月末時点)、もう1つのブランド『シーキューブ』を駅ナカ・駅チカで28店舗(2016年12月末時点)と、立地形態に合わせて2つの主力ブランドを展開して業績を伸ばしている洋菓子の製造販売会社です。売上は200億円を超えてもなお伸び続け、営業利益率に至っては4期継続して10%を超える伸び率を維持しています。高い成長率かつ高収益の要因は、工場への先行投資、大手百貨店や駅ビルへの出店戦略、現場レベルで改善につなげるための『決めてやろう会議』の開催など、投資と撤退の意思決定にスピード感をもたせる体制を敷いているところにあります。緻密かつ大胆な戦略とそれを実践するために即断即決で改善を実施し、業界平均を大幅に上回る高収益な財務体質で成長を続ける同社に『業績アップ賞』を贈らせていただきます。
<授賞式>
2017年8月24日(木) 於 グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール
『第91回 経営戦略セミナー・経営研究会全国大会2017』会場にて開催いたします。
取材・お問い合わせ:一般財団法人 船井財団
連絡先:TEL. 03-3490-5245 FAX. 03-3216-2253