旭タンカー、海上船舶への燃料輸送業務のデジタル変革にオラクルのクラウドを採用
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、執行役 最高経営責任者:ケネス・ヨハンセン)は本日、石油およびケミカル製品類の海上輸送を担う海運事業者である旭タンカー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中井 和則)が、海上船舶への燃料輸送のデリバリー業務を効率化するデジタル変革プロジェクトで、カスタマー・エクスペリエンス(CX)を向上するオラクルのSaaS型クラウド・サービスを中心に採用を決定、2020年はじめにテスト運用を開始することを発表します。
旭タンカーには北海道から沖縄まで日本一円をカバーする内航部門、日本国内と海外、そして三国間での輸送を受け持つ外航部門があり、両部門を合わせて約150隻のタンカーを運航し、荷主の幅広いニーズに応え続けています。また海上船舶に保税燃料油(ボンド・バンカー)を輸送する事業では、国内輸送の約55パーセントのシェアを占めています*。
- 旭タンカー調べ
一方で、ボンド・バンカーのデリバリー業務では、オーダーの問い合わせ・受注業務や受注したオーダーの進捗状況の問い合わせへの対応ならびに船舶のスケジュール情報の提供において、人手による作業の発生などが原因で顧客とのコミュニケーションや情報提供に時間がかかるという課題がありました。また旭タンカーだけでなく、現場の受渡し業務において重要な役割を果たすバンカー・クラークの業務負荷も大きく、業務に関わる関係者全員の働き方改革に向けた取り組みを進めるために業務改善を図る必要もありました。
この課題を解決するため、旭タンカーでは、オラクルの顧客データを管理する「Oracle CX Sales Cloud」、カスタマー・サポートを自動化する「Oracle Service Cloud」、アプリケーション同士の連携を行う「Oracle Integration Cloud」、アプリ開発環境をPaaSで提供する「Oracle Visual Builder Cloud Service」を導入し、これらを利用して業務のデジタル変革を実現していきます。
今回のシステムでは、オーダーの問い合わせ情報・オーダーの受注登録を行うウェブ画面を、商社を中心とした顧客向けに提供することにより、スムーズな問い合わせ情報・オーダー受領を実現し、データ入力などの負担を大幅に軽減します。また、進捗状況の問い合わせへの対応やスケジュール情報の提供においては、それらのデータを持つバンカー・クラークが直接システムに登録できる専用のインターフェースを提供、さらに顧客もそのシステムにアクセスしてデータを参照できる仕組みを整え、各自で最新のステータスを把握できるようにします。このようにシステム化することでデータの一元管理が可能となり、必要なタイミングで迅速に顧客へ情報を提供できる環境も整えられます。
このプロジェクトにおいて日本オラクルでは、ワークショップの実施や既存の業務フローの洗い出しなど、旭タンカーと緊密に連携して構築すべきシステムの要件の策定を支援しています。
今回のプロジェクトでは、株式会社アイ・エス・アイソフトウェアー、クレシード株式会社がオラクルのクラウド・サービスの実装を担当しています。
今後、旭タンカーでは今回構築するシステムを最大限に活用するだけでなく、基幹システムとの連携などさらなる拡張も予定しています。
本発表に向けたお客様からのコメント
「ボンド・バンカーのデリバリー業務をデジタル・トランスフォーメーションする目的で、オラクルのクラウド・サービスを活用したシステム構築に取り組んでいます。その結果、お客様に対して利便性を提供するとともに、担当者の業務負荷の軽減も果たすことを期待しています。今回構築するシステムの活用も含め、顧客満足度の向上に向けた施策をこれからも積極的に推進していきます」
旭タンカー株式会社 内航営業部 営業チーム チームリーダー 河井慎一郎 氏
参考リンク
• 旭タンカー株式会社
https://www.asahi-tanker.com/
• Oracle CX Sales Cloud
https://www.oracle.com/jp/applications/customer-experience/sales/
• Oracle Service Cloud
https://www.oracle.com/jp/applications/customer-experience/service/
• Oracle Integration Cloud
https://cloud.oracle.com/ja_JP/OIC
• Oracle Visual Builder Cloud Service (英語)
https://www.oracle.com/jp/application-development/cloud-services/visual-builder/
日本オラクルについて
人々が、新たな方法でデータを捉え、知見を導き出し、無限の可能性を得ることをミッションにしています。データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウド・サービス、それらの利用を支援する各種サービスを提供しています。オラクル・コーポレーションの日本法人。2000年に東証一部上場(証券コード:4716)。URL http://www.oracle.com/jp
オラクルについて
Oracle Cloudは、セールス、サービス、マーケティング、人事、経理・財務、製造などを網羅する広範なアプリケーション群、「Oracle Autonomous Database」に代表される、高度に自動化され、高いセキュリティを備えた第2世代インフラストラクチャを提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。
【本件に関するお問い合わせ先】
日本オラクル株式会社 広報室 谷地田
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