【新製品のご案内 活魚二酸化炭素麻酔コンテナ】 世界初!二酸化炭素低活性化技術で魚を活きたまま運ぶ 『日建 魚活(ぎょかつ)ボックス』誕生!
日建リース工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:関山 正勝)は、活魚二酸化炭素麻酔コンテナ「日建 魚活(ぎょかつ)ボックス」のレンタルを開始するのに先立ち、本製品及び活魚二酸化炭素麻酔の公開実験の披露を兼ねた記者発表会を、2017年8月22日、日建レンタコム株式会社(東京都千代田区)にて開催し、新製品の発表を行いました。
また、2017年8月23日(水)から開催される第19回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」に出展し、8月25日(金)にはセミナーを実施いたします。
※ 世界初…当社調査
水産業界を取り巻く現状
現在の国内の水産業界においては、高齢化による漁業者の廃業増加、消費者の魚離れ等、多くの問題を抱えております。消費量が伸び悩む中での、生産者の減少という現状において、日本近海で漁獲された魚が、近隣アジア諸国に買い負けするという、昨今の現象に象徴されるように、今後持続的に、国内で新鮮な魚を安価に消費者が楽しむことができるのか、不透明な状況となっております。
新鮮で、美味しい魚の安価な流通
「消費者が、新鮮で美味しい魚を安価に楽しみ、その消費量を増やしていく方法はないか?」
新鮮で美味しい魚、それは活きた状態の魚=活魚であり、この活魚をより安価に消費地に流通させていくことで、消費量を増やせるのではないかと日建リース工業は考えました。既に活魚車での輸送等の手段はありますが、設備投資が大きいが故に、高いコストなり、小さな漁港での活用が難しいことから、日建リース工業は、小さな漁港でも小ロットで、安価に活魚を輸送でき、かつ高過密で大容量でも活魚を輸送できる方法を検討いたしました。
活魚二酸化炭素低活性化輸送について
結果、日建リース工業は、獲れた魚を二酸化炭素で低活性化させることで、魚を活きたまま、かつ高密度輸送できる技術を開発、実証実験に成功することができ、これをコンテナとして製品化しました。以下、製品の特徴となります。
(1)従来の活魚輸送は、大型のろ過設備等、多額な設備投資が必要。高鮮度高コスト。
⇒二酸化炭素低活性化技術で魚の代謝を落し、最小限の設備で輸送することで、鮮度は変わらず、低コストでの輸送を実現。高鮮度低コストを実現。
(2)活魚車の容量に合わせて、大容量で輸送せざるを得ない。漁獲量が少ないと、活魚での輸送はできない。
⇒コンテナサイズをコンパクトにすることで、1槽のみでも活魚を輸送でき、また複数のコンテナを積載することにより、従来の活魚車輌の1.3倍の量が輸送できる。漁獲量に応じた活魚輸送を、適正なコストで実施可能。
(3)活魚のまま、狭い水槽で輸送するので、魚にストレスがかかる。
⇒薬剤ではなく、二酸化炭素で魚を低活性化させた上で、コンテナに積載できるため、魚に不要なストレスを与えずに、輸送することが可能。かつ、暴れることもない為、種類ごと、サイズごとに区分けしての、パッケージ化、出荷が可能。
今後の展望
2020年国際イベントを見据え、より増加するインバウンド需要の中で、日本各地の近海で獲れた活魚を身近に楽しむことできるのは、海外旅行者にとっても、非常に魅力的となり、更なるリピーター増加に繋げることが可能となります。日建リース工業は、これらの動きを見据えて、今回の技術、製品を応用し、国内の「活魚サプライチェーン」の構築を図り、活魚を通じての生産者と消費者の、より強固な結びつきを創出して参ります。
日建リース工業は、2017年度中に本製品を日本国内にてレンタル・販売し、全国展開いたします。2017年8月23日から25日まで東京ビッグサイトで開催されるジャパン・インターナショナル・シーフードショーにも出展。展示会出展に先駆けて2017年8月22日(火)に、日建レンタコム株式会社(東京都千代田区)にて披露記者発表会を行いました。
出展する展示会概要
名称:第19回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」
The 19th Japan International Seafood&Technology Expo
会期:2017年8月23日(水)~2017年8月25日(金)
時間:10:00~17:00 ※最終日のみ16:00まで
会場:東京国際展示場 “東京ビッグサイト” 東7・8ホール
※ なお会期中のセミナーにて、日建リース工業における活魚輸送等の取り組みについても発表させていただきます。
日時:2017年8月25日(金) 13:00~
場所:上記会場内 セミナーA会場
※下記サイトにて事前お申込みが必要となります。
製品概要
製品名
日建 魚活ボックス(にっけんぎょかつぼっくす)
外寸
縦:1,070mm 横:1,930mm 高さ:1,090mm
特徴
・活魚を二酸化炭素で低活性化させた状態で運ぶことで、魚の代謝を軽減。アンモニア排出等を抑えて運搬できます。
・ポンプ用にバッテリーを搭載。さらに独自のサブバッテリーシステムにより、バッテリー切れせず運搬できます。
・過密輸送が可能。1.8kgのマダイを200匹、24時間輸送も可能です。
・大型車両に複数台積めば、様々な魚種を一度に運ぶことも可能。