『志国高知幕末維新博』特別企画が高知県各地で開催！大政奉還150年記念＆坂本龍馬・中岡慎太郎没後150年記念

土佐藩秘蔵の大政奉還建白書写など重要資料を一挙公開記念列車「志国高知幕末維新号」運行・坂本龍馬生誕祭なども開催

2017-10-11 11:30

　志国高知幕末維新博推進協議会は、観光博覧会「志国高知幕末維新博」を開催中の高知県内地域会場と連携し、10月～11月の期間において初公開を含む貴重な資料の特別展示や記念行事を行います。

　徳川幕府が朝廷に政権を返上し、約700年続いた武家政治が幕を閉じた大政奉還(慶応3年10月15日)から今年で150年。時を同じくして、その大政奉還や薩長同盟などの実現に奔走した土佐藩出身の坂本龍馬、中岡慎太郎の没後150年でもあります。
　この歴史的な節目となる10月・11月に、歴史を中心とした観光博覧会「志国高知幕末維新博」を開催中の高知県内で、初公開を含む貴重な資料の特別展示や記念行事が行われます。維新の魁となり、今もなお志士たちを育んだ風土が色濃く残る土佐をお楽しみいただけます。

幕末維新博公式ホームページ
https://bakumatsu-ishinhaku.com/

イベント情報

維新のカギを握った土佐藩主の重要資料など一挙公開

大政奉還150年記念企画展『大政奉還と土佐藩』
高知市／高知県立高知城歴史博物館(MAP A)※9月15日～11月27日
https://bakumatsu-ishinhaku.com/event/detail.html?&id=124

　「志国高知幕末維新博」のメイン会場・高知県立高知城歴史博物館(高知市)において、9月15日～11月27日の期間に『大政奉還と土佐藩』と題した特別企画展を開催します。同博物館が収蔵する土佐藩主・山内家を中心とした約67,000点の資料のうち「幕末の四賢侯」として体制に影響を及ぼした第15代藩主山内容堂(豊信)の秘蔵物を特別公開。大政奉還直前に坂本龍馬が藩の重臣に宛てた書状や兄から譲り受けた刀なども展示します。

大政奉還と土佐藩

主な展示

▲大政奉還建白書写(慶応3年9月付)土佐藩が記録保存用に作成した建白書の写し。山内容堂の提出した本文に続いて、後藤象二郎らの連名で作成した別紙副書も写されている。本展では、全長約4mの全文を特別公開。

▲左行秀作・坂本権平直方佩用の刀(個人蔵)
龍馬が兄・権平から譲り受けた刀。土佐藩御用鍛冶師・左行秀の作。

その他
◆坂本龍馬書状後藤象二郎宛(慶応3年10月13日付：高知県立坂本龍馬記念館蔵)
徳川慶喜が上洛中の40藩の重臣を二条城に集め、大政奉還について意見を聴取した当日に書かれたもの。登城する後藤に死ぬ覚悟で大政奉還を実現するよう激励している。

◆坂本龍馬書状坂本権平、家族一同宛(慶応2年12月4日付)
坂本龍馬が、父・八平の命日に土佐の兄・権平や家族に宛てた手紙。140通に及ぶ龍馬の書簡のうち最長のものといわれ、今年新たに発見された表装のない原本6枚を一挙公開。龍馬が寺田屋で幕吏の襲撃を受けて薩摩藩邸に匿われたこと(寺田屋事件)で、図らずも薩摩藩の幕府側への敵対姿勢が明確になったことを「はからぬ(思いがけない)幸い」と西郷隆盛らと「大笑」したと記している(※10月23日まで公開)。

初公開資料

・藩政吉田東洋一行書・山内容堂意見書・三条実美和歌、容堂書簡貼交・間崎哲馬書簡
・明治天皇即位大典挙行通知・詔書写(官吏公選の詔)

その他の主な展示資料

・武市半平太獄中書簡・坂本龍馬書簡寺田屋伊助、登勢宛、中岡慎太郎探索覚
・坂本龍馬薩長連合裏書・一橋(徳川)慶喜書簡・由利公正筆五箇条の御誓文・平井収二郎意見書
・松平春嶽書土佐少将山内容堂君像賛・坂本龍馬所用鐔(寺田屋事件時佩刀の鐔)

大政奉還150年記念企画展「大政奉還と土佐藩」開催概要

期間　：2017年9月15日(金)～11月27日(月)
会場　：高知県立高知城歴史博物館
所在地：高知県高知市追手筋2-7-5
開館　：9:00～18:00(企画展開催期間中は無休)
　　　　※10月7日(土)～15日(日)は21:00まで開館
観覧料：700円、高知城セット券890円
　　　　※高校生以下は無料。団体割引あり