「企業におけるWebサイト閲覧の規制状況」~現在の閲覧制限に3割以上が不満、情報調査の足かせに~
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 兼 CEO:柏木斉)が運営するIT製品情報サイト『キーマンズネット』(http://www.keyman.or.jp/)は、IT製品の導入状況や製品の選定ポイント、IT担当者の関心事がわかるコーナー「IT担当者300人に聞きました」を公開しています。
今回は企業のIT担当者648人を対象に「企業におけるWebサイト閲覧の規制状況」を調査。制限をしているWebサイトや規制に対する満足度からその実態が明らかになりましたので、調査結果の一部をお知らせします。
◆調査概要
○調査期間:2011年9月21日~2011年9月29日
○有効回答数:648
○調査対象:『キーマンズネット』に会員登録しているユーザ企業のIT担当者
▼「企業におけるWebサイト閲覧の規制状況」記事はこちらから
http://www.keyman.or.jp/at/sec/filtering/30004365/
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■過半数がWebサイト閲覧を制限するも、100名以下の企業では制限なし
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最初に、インターネット上の禁止行為など、インターネットの利用についてポリシーを設定しているか尋ねてみた。その結果、全体で「ポリシーを設定している」が62.0%、「ポリシーを設定していない」が38.0%となった。これを従業員規模別で見ると、1001名以上の企業では「ポリシーを設定している」が大きく上回っているが、100名以下の企業になると状況は反転している。次に、UTMやURLフィルタリングなどでWebサイトの閲覧を制限しているか尋ねてみた。その結果、全体の56.8%が「実施している」と回答し「実施していない」は43.2%となり、「実施している」のほうがやや上回った。これを従業員規模別で見ると、1001名以上の大企業では「実施している」が大きく上回っているが、100名以下の企業になると、「実施している」が20.2%、「実施していない」が79.8%となり、ポリシー設定と同じように状況は反転している。
▼「企業におけるWebサイト閲覧の規制状況」記事はこちらから
http://www.keyman.or.jp/at/sec/filtering/30004365/
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■情報を発信できるWebサイトが制限対象に、情報漏洩対策の一環か
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次に、Webサイトの閲覧制限を「実施している」と答えた方に、社内において「閲覧できない」Webサイトのジャンルを尋ねてみたところ1位は「掲示板(2ちゃんねるなど)」で68.7%、2位は「SNS(mixiやFacebookなど)」で53.9%、3位は「Webメール」で48.6%、4位は「動画共有サイト(YouTubeなど)」で46.4%、5位は「ファイル共有サイト(宅ふぁいる便など)」で36.9%と続く結果なった。また、社内において「閲覧できない」Webサイトの1位は「2ちゃんねる」で67.3%、2位は「mixi」で54.2%、3位は「ニコニコ動画」で46.9%となった。ランキング上位の掲示板やSNS、Webメールなどは、いずれも閲覧者が情報を発信できるため、情報漏洩対策の一環として規制しているものと思われる。このほか、「その他」には“暴力”や“風俗”などに関連するサイトジャンルも取り上げられていた。
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■現在のWebサイト閲覧制限に3割以上が不満、情報調査の足かせに
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続いて、Webサイトの閲覧制限を「実施している」と答えた方を対象に、現在の閲覧制限について満足しているかどうかを管理者と利用者に分けて尋ねた。管理者の場合、「とても満足している」と「まあ満足している」の合計は62.3%、「やや不満がある」と「とても不満がある」の合計は37.7%であった。続いて利用者の場合を見ると、「とても満足している」と「まあ満足している」の合計は61.2%、「やや不満がある」、「とても不満がある」の合計は38.9%で、管理者と利用者との間で満足度に大きな差は見られなかった。アンケートに寄せられた利用者のコメントを見ると「満足」の理由として「制限がない時は閲覧によるウイルス感染が多かった」、「およそ必要なサイトは閲覧可能で、業務に不要なサイトは閲覧不可能なので」といった声が挙がっていた。一方、「不満」の理由としては「QAサイトやBBS等がフィルタリングされており、トラブル対応や情報調査時に足かせになっている」、「技術的な内容など調べたい時に禁止されるページが多い」、「SNSが禁止なので、Facebook等でのマーケティングができない」といった意見が寄せられており、業務上必要と思われるインターネット利用が閲覧規制により妨げられている様子が伺える。
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◆『キーマンズネット』とは?
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