医療従事者を志す10代の若者に向けて『未来の医療で働くあなたへ 』河出書房新社より刊行

医療未来学者 奥真也さんがこれからの「チーム医療」で必要な人材について丁寧に解説

少子化の中で、国公立大学前期の医学部志願者は前年より増えるなど、医学部人気が沸騰しています。背景として、コロナ禍下、最前線で活躍する医師をはじめとする医療従事者の姿に心打たれ、志望する生徒が増えたとも言われています。また、先行き不安定な時代にあっても専門性が高く、経済的にも安定していると考える人も多いでしょう。しかし、今まさに医療は変曲点にあると話すのが、医療未来学者の奥 真也(おく しんや)医師です。
医師であり、同時に世界の最先端の医療に精通する奥医師が上梓した『未来の医療で働くあなたへ (14歳の世渡り術)』(河出書房新社)では、10年、20年後に医療の現場で働こうと考えている10代の人たちへ、過去から現在、そして未来の日本の医療はどうなって、どこに向かおうとしているのか?ということがリアルに描かれています。
実際に医療現場を内側から体験した後、医療ビジネスの世界で企業側(外側)から医師や医療現場をとりまく環境を見続けてきた経験から、ドラマや映画では描かれない真の医療現場の「今」と「未来」について丁寧に解説、ロボットと共に働くことが当たり前になる未来の医療現場で働く10代に向けて、進歩する医療を紹介し、医師を目指す心構えや進路について伝えています。
医学が進歩しAIも進む今、単に経済的な安定を目的に若い人たちが医学部を目指すことを憂慮する奥医師。本当に医学、医療の道に進みたいのか、生徒自身が見極めるために指針となる一冊です。

未来の医療現場イメージ(本書イラスト)
未来の薬イメージ(本書イラスト)

■目次
序章 この本を執筆するわけ
第1章 すでに医療はここまで来ている
第2章 未来はロボットと共に働く
第3章 医学部を目指すあなたへ
終章 自分で切り拓く気持ちを大切に
■河出書房新社14歳の世渡り術シリーズ
「知ることは、生き延びること。未来が見えない今だから、"考える力"を鍛えたい。行く手を照らす、書き下ろしシリーズ」。今の社会を正しく捉え、自分自身を見つめ、どう生きていくかなど、若い人たちの生き方指南になる内容で、多彩な著者が1テーマ1冊で書き下ろしている。新聞や雑誌だけではなかなか掘り下げられないテーマばかり。本質的なことをやさしく書き下ろしているのが好評で、14歳から大人まで幅広く読まれている。

■書籍概要
発売日:2021年10月20日
出版社: 河出書房新社
サイズ:192ページ
ISBN:978-4-309-61735-0

奥 真也(おく しんや)
1962年、大阪府生まれ。医師、医学博士。経営学修士(MBA)。
大阪府立北野高校を経て、東京大学医学部医学科卒。英レスター大学経営大学院修了。専門は放射線医学、核医学、医療情報学、医療未来学研究。東京大学医学部附属病院放射線科に入局後、フランス国立保健医学研究所(INSERM)に留学。東京大学医学部附属病院22世紀医療センター健診情報学講座准教授、埼玉医科大学総合医療センター放射線科准教授、会津大学先端情報科学研究センター教授などを務める。

その後、ビジネスの世界に転じ、製薬会社、薬事コンサルティング会社、医療機器メーカーに勤務。埼玉医科大学総合医療センター客員教授。創薬、医療機器、新規医療ビジネスに造詣が深い。著書に『放射線を超えて』(SCICUS)、『Die革命』(大和書房)、『未来の医療年表』(講談社現代新書)『「生存格差」時代を勝ち抜く 世界最先端の健康戦略』(KADOKAWA)など。

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