【ダイキン】自由で柔軟なデータ蓄積を可能にし、データ駆動型研究開発に貢献 研究データマネジメント支援ソフトウェア 『ParsleyLab』を新発売
ダイキン工業株式会社は、素材開発企業や研究機関における実験・試験等の研究記録の体系的な蓄積とAI解析へのスムーズなデータ移行を実現し、データ駆動型の研究開発に貢献するソフトウェア『ParsleyLab(パースリーラボ)』を2024年3月1日に発売します。
近年のグローバル化や顧客ニーズの多様化を背景に、企業や研究機関では、AIなどの最新テクノロジーを活用し、革新的な製品やサービスの開発や、開発プロセスの改善などにつなげるデータ駆動型研究開発が加速しています。データ駆動型研究開発は、記録データをAIで解析するのが一般的で、AIに統合する前のデータ整理やAI解析後の分析はデータサイエンティストが行います。
データ駆動型の研究では、AIやデータサイエンティストが分析しやすい研究データを蓄積するため、研究者は決められたフォーマットで研究内容を記録するのが一般的です。しかし、素材開発企業や研究機関での研究活動は、多種多様で実験・試験方法も変動するため、記録する項目を完全に固定した画一的なフォーマットで記録することは難しく、研究の進行にともなって新たに必要になる項目の追加など、データ記録における柔軟性が求められていました。
本ソフトウェアは、実験の手順や結果、数値の関連付けを簡単にできる「パース機能」を搭載したことで、研究者は慣れ親しんだExcelを使い、自分で決めたフォーマットで研究記録を蓄積することができます。新たに記録する項目も簡単に追加でき、研究内容をより自由かつ柔軟に記録することができます。また、データサイエンティストもデータの整理を行わず、データ活用が可能になるとともに、研究者が過去の研究記録をデータ化する際の負担軽減にもつながります。
多様な研究内容を効率的にデータ化することで、データサイエンティストの業務負担が軽減されるだけでなく、研究開発の時間とコストの削減につながります。また、整理され検索しやすくなったデータは研究者もアクセスしやすく、異なる研究のデータを比較・統合し、新しい発見につなげることが可能になります。本ソフトウェアは、研究者側とデータサイエンティスト側の両者のニーズに対応したデータの蓄積を通じて、データ駆動型研究開発の組織体制の構築に貢献します。
【ソフトウェアの主な特長】
- 普段使いのExcelファイルを利用した自由で柔軟なデータ蓄積
・マウス操作による「パース機能」
研究者は慣れ親しんだExcelを使い、シンプルなマウス操作で実験データを自分蓄積で決めたフォーマットで研究記録を蓄積することができ、新たに記録する項目の発生にも柔軟に対応できます。
2.実験結果や手順の抽出に役立つデータ検索機能
・基本情報からの検索
ファイル名や登録者、文書の全文などの基本情報を使って、必要な研究データを迅速に見つけ出すことができます。
・実験項目に基づく検索
Excelで記録された実験項目とその値の関係性を基に、特定の実験結果を検索することが可能です。これにより、特定の条件下での結果やパターンを簡単に抽出できます。
・実験手順の詳細検索
合成や配合といった実験の順序を考慮し、具体的な実験手順を検索できます。この機能は、実験の再現性を確認したり、新しい実験計画を立てる際に特に有用です。
3.実験記録のJSONファイル出力機能
・一括処理しやすい形式での出力
蓄積されたデータを、一括処理に適した形式であるJSONファイルとして出力することが可能です。
・外部システムとの連携
出力されたJSONファイルは、Web APIを介して外部システムとの連携が可能です。
【発売時期】
ソフトウェア名:データマネジメント支援ソリューション『ParsleyLab(パースリーラボ)』
発売日:2024年3月1日
製品の詳細:https://www.comtec.daikin.co.jp/SC/parsleylab/
【製品紹介セミナー】
製品発表に伴い、2024年3月22日14:00より製品発表セミナーを行います。
以下ホームページから概要の確認と申し込みが可能です。
https://www.comtec.daikin.co.jp/SC/event/240322-pl-sem.html