自動車向けワイヤーハーネス業界は、カルテル制裁など大波を超えつつ、依然業界傾向は堅調

株式会社グローバル インフォメーションは、ResearchInChinaが発行した報告書「Global and China Automotive Wiring Harness Industry Report, 2011-2012 (世界および中国の自動車用ワイヤーハーネス産業レポート:2011~2012年)」の販売を開始しました。

2011年における中国の自動車市場では、高級車部門が急成長しました。同部門におけるワイヤーハーネスの価格は、低価格車のものに比べ、2~3倍となっています。2010年の北米における自動車市場、特に商用車部門は力強い回復を見せ、14.6%の成長を記録しました。中国の高級車市場は、2012年および2013年においても成長が続く見通しで、欧州市場の縮小を補うでしょう。さらに、自動車における電子デバイスの用途の拡大は、ワイヤーハーネス市場の成長を後押しする見込みです。

2011年における自動車向けワイヤーハーネス業界の一大ニュースといえば、矢崎総業、デンソー、古河電気工業が、ここ10年来のワイヤーハーネスのカルテルに関して、米国司法省に手痛い制裁を受けたことでしょう。これにより、矢崎総業は4億7000万USドル、デンソーは7800万USドル、そして古河電工は2億USドルの罰金を支払いました。矢崎総業はワイヤーハーネスメーカーで世界一の業績を誇り、古河電工はナンバー6、一方、デンソーは同業界から手を引いた状態です。今回の厳しい判決が業界構造を大きく変えることにはならない模様ですが、日本のワイヤーハーネスメーカー各社は米国市場において慎重さを期すでしょう。

311東日本大震災、円高、タイの大洪水という3大苦難に面しても、日本のワイヤーハーネスメーカー各社は世界に存在感を示し続けています。

ドイツ拠点のLEONI社は、ドイツの高級車業界の好調に牽引されるも、売上の65%を欧州に集約しているためEurozone Crisisの影響をこうむりました。

米国のLEAR社は、自動車シートでも有数のメーカーですが、米国自動車産業の力強い回復に伴い、売上はうなぎのぼりとなりました。

中国随一の自動車ワイヤーハーネスメーカーであるTHB社は、売上を5.9%(あるいは人民元換算で12.4%)落としました。おもな要因として、THB社は国産車向けのワイヤーハーネス製造にフォーカスしており、同国の自動車産業はシェアを落としているからです。2012年2月には、THB社は主要ビジネスをShenzhen Deren Electronicsに売却しました。

当レポートでは、世界全体と中国における自動車用ワイヤーハーネスの最新の市場動向について分析し、世界及び中国の自動車市場全体の動向、自動車ワイヤーハーネスの市場・産業動向、中国における主要メーカーの操業状況の詳細などの情報を盛り込んでいます。

市場調査レポート: 世界および中国の自動車用ワイヤーハーネス産業レポート:2011~2012年
Global and China Automotive Wiring Harness Industry Report, 2011-2012
http://www.gii.co.jp/report/rinc237389-global-china-automotive-wiring-harness-industry.html
出版日: 2012年03月
発行: ResearchInChina

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世界および中国の自動車用ワイヤーハーネス産業レポート
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