「ドライバーの運転技能向上トレーニング」特許取得のお知らせ-高齢ドライバーによる交通事故を防ぐために-

2018-03-07 11:00

国立大学法人東北大学加齢医学研究所(仙台市青葉区星陵町4-1所長:川島隆太教授)と株式会社仙台放送(仙台市青葉区上杉5-8-33代表取締役社長:稲木甲二)は「ドライバーの運転技能向上トレーニング」を行うアプリケーションを産学連携により共同開発し、日本における特許を取得いたしました。

【発表のポイント】
東北大学と仙台放送は、「高齢ドライバーによる交通事故を未然に防ぐ」という社会的課題の解決に向けて、運転者の「認知機能」に直接働きかけ、個々人の運転技能を維持・向上させる「新しいトレーニング」を共同で開発いたしました。

【概要】
国立大学法人東北大学加齢医学研究所(仙台市青葉区星陵町4-1所長:川島隆太教授)と株式会社仙台放送(仙台市青葉区上杉5-8-33代表取締役社長:稲木甲二)は、このほど「ドライバーの運転技能向上トレーニング」を行うアプリケーションを産学連携により共同開発し、日本における特許を取得いたしましたのでお知らせいたします。
このアプリケーションは、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授による脳科学研究の成果と、仙台放送が開発・放送している脳のトレーニング番組『川島隆太教授のテレビいきいき脳体操』の知見を元に、運転者の認知機能を高めて運転技能の維持・向上を図るトレーニングを行うもので、高齢ドライバーによる事故防止という社会課題の解決に寄与することを目指しています。

【特許権の概要】
登録番号:第6284171号
出願日:2017年6月20日
登録日:2018年2月9日
特許権者:株式会社仙台放送 国立大学法人東北大学
発明者:川島 隆太、倉内 宏、鈴木 貴明、太田 茂、石原 江里
発明の名称:コンピュータプログラム、サーバ装置、タブレット型電子機器およびテレビジョン装置接続用電子機器

この度、特許が付与された発明は、画面上に表示される移動アイコンが固定アイコンに到達するタイミングでユーザからの入力があったか否かを判定し、人などの動くものを示すアイコンや電柱などの動かないものを示すアイコンなど、アイコンの種類に応じて、適宜タイミングよくユーザからの入力があったか否かを判定する、というゲームに関するものです。この発明によれば、ゲームをプレイしたユーザの認知機能(作業速度)を向上させることができます。

【取得の背景】
全国的に高齢ドライバーによる交通事故が社会問題化し、免許返納の風潮が広がっています。しかし生活のために運転せざるを得ない人々も多く、運転免許が不可欠な高齢者は少なくありません。また一部の自治体では、代替交通やサービス提供を行っていますが、行き渡っていない地域もあります。他方、自動運転に向けた技術革新は飛躍的に進んではいますが、商用化、低価格化には時間がかかると思われます。そこで、東北大学と仙台放送は、「高齢ドライバーによる交通事故を未然に防ぐ」という社会的課題の解決に向けて、運転者の「認知機能」に直接働きかけ、個々人の運転技能を維持・向上させる「新しいトレーニング」を共同で開発いたしました。

【トレーニングについて】
テレビやタブレット等の端末などを利用した「作業速度訓練による安全運転能力向上プログラム」です。実際の運転行為や疑似運転行為(シミューレータ等)を伴わない日常的な認知トレーニングにより、個々人の運転技能の維持・向上を目指します。なお仙台放送ではこの特許を元に『川島隆太教授のテレビいきいき脳体操・ドライビングアプリ(仮称)』(※)を開発し、今後、様々な業界・団体・企業等と連携しながら社会実装を進めてまいります。
※参考動画(https://youtu.be/S22RSYLKsh4

【共同出願人】
東北大学加齢医学研究所 応用脳科学研究分野 
教授 川島 隆太

【問い合わせ先】
(事業に関すること)
株式会社仙台放送 ニュービジネス開発局企画制作部
担当:太田 茂、石原 江里
E-mail:oxkikaku@ox-tv.co.jp

(プレス対応)
株式会社仙台放送 広報戦略局広報部
担当:柳沢 剛、林 佳緒里
電話:022-267-1268

【川島隆太教授のテレビいきいき脳体操・ドライビングアプリ】(開発中の画面①)
【川島隆太教授のテレビいきいき脳体操・ドライビングアプリ】(開発中の画面②)
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