3年ぶりの開催となった「日本ワインコンクール2022」 金賞に輝いた24銘柄と審査結果を発表! 過去最多の全国108ワイナリーが参加
今年で18回目を迎える「Japan Wine Competition」(日本ワインコンクール)は、国産ぶどうを100%使用した日本ワインを対象とした国内唯一のコンクールであり、全国のワイナリーから出品されたワインを公平かつ厳正に審査しております。新型コロナウイルス感染症拡大により、ここ2年間は実施を断念せざるを得ない状況でしたが、本年は3年ぶりに開催。7月に山梨県内で25名の審査員により実施された審査の結果が、7月26日(火)、山梨県庁で開催された記者会見にて発表されました。
▲金賞受賞したワイン
今年は全国27道府県から過去最多の108ワイナリーが参加し、全706銘柄がエントリー。全12部門から、部門ごとに部門最高賞10銘柄、金賞24銘柄、銀賞71銘柄、銅賞109銘柄、奨励賞56銘柄、コストパフォーマンス賞(※)4銘柄を発表しました(※コストパフォーマンス賞とは、2,000円未満で銀賞以上の受賞銘柄のうち最高点のもの)。受賞数の多い道府県(醸造地別)は、山梨県のワインが85銘柄、長野県が70銘柄、山形県が24銘柄、北海道が21銘柄…の順となりました。
当初は764銘柄のエントリーがありましたが、コロナ対策により1社あたりの出品本数を25銘柄から18銘柄に変更して、全706銘柄が最終エントリー。そのうち260銘柄が受賞しました(全体の約37%)。受賞したワイナリー数は75ワイナリー(全体の約70%)。
日本ワインコンクール実行委員会 会長 奥田徹氏は「3年ぶりの開催なので、2019年に醸造されたワインも上位にラインクインすることとなった。甲州部門ではオレンジワインが金賞を受賞したことや、スペインの品種として知られるアルバリーニョのワインが初めて受賞した点などが今年のトピックスと言えるだろう。地球温暖化の影響で天候不順などもあり、近年、ぶどう栽培が困難なこともあったが、ワイナリーの皆様によるたゆまぬ努力と熱い想いにより、総じてワインの品質向上が見られた」とコメント。本コンクールの表彰式は8月27日(土)に山梨県内で開催される予定です。
▲記者会見に臨んだ日本ワインコンクール実行委員会 会長 奥田徹氏
▲記者会見に臨んだ日本ワインコンクール実行委員会 審査委員長 恩田匠氏
金賞受賞ワイン24銘柄一覧
*全受賞リストはこちら: http://greencreate.boo.jp/PR/awardwine2022.pdf
金賞は官能検査で100満点のうち85.0点以上を標準とするもので、各部門エントリー数の3~5%に相当。まさに日本を代表する各部門のトップクラス。
■部門:欧州系品種 赤(8種)
- 部門最高賞「ソラリス 千曲川 メルロー」
(2018年、マンズワイン株式会社、長野県) - 「サントリーフロムファーム 登美 赤 2017」
(2017年、サントリーワインインターナショナル株式会社、山梨県) - 「ソラリス 小諸 メルロー」(2018年、マンズワイン株式会社、長野県)
- 「ソラリス ラ・クロワ」(2018年、マンズワイン株式会社、長野県)
- 「ソラリス マニフィカ」(2015年、マンズワイン株式会社、長野県)
- 「シャトー・メルシャン 椀子シラー」(2019年、メルシャン株式会社、長野県)
- 「ミュゼドゥヴァン リミテッド塩尻メルロー2020」
(2020年、株式会社アルプス、長野県) - 「DOMAINE HIROKI ルヴェ デュ ソレイユ 2020」
(2020年、株式会社ヴィニョブル安曇野、長野県)
■部門:欧州系品種 白(8種)
- 部門最高賞「菊鹿シャルドネ 樽熟成2019」
(2019年、熊本ワインファーム株式会社、熊本県) - 「NAC シャルドネ[樽熟] 2020」(2020年、株式会社井筒ワイン、長野県)
- 「TOMOEシャルドネ待月2020」
(2020年、株式会社広島三次ワイナリー、広島県) - 「シャトーマルス 穂坂日之城シャルドネ プライベート・リザーブ 2019」
(2019年、本坊酒造株式会社、山梨県) - 「久住シャルドネCatwalk 2019」(2019年、有限会社久住ワイナリー、大分県)
- 「ソラリス 千曲川 ソーヴィニヨン・ブラン」
(2021年、マンズワイン株式会社、長野県) - 「余市ハーベスト ケルナー スペシャルキュヴェ 2019」
(2019年、北海道ワイン株式会社、北海道) - 「安心院ワイン アルバリーニョ」
(2021年、三和酒類株式会社 安心院葡萄酒工房、大分県)
▲アルバリーニョ品種のワインが初受賞したことで注目を集めた欧州系品種 白 部門の受賞ワイン
■部門:国内改良等品種 赤(3種)
- 部門最高賞「NAC マスカット・ベリーA [遅摘み] 2019」
(2019年、株式会社井筒ワイン、長野県) - コストパフォーマンス賞「NAC マスカット・ベリーA 2021」
(2021年、株式会社井筒ワイン、長野県) - 「岩の原葡萄園 ヘリテイジ 2019」
(2019年、株式会社岩の原葡萄園、新潟県)
■部門:甲州(3種)
- 部門最高賞、コストパフォーマンス賞「シャンモリ 柑橘香 勝沼甲州 2021」
(2021年、盛田甲州ワイナリー株式会社、山梨県) - 「キュリアス タイプOR」(2021年、蒼龍葡萄酒株式会社、山梨県)
- 「勝沼甲州樽発酵」
(2021年、株式会社シャトレーゼベルフォーレワイナリー 勝沼ワイナリー、山梨県)
▲日本を代表する甲州品種の部門ではオレンジワインも受賞し話題になった
■部門:極甘口(1種)
- 部門最高賞「ソラリス 信濃リースリング クリオ・エクストラクション」
(2019年、マンズワイン株式会社、長野県)
■部門:スパークリングワイン(1種)
- 部門最高賞「安心院スパークリングワイン」
(2020年、三和酒類株式会社 安心院葡萄酒工房、大分県)
日本ワインコンクールとは
日本ワインコンクールは、国産ぶどうを100%使用した「日本ワイン」を対象としたコンクールで2003年から開催。全国各地でバラエティに富んだ「日本ワイン」が造られており、その品質が年々向上し、消費者に高く評価されるようになっています。毎回、受賞ワインのリストを外務省に提供しており、これまで延べ6万9千本を超える受賞ワインが、各国の在外公館の公式行事などで世界の要人の方々に提供されてきました。この審査結果が日本ワインの品質を牽引し、国内外でそのすばらしさや価値がさらに認知されることを期待しております。
▲審査の様子1
▲審査の様子2
日本ワインコンクール実行委員会構成:日本ワイナリー協会、一般社団法人日本ソムリエ協会、一般社団法人葡萄酒技術研究会、道産ワイン懇談会、山形県ワイン酒造組合、長野県ワイン協会、山梨県ワイン酒造組合、山梨大学大学院総合研究部附属ワイン科学研究センター、山梨県
●日本ワインコンクール公式ホームページ: https://www.pref.yamanashi.jp/jwine/