保護・船舶用塗装及び樹脂市場にイノベーションのチャンス
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Frost & Sullivanが発行した報告書「Strategic Analysis of the Protective and Marine Coatings Market and the Resins Markets: Improving Industry Performance in the Face of Rising Costs (保護・船舶用塗装市場と樹脂市場の戦略的分析:コスト上昇の中で業績を上げる)」の販売を開始しました。
当調査レポート発行元のFrost & Sullivan社によりますと、2013年に保護・船舶用塗装市場は北米で約20億米ドル、欧州で約24億米ドル規模となる見込みで、更に2017年にはそれぞれ24億米ドル、27億米ドルに達すると予測しています。加えて保護・船舶用塗料向け樹脂市場は北米で6億8400万米ドル、欧州で7億5600万米ドルとなった見込みです。
石油・ガス産業の成長は他の広範な産業に好影響を与えますが、景気が後退しておりGDPの成長に対する比率でも塗料メンテナンス、修理プロジェクトの進展を遅らせています。また同市場は政府によるインフラ投資の影響を受ける為、両地域の公的債務もまた当市場の先行きを不透明にする要因となります。
「全体的に見て欧州市場の成長は北米市場よりも遅くなるでしょう。これは政治・経済的な不安定さや、インフラ投資が少ない事、そして欧州化学品規制(REACH)の影響により米国からの輸出が大きな影響を受けるからです。」とFrost & Sullivan社のアナリストRoland Heinze氏は言います。「過去3年間に渡り両地域の売り上げは比較的安定的に推移しました。これは原材料価格の上昇に合わせる形で販売価格が上昇した事、同時にプロジェクトの数が減る事で出荷量が減少した為です。」
原油オーバーヘッド、オフショア施設、油田やその他の極温環境向け設備に置いてイノベーションの機会があります。こういった施設の保有者は過酷な環境下での腐食に対抗する為に新しいソリューションを積極的に採用すると思われるからです。
実際、投資利益率の高い、高品質で需要の大きい製品を提供する事で、塗料メーカーは利益率を上昇させる事が出来るだけでなく、バリューチェーンの下流に位置する企業にも利益となります。これにより、当企業の製品及びサービスへの需要が必然的に上昇します。更に市場価値を高める為、塗料メーカーは様々な大学や機関と提携して共同研究を行い第三者機関に品質のチェックを依頼するケースも多くあります。
「ハイブリッドコーティングは市場として有望である為、多くの研究者の興味を集めています。塗料メーカーは様々な原料メーカーと協力する事で幅広い塗料システムを開発する事を目指す傾向にあります。」とHeinze氏は言います。「しかしながら海洋、天然ガス、インフラ市場における資産保有者はリスク回避的で新しいソリューションを実験する事を好まない傾向がある事を忘れてはなりません。彼らは従来の塗料に満足しており、新しい製品を試す為には、強力なデータと統計学的証拠に支えられた価値提案をする必要があります。」
当レポートでは、北米と欧州における保護・船舶用塗装市場と樹脂市場について調査分析し、市場動向、成長促進要因・抑制要因、競合情勢などを検証するほか、収益成長予測、製品・技術動向について分析しています。
市場調査レポート: 保護・船舶用塗装市場と樹脂市場の戦略的分析:コスト上昇の中で業績を上げる
Strategic Analysis of the Protective and Marine Coatings Market and the Resins Markets: Improving Industry Performance in the Face of Rising Costs
http://www.gii.co.jp/report/fs274718-strategic-analysis-protective-marine-coatings.html
出版日: 2013年06月27日
発行: Frost & Sullivan
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