【岡山理科大学】フルードパワーの国際見本市に理大も出展/独自開発のデバイスで存在感示す

2024-09-27 16:20
「兎のように飛び跳ねながら移動するロボット」の実演風景

 油圧、空気圧機器の最新製品・技術が一堂に集う「第27回油圧・空気圧・水圧国際見本市(IFPEX2024)」(日本フルードパワー工業会など主催)が9月18~20日、東京ビッグサイトで開かれ、100以上の企業・団体が最新技術や新製品を披露しました。岡山理科大学は、足場を必要としない配管検査用の「管外周を抱擁しながら進む配管検査ロボット」など、独自に開発した自信作を出展しました。

 理大で出展したのは、フルードパワー(油圧・空気圧・水圧)を専門とする情報理工学部情報理工学科の赤木徹也教授、趙菲菲、小林亘両准教授と横田雅司助教と学生9人。「フルードパワー活用によるロボット紹介コーナー」で、配管検査ロボットのほか、安価な材料費で製作可能な伸長型柔軟空気圧アクチュエータ(人工筋肉)を用いた「兎のように飛び跳ねながら移動するロボット」、低コストの流体制御弁などの制御機器も展示。さらに獣医学部と連携した「獣工連携」プロジェクトで開発中の、牛の出産補助のためのパワーアシスト装置も。

 会場では、愛らしい動きが特徴的な「兎のように飛び跳ねながら移動するロボット」が特に注目を集め、足を止めて見入る来場者が目立ちました。また、配管検査ロボットには、プラント関係者からの問い合わせが数多くあり、「数百万円かかる足場を作らずに検査ができるのは本当に魅力的」との声も聞かれました

 最終日の20日には、「フルードパワーを活用したロボットセミナー」の中で、赤木教授が「岡山理科大学の教育&研究紹介――低コストにこだわった空気圧機器開発とその応用――」と題して講演。赤木教授は、授業の中でロボットコンテストを3年間継続して行うことによって、社会人基礎力を養うという独自の「実践的ものづくり教育カリキュラム」を紹介するとともに、低コストにこだわったデバイス開発を説明しました。
 講演後には、ロボコンを通じた教育に関して問い合わせが相次ぐなど、大きな反響がありました。

「兎のように飛び跳ねながら移動するロボット」の実演風景

配管検査ロボットについて説明する赤木教授(右から2人目)
記念写真に納まる参加教員と学生たち
配管検査ロボットの説明ポスター
兎のように跳びはねながら進む移動ロボットの説明ポスター
実践的ものづくり教育カリキュラムの概要
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