モバイルクリエイトとIIJ、 Android OS搭載の業務用端末向けに 通信障害時に回線を自動切り替えできる 「自動切替アプリ」を共同開発

モバイルクリエイト株式会社(以下、モバイルクリエイト)と株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、携帯電話回線を使ってデータ送受信を行うAndroid OS搭載の業務用端末市場に向け、ユーザ業務の可用性向上を目的に技術提携いたします。
具体的には、モバイルクリエイトの業務用端末向けアプリケーションと、一枚のSIMで複数の携帯電話回線に接続できるIIJの「マルチプロファイルSIM」を連携させ、通信障害時にプロファイル(携帯電話網に接続するための情報)を自動的に切り替える自動切替アプリを共同開発いたしました。マルチプロファイルSIMとこの自動切替アプリを組み合わせた、冗長化ソリューション(以下、本ソリューション)を導入することで、端末利用ユーザは、回線障害時においても切り替えを意識することなく通信を維持することができ、安定して業務継続が図れます。
今後両社は、業務用端末を製造するメーカー向けに本ソリューションを提供するほか、本ソリューションを採用した機器の販売においても協力してまいります。またモバイルクリエイトは、主力製品である業務用IP無線システム「iMESH(アイメッシュ)」シリーズに、本ソリューションを順次導入してまいります。

携帯電話回線を使ってデータ送受信を行うAndroid OS搭載の業務用端末は、POSレジ、飲食店注文処理、小売店の決済処理、工場の生産ラインのデータ収集、点検業務など幅広い産業の現場で活用されています。しかしながら、携帯電話設備の障害などで回線が利用できない場合の通信バックアップ機能を備えた機種はまだ少なく、安定継続が前提となる業務においては、手軽に導入・利用できる通信冗長化の仕組みが求められています。

IIJは本年6月より、1枚のSIMカードで複数のプロファイルを保持できる「マルチプロファイルSIM」を提供しており、プロファイルの切り替え動作は利用する端末側で設計・実装する仕様になっています。本ソリューションでは、マルチプロファイルSIMが自動切替アプリと連携できるよう設計されているため、お客様は、業務用アプリケーションが搭載された端末に本ソリューションを追加することで、プロファイルの自動切り替えが実現できます。

今般共同開発した携帯電話回線の自動切替アプリは、主回線の死活監視を外部サーバより常時行い、通信異常を検知した場合には、アプリケーションがもう一方のプロファイルに自動的に切り替えるようコマンド(命令)を発出し、そのコマンドを受けたマルチプロファイルSIMが自動的にサブ回線に切り替えるものです。死活監視の回数や、疎通確認を行う監視先の対象サーバを自由に設定でき、サブ回線からメイン回線に切り戻す自動復旧機能も付帯しています。

提供イメージ図

特に、防災連絡用、医療機関、自治体・公共機関で使用する業務端末などにおいて、通信回線を冗長化できる本システムを利用することで、より確実に安全確認・確保、業務継続が実現できます。さらに、企業のBCP対策としても、本システムを利用し業務用の回線を複数備え、緊急時に繋がる通信手段を持っておくことで、事業や活動再開までの時間を大幅に短縮でき、被害を最小限に抑えることも可能となります。

・災害時の業務用無線端末
・自治体の窓口申請用端末
・点検業務(水道、ガス、電気などの検針)
・医療・介護業務(患者の病状、既往歴などの情報伝達)
・イベントの入退場管理端末
・生産・出荷・棚卸用の管理端末
・飲食・小売業での決済・精算端末
・物流業での在庫確認端末　　など

モバイルクリエイトとIIJでは今後とも、さまざまな利用シーンにおける業務端末の付加価値の向上を目指してまいります。

モバイルクリエイト株式会社はFIG株式会社( https://www.figinc.jp/ )のグループ会社として、携帯通信のインフラを活用した移動体通信網及びGPSを活用した移動体管理システムを提供する事業者です。携帯通信網を利用したIP無線システムiMESHを主力製品として、動態管理・運行管理システム、タクシー配車システム等を全国で提供しています。モバイルクリエイトの詳細は https://www.mcinc.jp/ をご覧ください。

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ) は、1992年、国内初の商用インターネット接続サービスを開始しました。現在、IIJグループは約14,000社の国内外企業に対し、インターネット接続、クラウド、セキュリティに加え、IoTや動画配信、さらにシステム構築や運用アウトソーシングなど総合的なネットワーク・ソリューションを提供しています。また個人向け通信サービス「IIJmio」を展開しています。IIJに関する詳細は https://www.iij.ad.jp/ をご覧ください。

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