再生可能エネルギー市場- 成長、動向、COVID-19の影響、予測(2023年~2028年)
株式会社グローバルインフォメーション(所在地:神奈川県川崎市、代表者:小野悟、証券コード:東証スタンダード 4171)は、市場調査レポート「再生可能エネルギー市場- 成長、動向、COVID-19の影響、予測(2023年~2028年)」(Mordor Intelligence Pvt Ltd)の販売を4月10日より開始しました。
世界の再生可能エネルギー市場は、今年末までに3368.32GWに達し、予測期間中に約7.63%のCAGRで推移すると予測されています。
市場は、2020年にCOVID-19によるマイナスの影響を受けました。現在、市場はパンデミック前の水準に達しています。
主なハイライト
長期的に見ると、市場の主な促進要因は、有利な政府政策、ソーラーパネルや風力タービンの設置価格の低下に伴う再生可能エネルギーの導入の増加です。
一方、ガス火力発電所や原子力発電所など、クリーンな代替電源の採用が進んでいることが、市場の成長を鈍化させる可能性があります。
太陽光発電の製造における技術的進歩や、エネルギー貯蔵システムを利用した間欠性問題の解決は、調査対象の市場に大きな機会を提供すると思われます。
予測期間中は、アジア太平洋地域が最も急速に成長する市場となり、需要の大部分は中国とインドからもたらされると予想されます。
再生可能エネルギー市場の動向
水力発電セグメントが市場を独占
水力発電(hydropower)は、標高の高いところから低いところに移動する水のエネルギーから電力を得る再生可能エネルギー源です。水力発電プロジェクトは、農業、家庭、ビジネスにきれいな水を供給し、洪水や干ばつなどの異常気象の影響を緩和するのにも役立っています。
水力発電は、世界最大の再生可能エネルギーによる電力供給源です。2021年、水力発電による再生可能電力は4,370テラワット時(TWh)という記録を達成し、世界の再生可能電力に占める水力発電の貢献度は最大となりました。
2021年の世界の水力発電設備容量は1,360ギガワット(GW)に達し、2020年比で2.21%の増加となり、5年間の年平均2.1%を下回り、パリ協定の目標達成に必要な年率2.0%の増加見込みも大きく下回っています。
2021年2月、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)と国際水力発電協会(IHA)は、持続可能な水力発電開発を推進するために協力関係を結びました。この提携により、両団体は持続可能な水力発電の資金調達、開発、展開を加速させるために協力することが期待されています。
さらに、2022年8月、インド政府は、ネパールにおける2つの水力発電プロジェクト、すなわち西セティ水力発電プロジェクトとセティ川水力発電プロジェクトの開発を発表しました。これらのプロジェクトの総事業費は約24億米ドルとなる見込みです。
このように、予測期間中は水力発電分野が市場を独占することが予想されます。
アジア太平洋地域が市場を独占
近年、再生可能エネルギー市場を独占してきたのはアジア太平洋地域です。予測期間中もその優位性を維持すると思われます。
2021年現在、中国は再生可能エネルギー展開の世界のリーダーです。同国の再生可能エネルギー総容量は2021年に1020.2GWに達し、前年比約13.4%の増加を示しています。水力、太陽光、風力が同国の主要な再生可能エネルギー源となっています。
インドの電力需要は、経済の拡大や人口の増加に伴い、大幅に増加しました。2021年には、水力発電による発電量が2011年の114.3TWhから150.3TWhに増加しました。
また、インドは中国、米国に次ぐ世界第3位の電力消費国となっています。さらに、インドの純発電容量は過去10年間で大幅に増加し、そのほとんどが大規模水力発電を含む再生可能エネルギーによるものです。
インド政府は、2022年度までに太陽光発電100GW、風力発電60GW、バイオ発電10GW、小水力発電5GWの合計175GWの再生可能エネルギー設備を導入する目標を掲げています。さらに、インドの新・再生可能エネルギー大臣は、2022年に再生可能エネルギー、電気自動車、太陽光発電装置の製造、グリーン水素に150億米ドルの投資を見込んでいます。
さらに、2022年1月には、SJVN(Satluj Jal Vidyut Nigam Ltd)が、Uttar Pradesh New and Renewable Energy Development Agency(UPNEDA)が実施した入札を通じて、Uttar Pradesh州で125MWの太陽光プロジェクトを落札しています。これには、Jalaun地区での75MWの系統連系型太陽光発電プロジェクトとKanpur Dehat地区での50MWの太陽光発電プロジェクトが含まれています。
したがって、このような開発により、予測期間中、アジア太平洋地域は再生可能エネルギー市場の支配的なプレーヤーになると思われます。
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