フューネラル・フラワー技能検定協会はオンラインでの検定試験が始まります。

新型コロナウィルス感染拡大防止を背景に、従来の試験と並行してオンライン試験を導入することになりました。

2020-08-10 09:00
AFFA オンライン検定試験 8月下旬以降、順次受付開始

一般社団法人フューネラル・フラワー技能検定協会(略称AFFA)が認定する、
フューネラル・フラワー技能検定は、葬儀における、確かな生花祭壇装飾の技術を証明しています。
葬儀の花装飾に特化した技能検定としての認知度と信用度が高い資格です。
この度、こちらの検定試験がオンラインで受験できることになりました。

2015年から実施されているフューネラル・フラワー技能検定は、これまで主に東京・世田谷市場花き部を試験会場としてきましたが、昨今の新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、従来の試験と並行してオンライン形式の試験を導入する運びとなりました。
スマートフォンとウェブ会議用のアプリ「Zoom」を使用すれば、職場にいながらの受験が可能になります。
地方在住のフローリストにとっても、気軽に挑戦できる体制を整えて参ります。
AFFAでは会場での受験と変わらないシステムを構築し、IT機器の操作に不慣れな受験者のバックアップも積極的に行います。
受付開始は、8月下旬です。

AFFAとは?

フューネラル・フラワー技能検定協会は、日本の葬儀葬祭事業における生花装飾文化の普及と、これに関連する技能育成に関する事業を行う事により日本の葬儀生花装飾技術の継承、新たな花文化の創造、並びに花文化の発展に寄与することを目的とし設立された団体です。
葬祭における花のクオリティーを上げていくことで、葬儀業界全般の発展に寄与して参ります。

フューネラル・フラワー技能検定協会 試験風景

オンライン受験のメリット!

■全国どこからでも受験が可能。
■仕事場にいながら受験ができる。
■受験のための移動コストや宿泊費がおさえられる。
■受験料が安くなる。(C級の場合、通常試験の料金は37,000円、オンライン試験は15,000円、共に税別)
■スマートフォンとZoomアプリがあれば受験可能。
■試験の様子を録画すれば、自身の復習にも効果的。

技能検定資格と試験内容

■技能検定資格

・検定資格の階級は、S・A・B・C・D級の5段階。S級が最上位。
・各レベルに応じた実技試験によって判定される。
・B・C・D級の受験は各自のレベルに合わせて選択。
・A級受験にはB級取得が、S級受験にはA級取得がそれぞれ条件。

■各級のレベル

S級 指導者・業界のプロフェッショナルとして高い技術を持つ。
A級 応用技術を組み合わせ、表現力の高い祭壇の制作ができる。
B級 最小幅の中で、生花祭壇として成り立つ総合的な挿花技術を持つ。
C級 生花祭壇に不可欠なラインからフォルムを作り出す挿花技術を持つ。
D級 生花祭壇の制作に必要な基本的用語を理解し、菊で直線や曲線を制作できる。

■技能検定試験内容

S級 マナー講習(60分)、デザイン試験(60分)、実技試験(80分)の3項目。デザイン試験では出題テーマから自ら祭壇デザインを考え、デッサンする。(総試験時間200分)


A級 B級技能試験よりさらに複雑化したフォルム。スタイルの複合で構成される、2段の生花祭壇を制限時間内に制作。(総試験時間90分)


B級 C・D級で学んだフォルム・スタイルの複合、菊のライン・フォルムのシンメトリーなどから構成される2段の生花祭壇を制限時間内に制作。(総試験時間60分)


C級 菊の基本のフォルムと洋花の基本スタイル全9種類の中から、指定された1種類を制限時間内に制作。(総試験時間30分)


D級 菊の基本ライン全6種類の中から、指定された1種類を制限時間内に制作。(総試験時間20分)

オンライン検定試験の流れ

検定試験受験にはAFFAへの入会が必要です。
また、受験には実務経験2年が必要となります。入会から合格発表までの流れは従来の試験と同じですが、オンライン試験はスマートフォンとウェブ会議用無料アプリZoomを使って行います。

1.AFFAへの入会

会員証・教本を送付いたします。

2.自主練習期間

挿花レシピ動画をご参考いただけます。
D級の試験課題は誰でも視聴可能です。C級以上は会員限定となっております。

C級課題挿花レシピ。D級の課題はホームページよりご覧いただけます。

3.試験日発表・受験申し込み

受験票・オンライン検定試験実施要綱を送付します。

4.試験課題発表

課題となる祭壇デザインの挿花手順や寸法などが記載された試験用のプリントを送付します。

5.課題講習の受講(任意)

A・B級試験受験者対象。
各級に必要な技術の要点をまとめたデモンストレーション形式の講習となります。

6.検定試験

・使用する花材とフローラルフォームは受験者側で事前に用意(AFFAがサポート可能)。
・オンライン検定試験実施要項に沿って通信機器の動作環境やセッティングの確認。
・Zoom画面を通してAFFA試験管監督の元、試験開始→終了。
・挿花セルフチェック。決められた角度の画像をスマートフォンで撮影し、自己採寸の上、祭壇画像とともに採寸表をAFFAへ送信。

D級のオンライン試験の様子。オンライン試験実施要項に沿ってテーブルを配置し、スタート。

7.審査

試験中の審査結果と合わせて、受験者から送られてきた画像と採寸表をもとに複数の審査員で行います。
後日、結果発表です。

AFFAの試験管はZoomの画像を通して複数の受験者を監督。従来の試験通りにオンタイムで審査します。
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