三保造船所は創立100周年を迎えました~ 漁船建造で日本の水産業発展に貢献した100年 ~
株式会社三保造船所(本社:静岡県静岡市清水区三保3797番地、代表取締役社長:鈴木 健悟)は、2019年5月に創立100周年を迎えました。
三保造船所は遠洋漁船の建造および修繕を主事業として、1919年(大正8年)に静岡県の三保に創立されました。以来、“顧客第一”をモットーに「船主や乗組員の意見をしっかりと聞いて設計し、新しいことに挑戦する」という企業姿勢で、一世紀にわたり今日まで1,490余隻の船を世に送り出し、日本の水産業発展の一翼を担ってきました。
1919年の第1番船“三浜丸”に始まり、1955年頃からの漁船造船ブームには漁船造船御三家の一角として確固たるポジションを築きました。その後、1980年代に入ると急速な需要減に直面し、1996年に会社更生法の適用を申請するなど厳しい局面が続きました。しかし、その間も技術力、開発力などは衰えず、2006年、2010年、2013年と3度にわたり特殊船部門および漁船・作業船部門においてシップオブザイヤーを受賞するなど、優れた船舶の建造を続けつつ事業改革を進め、2014年に会社更生法の手続きを終結しました。2016年には常石グループの傘下となったことで常石造船株式会社(本社:広島県福山市沼隈町常石1083番地、代表取締役社長:河野 健二)と連携し、フィリピンの商船大学向け航海練習船“キャピタン・グレゴリオ・オカ”の建造や、燃費向上を実現した業界の常識を覆す船首形状の開発など、漁船建造で培った技術を基盤にさらなる発展を遂げています。
三保造船所は、「良い船を造ることで、日本の水産業の永続的な発展に貢献すること」を使命に、これからも前進を続けてまいります。
<代表取締役社長 鈴木 健悟による謝辞>
三保造船所が創立100周年を迎えることができましたのも、幾多の困難を乗り越えて来られた諸先輩方のご尽力はもちろんのこと、これまで長きにわたって当社をご支援・ご指導をいただきました船主さま、関係会社の皆さま、地域の皆さまのご愛顧によるものと、心より感謝いたしております。
当社はこれからも、漁船建造を通して、そして漁船建造技術を将来に継承・発展させていくことで、日本の水産業の発展に貢献していく所存です。次の100年に向け新たな航海に乗り出しますが、困難な時期を乗り越えてきた先人の努力や熱意を忘れることなく「和」の精神により総力を結集し、進取の気持ちを持ち続け、関係の皆さまへの感謝の気持ちを忘れずに、事業を継続・発展させたいと念願しています。
<三保造船所100年の歩み>
1919年 三保真崎に創業。第一番船“三浜丸”を進水
1929年 初の鋼船“駿河丸”を進水
1936年 現在の三保本町に本社工場を移転
1955年 漁船建造ブームのはじまりと共に、この頃より漁船造船御三家と呼ばれる
1971年 日本初の海外まき網漁船を建造
1996年 会社更生法の適用を申請
2006年 海外まき網漁船の3代目“日本丸”にてシップオブザイヤーを初受賞
2014年 会社更生法の手続きを終結
2016年 ツネイシホールディングスと資本関係を強化し、常石グループの傘下に
2018年 フィリピンの商船大学向け航海練習船の“キャピタン・グレゴリオ・オカ”を建造
2019年 燃費向上を実現する垂直船首形状 “TM Fisher Bow”を常石造船と共同開発
■株式会社三保造船所の概要
大正8年5月、風光明媚な三保の地に遠洋漁業船の建造、修繕を目的として創立され、漁船のトップメーカーとして1,490余隻の船を世界の海に送り出してきました。「顧客第一」をモットーとし、質の高い船舶を提供することで海事産業に貢献します。
URL:http://www.mihozosen.co.jp/
代表取締役社長:鈴木 健悟
事業内容:漁船、漁業取締船、官庁船、商船など小型船舶の建造と修繕
創業:1919年(大正8年)5月
従業員数:166人(令和元年6月1日現在)
- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシホールディングス株式会社 マーケティングコミュニケーション部
E-mail: pr@tsuneishi.com
TEL: 084-987-4915