日本オラクル、組み込みデータベースビジネスへの取組みと戦略を説明

日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町、代表取締役社長:新宅 正明)は、本日、オラクル・コーポレーションおよび日本オラクルによる組み込みデータベースビジネスへの取組みと戦略、事例を紹介しました。

組み込みデータベースは、モバイル、カーナビ端末、情報家電などのアプリケーションやデバイスに組み込まれています。昨今、こういったアプリケーションやデバイスにおける各種サービスの高度化、端末の高機能化に合わせた組み込みシステムの複雑化、大規模化にともなって、組み込みシステムへの大量データ環境でのデータ管理機能が求められています。また、組み込みデータベースは通常のデータベースに比べてリソース制約や品質要件が厳しく、多種多様なプラットフォームやサービス、デバイスごとに特化した機能要件が求められます。

オラクルは、省リソース機能に特化した組み込みデータベース「Oracle Berkeley DB」、高機能型インメモリー・データベース「Oracle TimesTen」、そして両方の機能をバランスよく併せ持った「Oracle Database Lite」という幅広い製品群を提供しています。このような中、オラクル・コーポレーションでは2006年3月に、日本オラクルでは2006年6月に組み込みデータベース業界への取組みを強化するべく、組み込みデータベースの専任チーム「Embedded Business Unit(EBU)」を設立しました。

日本における組み込みデータベースに対する需要は高まっており、すでにいくつかのサービスでの導入が進んでいます。また、現状では、以下のような端末内でのデータ管理で使われています。
 - 携帯電話: アドレス帳やメールの情報、写真、音楽等のコンテンツの付加情報(メタデータ)等の管理
 - カーナビ: 観光地や公共施設、飲食店等の位置情報(POI: Points of Interest)、コンテンツ付加情報(メタデータ)等の管理
 - キャリア・ネットワーク: ネットワークのIP化における加入者情報、呼制御情報の管理

また今後は、より付加価値の高いサービスへの活用が期待されています。たとえば、携帯電話の場合、携帯電話の特性を活かして、エンタープライズ・システムとのリモート・データ連携や携帯電話側で取得可能な位置情報を組み合わせた在庫管理システム、SFA(Sales Force Automation)といったサービスが想定されます。また、カーナビゲーション・システムの場合、現在ファイルで管理されている地図データ自体を組み込みデータベースで管理することによるあいまい検索や空間検索といった便利な検索サービスや、サーバーとのネットワーク通信機能と組み合わせることによるリアルタイム/オンデマンドでの最新地図データの更新サービスなどが想定されます。

組み込みデータベースは、単なるファイル・システムの置き換えから、より付加価値の高いサービスのためのレポジトリへと活用の幅が広がりつつあります。日本オラクルは、これに対応するために、従来の特長である高性能、省リソース、ゼロ・アドミニストレーションといった特長を維持しながら、よりサービスに必要な付加価値の高い機能を提供していきます。また、日本オラクルでは、来期(2007年6月以降)より、組み込み市場の要件に適用可能となる柔軟なライセンス体系、サポートサービスを整備していく予定です。

● 日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1,602 名(2006年11月末現在)。

■本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報部 野見山
Tel: 03-6238-8395  Fax: 03-5213-6990  E-mail: Yuko.Nomiyama@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/

*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。その他のブランドまたは製品は、それぞれを保有する各社の商標または登録商標です。

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