SDGsの達成につながる! 富士市の移住定住促進事業「富士このみスタイル」 富士山のふもとで見つける“自分らしい目標”
2020-03-09 10:00
静岡県富士市は、2019年から結婚・子育て世代の移住定住促進事業「富士このみスタイル」に取り組んでいます。本事業では、移住に関する不安相談や情報交換、仲間づくりなどを目的とした各種イベントを開催することにより、移住後の満足度向上を目指しています。また、「新しい働き方」と「人と人のつながり」をキーワードに、仲間と仕事をシェアする「ワークシェア」に注目。移住した女性たちにその仕組みを提案することにより、移住後の働き方の選択肢の充実も狙いとしています。
富士このみスタイル始動の背景
富士市は豊かな自然と製紙業をはじめとした活気ある産業、東京から新幹線で約1時間と良好なアクセスに恵まれた地方都市です。しかし、人口は平成22年をピークに減少しており、少子化も進行しています。過去の移住定住施策は個別の相談や支援、市からの情報発信が中心でありましたが、結婚・子育て世代の女性への訴求力を高めるためには、「同世代の仲間づくり」、「子育てと仕事の両立」といった要望に対する新しいアプローチが必要と考え、本事業を立ち上げました。
動画
取組紹介(1) (始動編)
取組紹介(2) (発見編)
取組紹介リーフレット
公式Facebook
取組の概要
- 事業開始年月
2019年1月
- 名称に込めた願い
富士このみスタイルには、2つの願いを込めています。
・富士市で「あなたごのみ」の働き方、暮らし方、楽しみ方を見つけてほしい
・富士山のふもとで小さな実をつけるように、それぞれのスタイルに合った実(ご縁・成果など)をこの地で結んでほしい
- 目的
・結婚・子育て世代が移住に関する不安や悩みを気軽に話し合い、交流する機会づくり
・市の移住定住施策への協力者たちのネットワーク構築
・ワークシェアの提案による働き方の選択肢の充実
・移住後に充実した生活を送る女性たちをロールモデルに、結婚・子育て世代へのメッセージ性の高い情報を発信することによる、移住イメージの向上
- 事業内容
(1)移住定住者の応援・支援体制づくり
・移住者等が集い交流する市内イベントの定期的な開催
・市の移住定住施策への協力者たちの発掘・育成、連携促進
(2)ワークシェアの推進
・ワークシェアの実践に向けた市民及び企業向けセミナー等の開催
・ディレクター人材の発掘・育成
(3)移住促進PR
・首都圏在住者向けのイベント等の開催
・ロールモデル発信に係る移住PRコンテンツの作成、発信
- SDGsとの関係性
子育て中の女性の活躍を後押しし、ワークライフバランスの確保や地域経済の好循環を目指す「富士このみスタイル」は、SDGs(持続可能な開発目標)の17の目標のうち、「働きがいも経済成長も」、「住み続けられるまちづくりを」、「パートナーシップで目標を達成しよう」の達成につながっています。
参考:2019年度に開催したイベント(託児付き)
- 第1回 セミナー&お弁当付き交流会
「家庭も仕事もうまくいく!日々の暮らしの整え方」
ライフオーガナイザーのあがたよしこさんを講師にお迎えし、整理収納のコツなど、暮らしに役立つ実践的なテクニックを学ぶセミナーを開催しました。
セミナー終了後には、お弁当を食べながら、参加者同士の交流を深めました。
- 第2回 ワークショップ&お弁当付き交流会
「私ってどんな人?どんな仕事に向いてる?アートワークで未知の自分を発見!」
地元で活躍する女性デザイナー2人を講師にお迎えし、アートワークを通じて自分のやりたいことや特性を知るためのワークショップを開催しました。
セミナー終了後には、お弁当を食べながら、参加者同士の交流を深めました。
- 第3回 ワークショップ&お弁当付き交流会
「仲間とつながる働き方ワークシェア入門 体感!“自分らしさ”の活かし方」
コーチングなどの指導者で元ラクロス日本代表の村松圭子さんを講師にお迎えし、自分自身のポリシーや大切にしたいことなどを再確認するためのワークショップを開催しました。
セミナー終了後には、ランチを食べながら、参加者同士交流を深めました。
- 第4回 ワークショップ形式のお話し会「富士市で働く、私の思い」
地元のNPO法人母力向上委員会の代表塩川祐子さんをファシリテーターにお迎えして、お話し会を開催しました。
ワークシェアや起業、テレワークなど新しい働き方が注目されている中、今回は「働くこと」に焦点を当てて、自由に情報交換しました。
参考画像
第1回 12/10開催 セミナー
第2回 12/18開催 ワークショップ
第3回 1/15開催 ワークショップ
第4回 1/29開催 お話し会
画像・ファイル一覧