バイオプラスチックによる収益、2018年までに61億米ドルに到達へ
株式会社グローバル インフォメーションは、NanoMarketsが発行した報告書「Bio-Plastics Markets - 2012 (バイオプラスチック市場)」の販売を開始しました。
現在、プラスチック市場全体におけるバイオプラスチックの割合は1%程度ですが、NanoMarketsのレポートでは、2020年までにこの割合が7%に増加すると予想しています。市場活性因子にはバイオをベースとしたポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のリサイクル性や、その他バイオプラスチックの生分解性/堆肥化性などがあります。この分野は、堆肥化/リサイクル可能な素材の使用を義務付ける傾向のある欧州や日本、またバイオプラスチックに膨大な投資をおこなっているBASFやDow Chemicalといった大手企業の参入により恩恵を受けると見られます。
バイオプラスチックの全潜在力を引き出すためには、現在は化石ベースのプラスチックより2~3倍となっている価格の低下が必須です。この分野はまた、大きな資本が必要です。100万トンのバイオプラスチックを生産するために、最低12億5,000万ドルが投じられます。
コストの削減は安価な材料を使用することによるスケールメリットで実現可能です。PLA(ポリ乳酸)系バイオのためのキャッサバ利用への切り替えが、材料費を7割削減します。バイオプラスチックを支える脳一つの要素が、保護膜の改良などの現在進行中の技術的進歩です。
2013年の包装産業におけるバイオプラスチックの消費は、13万トンと予想され、これは出荷されるバイオプラスチック%に当たります。包装産業は2020年まではバイオプラスチックの65%のシェアを保持すると予想されています。プラスチックボトルに対しては、バイオPETは化石ベースのプラスチックに完全に取って代わり、PLA状構造が食品包装分野において大きなシェアを得ると見られます。
バイオプラスチックに関するその他の大きな機会は、2013年には7500万トンのバイオプラスチックを消費した自動車部門で、2018年にはこの10倍の消費が見込まれています。ブリジストンやCooper Tireはバイオプラスチックタイヤの開発に取り組んでおり、2014年までにバイオベースのブタジエンタイヤが販売される見通しです。三菱も自動車の内装部品用のバイオプラスチックの研究開発を進めています。自動車部門での使用が期待されるバイオプラスチックには、PLA化合物やバイオPA、バイオPE、バイオPETなどがあります。
市場調査レポート: バイオプラスチック市場
Bio-Plastics Markets - 2012
http://www.gii.co.jp/report/nan254445-bio-plastics-markets.html
出版日: 2012年12月20日
発行: NanoMarkets
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/topics/MR13_jp.shtml
〒215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F