障がいのある従業員が作る社内報『さつまいも通信』が3年目に突入 障がい者雇用に対する社内の理解を促進 職場環境を改善し、障がい者と共に働きやすい会社に
関東1都4県で毎週約300万部のフリーペーパーを発行している株式会社地域新聞社(本社:千葉県船橋市、代表取締役社長:近間 之文)は、2016年10月から毎月発行しているADHD(注意欠陥、多動性障がい)の特性がある従業員が、障がい者雇用への理解促進を目的に発行している社内報『さつまいも通信』が、2018年をもって3年目に突入いたしました。
『さつまいも通信』では、障がいのある従業員が、各拠点で周りの理解を得ながら仕事ができるよう、障がいを身近に感じてもらえるような事例やコラムを配信しています。
※『さつまいも通信』第6号(画像は一部加工しています)
https://www.atpress.ne.jp/releases/173707/att_173707_1.pdf
『さつまいも通信』発刊の背景
『さつまいも通信』の発行者は、人事総務部のI。前の職場では、自分自身の障がいを認識していなかったため、障がい者枠ではなく一般枠で働いていました。その結果大変な苦労を経験し、「同じ発達障がいがある仲間に、私のような苦労をしてほしくない」と思うようになりました。そして、障がいが身近なものだということや、障がいに対する理解の大切さを伝えることを目的に、2016年10月、社内報『さつまいも通信』を創刊しました。ADHDなどの障がいの特性や障がいについての「あるある話」、周囲の対処法、また障がい者と接する時の注意点などを社内に配信。そうした従業員と一緒に働く各拠点の部署の上司や周りのメンバーに、それぞれの障がいの特性に対する理解を促し、働きやすい職場づくりを目指しています。
広がる共通理解
反響は大きく、「障がいがある人と働くときに気を付けるべき点を学べて、安心しました」「障がいを前より身近に感じ、相互理解の大切さに気づきました」「拠点が離れていると相談しづらいので、職場が離れていても障がいに関する知識を配信してくれるのは助かる。とても有意義な活動なのでこれからも続けてほしい。」などの声が集まっています。また、「恋人がADHDの可能性があるけど、どうすればいい?」という相談が寄せられることもあるそうです。さらに「障がい者雇用に関する講演会に出てほしい」という要望があり、発行者のIが一般の方に向けて講演をする機会にもつながりました。
3年目を迎えて より理解の深まりを目指して
発行から3年目に突入し、現在は同じ障がいのある女性社員が編集メンバーに加わり、人事総務部メンバーと協力しながら発行。発行者のIは「人事総務部のみなさんのフォローのおかげで発行し続けることができたことに感謝しています。近い将来、社内だけでなく、社外にも障がい者雇用に関する情報を発信し、障がいのある人が働きやすい環境を広げていく活動ができたらいいと思っています」と話していました。
『さつまいも通信』という名前の由来
さつまいもは比較的育てやすく、環境にも強い植物。江戸時代農作物が不作の時にさつまいもが多くの人々の命を救ったこともありました。さつまいものように、職場で自立して周りに頼られるように頑張っていこうという願いをこめて、『さつまいも通信』という名前に決めました。
補足
株式会社地域新聞社では、障がいのある従業員の呼称を社内募集し、開拓者の意味を持つ「パイオニアメンバー」と呼んでいます。
最近の発行号
『さつまいも通信』第24号(画像は一部加工しています)
https://www.atpress.ne.jp/releases/173707/att_173707_2.pdf
『さつまいも通信』第25号(画像は一部加工しています)
概要
創刊 :2016年10月
発行頻度:毎月1回
発行範囲:地域新聞社グループ全体(株式会社地域新聞社、株式会社ショッパー社)
会社概要
社名 : 株式会社地域新聞社
所在地 : 〒273-0011 千葉県船橋市湊町1-1-1 朝日生命船橋湊町ビル5F
代表者 : 代表取締役社長 近間 之文
創業 : 1984年8月28日
事業内容: フリーペーパー発行事業、チラシ折込事業、販売促進総合支援事業、その他
URL : https://chiikinews.co.jp