デジタル病理システムへの大規模な移行:Frost & Sullivanの予測
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Frost & Sullivanが発行した報告書「US and European Digital Pathology Systems Market (米国と欧州のデジタル病理システム市場)」の販売を開始しました。
進化する技術と市場の力により、病理・診断研究所の日々のワークフローと活動に、デジタル病理が劇的な影響を与えようとしていることが明らかになりました。インターネット接続の改善や全体的な医療費の削減といった展望に影響され、多くの研究所では、今後7、8年の間にデジタル病理システムへの移行を期待しています。
Frost & Sullivanによる最新の分析によると、欧州の市場は2012年の6223万米ドルから、2019年には1億4359万米ドルに、米国では7723万米ドルから2億567万米ドルに、それぞれ成長すると見られます。この期間中、解剖病理学の成長が特に早く、米国のデジタル病理市場は、欧州の複合平均成長率12.7%より早い、17%と期待されます。
Frost & Sullivanのシニアリサーチアナリスト、Divyaa Ravishankar氏は「欧州と米国では、病理研究所や学術機関はデジタル病理導入の重要性を認識しています。従来の顕微鏡をデジタルスキャナに変え、この動きをサポートする必要なITインフラを整えようとしています」と述べています。
多くの臨床研究所で増加する負荷は、毎年8%から10%拡大していると見られ、デジタル病理システムに対する需要拡大のきっかけとなっています。ベンダーは、かつてないほど重くなっている負荷に見合う高スループットのスキャナを設計しています。
デジタル病理は、研究者や専門家が幅広いデータベースにアクセスすることを可能にしながら、新しい組織学的なスライドに備えるコストを削減します。
Ravishankar氏は、「医療画像は外科手術において非常に重要になってきており、デジタルイメージ形式は、情報が統合され、診断に簡単に使用できることを担保しています。放射線医学と異なり、外科医や病理学者は病理イメージを使用して診断の決定を下します。このことは病気の進行を調査し、治療法の選択肢を観察、選択するうえで極めて重要です」と説明します。
市場調査レポート: 米国と欧州のデジタル病理システム市場
US and European Digital Pathology Systems Market
http://www.gii.co.jp/report/fs273591-us-european-digital-pathology-systems-market.html
出版日: 2013年06月03日
発行: Frost & Sullivan
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/topics/MC11_jp.shtml
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F