第7回「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査  低格付F格が減少し、格付は全体的に良化傾向に

与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一、以下 リスモン)は、2017年6月に実施した格付ロジック改定によるRM格付変動を集計いたしましたので、その結果を発表いたします。

リスモンでは企業を大きくA、B、C、D、E1、E2、F1、F2、F3の9段階に格付しております。この格付は、倒産実績に裏付けられた独自指標で、A格の企業は倒産確率が低い、つまり倒産しにくい企業、逆にF3格の企業は倒産確率が高い、つまり倒産しやすい企業といえます。

約300万社にのぼる膨大な母集団を全て格付し、倒産実績から統計的に格付ごとの倒産確率を算出してご提供しています。定期的な企業データ、倒産データの更新・蓄積に留まらず、毎日の特種情報の収集により格付補正を続けているのもRM格付の大きな特長です。

与信管理の現場は「早い者勝ち」です。RM格付を利用することで、取引先の「今」の信用力を把握し、適時に対策を施すことができます。

[調査結果]

(1) 格付変動は159,957件

2017年6月18日に実施された「格付ロジック改定」に伴い、約300万社中、159,957社のRM格付が変動しました。格上げとなった企業は、84,284件、格下げとなった企業は75,673件あり、2ランク以上の変動が生じた企業は、全体で12,942件ありました。(図表A)

また、格付変動企業数に対する2ランク以上の変動企業数は少なく、全体の91.9%は1ランクの変動に留まっています。

格付変動状況としては、F格の企業数が19,629社減少し、E格企業が21,306社増加しております。格付は全体的に良化し、より実態に即した評価結果となりました。

(2) 全体的に良化傾向

格付遷移状況では、業種・地域ともにF格企業が減少し、E格企業が増加するという結果になりました。特に業種の中でも、食料品製造業、飲料・たばこ・飼料製造業、木材・木製品製造業(家具を除く)、家具・装備品製造業、パルプ・紙・紙加工品製造業などの製造業、織物・衣服・身の回り品小売業、飲食料品小売業、機械器具小売業などの小売業、及び宿泊業、飲食店などで同様の変動が目立ちました。(図表B)

[総評]- F格企業が減少し取引可能となる企業が増加

今般の格付ロジック改定においては、財務分析および開示姿勢・資本背景・取引金融機関など定性面の分析強化を重点的に行いました。結果として、159,957社の格付が変動しておりますが、特にF格企業の減少が顕著に現れております。取引不適格とされるF格企業が減少するということは、格付を利用される方々にとって、取引可能となる企業が増加するというメリットが発生します。

一方で、当然ながら高格付企業の倒産が発生しないよう、倒産確率を分析し、適正な格付が付与されるよう調整を行っております。

当社データ工場としましては、今後も定期的な格付ロジック改定を実施し、時勢に合った分析手法を取り入れることで、より高い倒産判別精度を目指し、安全な取引の拡大による経済への貢献に努めていく所存です。

※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。

http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/

[実施概要]

・調査名称  :第7回「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査

・調査方法  :RM格付の遷移状況調査

・調査対象企業:2017年6月18日(日)時点でRM格付がA~F格である1,490,916社

■リスモンの概要(東京証券取引所第二部上場 証券コード:3768)

2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開しております。

リスモングループ法人会員数は、2017年6月末時点で11,015(内、与信管理サービス等5,650、ビジネスポータルサイト等3,042、その他2,323)となっております。

URL: http://www.riskmonster.co.jp/


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