児童虐待の件数が過去最悪、被害者監督の映画に上映依頼が殺到 『静寂』再上映&講演会、5月30日名古屋からスタート

映画の企画制作を行う有限会社コウベウッド(本社:兵庫県神戸市、代表:田中はるか)は、児童虐待体験を映画化したうみの樹袮監督作品『静寂』の再上映&講演会を5月30日(火)に名古屋からスタートします。

静寂シーン1

児童虐待の通報や摘発が過去最多に

警察庁の調べによると、児童虐待の疑いがあるとして警察が2022年に児童相談所に通告した子どもは、前年に比べ7,671人増の11万5,730人でした。うち、「心理的虐待」が8万4,951人と全体の73.4%を占めています。

出典:警察庁「令和4年の犯罪情勢」
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/crime/r4_report.pdf

虐待事件で死亡した児童も37人に上り、児童虐待問題が顕在化したこの時代をどう生きるかが大きな社会問題となっています。それにともない、児童相談所への通告のあった児童数も、統計がある2004年以降一貫して増え続け、2011年に1万人、2020年に10万人を超えました。

静寂シーン2

自身の児童虐待経験を映画化した『静寂』に再上映依頼止まず

このように児童虐待が深刻化する中、自身の被害体験を赤裸々に映像化したうみの樹袮(旧姓はるか)監督作品に全国各地から再上映依頼が殺到しています。代表作『静寂』は、義父の性的虐待から生きる希望を失った一人の女子中学生が思わぬきっかけから再生を果たす物語です。

映画館では2022年の初上映以来、大阪、東京、沖縄すべてでチケット販売から半日で全席が埋まったほどの反響で、公民館やカフェなどでの自主上映でもいいので一日も早い再上映を、との声が各地から寄せられています。ファンの人たちには年齢性別問わずTwitterで拡散してくれた人たちも多く、そのようにSNSによる拡散も人気の要因となっています。

観客からは「同じ痛みがあるから観ていて苦しかったけど、今この問題を広く知ってもらうことには意味があるといううみの監督のお考えにはとても共感できました(40代女性)」「心の中がムズムズしました。こんなに辛い人生を歩む人がいるのか・・・。このような世界とは無縁に近い存在ですが、最後に差し込む一筋の光を信じたい(50代男性)」という声をいただいています。

静寂シーン3

被害経験からの教訓も講演、キーワードは「生きる力」

作品上映だけでなく、同時に監督自らが虐待経験から得た教訓を講演として披露しています。一時は自殺まで考えたが、誰かのために生きることこそ自分が生きることに繋がるという内容です。

うみの樹袮監督コメント
「『静寂』を撮ろうと思った理由は二つあります。一つは虐待を受けたことのない方でも今や児童虐待問題は隣にある事実だと知っていただきたかったから。そしてもう一つは、私みたいな人間でも生きられる、ということを辛い過去を持った方に観ていただきたかったからです。生きる力は出会いで作れる、出会いで変わる、相手を信じることで自分を信じる力だって作れる、ということを伝えたかったからです。」

うみの樹袮監督
うみの監督撮影現場にて

再上映および講演会は、来る2023年5月30日から名古屋を皮切りに、沖縄、福岡、神戸、大阪、東京、静岡、仙台、青森(順不同)にて順次開催を予定してします。8都市の具体的な日程場所については未定です。

《上映会開催概要》
タイトル:ナイトセミナー特別上映会「静寂」うみの樹袮監督作品
日時  :2023年5月30日(火)18:00~20:00
場所  :愛知県東海市民交流プラザ ソラト太田川3階
定員  :100名
お問合せ:090-8545-9380(担当=柿田美和)

会社概要

会社名 : 有限会社コウベウッド(代表=田中はるか)
本社  : 〒650-0022 兵庫県神戸市中央区元町通3丁目4-5-201
事業内容: 映画の企画制作
URL   : https://twitter.com/umino2018

静寂シーン4
うみの監督講演風景
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