日本オラクル、ビジネス・インテリジェンス・システムの構築を容易にするデータウェアハウスの設計・構築ツールを提供開始
日本オラクル(本社:千代田区紀尾井町4-1、代表取締役社長:新宅正明)は、データウェアハウスの設計・構築ツールである「Oracle Warehouse Builder 10g Release 2」の提供を今夏から開始することを発表します。
企業が将来に向けて長期にわたる成長を継続するためには、毎日入ってくる膨大なデータを価値ある情報に変換、分析して、正しく活用することが重要です。本日発表した、「Oracle Warehouse Builder 10g Release 2」は、開発者がデータウェアハウスの設計・構築をより迅速かつ効率的に行うことを可能にするだけでなく、その先のビジネス・インテリジェンス(BI)システム構築や情報活用にいたるまで視野にいれたデータウェアハウス設計・構築を支援します。「Oracle Warehouse Builder 10g Release 2」では従来のETL*製品が提供していたETLサーバー機能を「Oracle Database」で実現し、リソースを有効活用しながら、高いパフォーマンスを実現しています。
*Extract/Transform/Load:データの抽出・変換・ローディングを行うこと
「Oracle Warehouse Builder 10g Release 2」の特徴は以下のとおりです。
・「Oracle Business Intelligence」とのシームレスな連携
データウェアハウスとオラクルのビジネス・インテリジェンス(BI)製品の親和性を強化する様々な機能が統合されています。具体的には、これまでデータウェアハウスの構築とは別にBIシステム構築のための設計、管理が必要であった「Oracle Discoverer」のメタデータであるEUL(End User Layer)の直接出力、「Oracle OLAP」の多次元キューブ構築、「Oracle BI Beans」のテンプレート出力などが、自動で行えるようになります。これにより、従来に比べて短期間かつ低コストでBIシステムの構築が可能になります。
・高品質なデータへの変換
ETLプロセスに統合された、データ・クレンジングやデータ・プロファイリング機能により、データウェアハウス構築の際に情報の質を高めることができるので、より経営に役立つ情報の分析・活用を行うことができます。
・様々なデータソースへの対応
「Oracle Warehouse Builder Connector」で、「Oracle E-Business Suite」やPeopleSoft、SAPなどERPのアプリケーションからデータを取り出すことを可能にします。また、Oracleデータベースの異機種間接続サービスを活用することで、様々なデータベースからデータを取り出すことが可能です。
◆ 製品価格と特長
製品名:「Oracle Warehouse Builder Core」
価格:「Oracle Database Enterprise Edition/Standard Edition/ Standard Edition One」に無償バンドルされます。
特長:データウェアハウスの構築・設計やETL処理の配布など、「Oracle Warehouse Builder」の基本機能を提供します。
以下の製品は「Oracle Database Enterprise Edition」の有償オプションです。
製品名:Warehouse Builder Enterprise ETL :
価格(*1):\1,312,500(税込み)/ Processor、\26,250(税込み)/ Named User Plus
特長:大規模かつ複雑なETL処理を実現するための様々な機能を提供しています。
製品名:「Warehouse Builder Data Quality」
価格:\1,958,750(税込み)/ Processor、\39,375(税込み)/ Named User Plus
特長:情報の質を高めるためのデータ・プロファイリングやデータのルール設定を可能としています。
製品名:「Warehouse Builder Connector」
価格:\2,625,000(税込み)/Warehouse Builder Connector (*2)
特長:「Oracle E-Business Suite」、PeopleSoft、SAPなどの業務アプリケーション・パッケージと接続するためのコネクタです。
*1: 価格の計算方法として「Processorライセンス」と「Named User Plusライセンス」の2通りがあります。
Processor:ハードウェアの仕様(CPU数)に応じて価格設定をするライセンスです。
Named User Plus:オラクル製品に対して使用する権利を与えられている個人が何名いるかによって価格を設定する「指名ユーザー」ライセンスです。
*2 「Warehouse Builder Connectorライセンス」は接続先の外部アプリケーション毎に価格設定をするライセンスです。
● オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月 28日に東証一部上場。従業員数1,502 名(2005年11月現在)。
■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報部 野見山
Tel: 03-6238-8395 Fax: 03-5213-6990 E-mail: Yuko.Nomiyama@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/
*Oracleは、Oracle Corporationの登録商標です。その他のブランドまたは製品は、それぞれを保有する各社の商標または登録商標です。