万能薬など無い - 資産運用管理モデル
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Timetricが発行した報告書「2020 Foresight Report: No Magic Bullet - Wealth Management Models (世界の資産管理市場のビジネスモデル:将来予測)」の販売を開始しました。
資産運用管理(ウェルスマネジメント)は、アジアやラテンアメリカの新興市場における活況により、世界の金融サービス部門で最も将来性の高い分野の1つとなっています。しかしながら、金融危機や資本市場の不安定性、また比較的安全な資産や安全な地域への資本移動、そして法規制による圧力や行動規範の強化などによる否定的なリスクも増えています。競合企業各社は、富裕層(HNWI)顧客の多様な要求に応えるため、さまざまなビジネスモデルに対する専門性を深めています。この分野への参入企業は、企業規模や企業構造、また顧客層の点でいろいろに異なります。これだけ広い多様性が有るということは、資産運用管理分野では利益の高いさまざまなビジネスモデルが持続し得るということを示します。
資産運用管理ビジネスモデルは、会社、規模、企業構造、狙いとする顧客層、またそこで生み出される収益等の点からさまざまに異なります。多くの企業や団体は、その中核となる業務や社歴、また事業やサービスといった点で共通の性質を持っており、初歩的な、あるいは各社まちまちのビジネスモデル分類が成り立つ土台となっています。基本的な資産運用管理モデルを、銀行やその他の資産保管型機関、ブローカーディーラーやストックブローカー、投資マネージャーやファミリーオフィスなど、それぞれを中心として考えることも可能です。これらのモデルは互いに排他性を持つものではありません。金融統合の副産物のひとつとして、銀行をベースとした資産運用管理会社が証券部門や投資管理部門の両方を持っていることが良くあります。同様に、証券会社の多くが投資管理やその他の業務に手を広げており、もっと当てにできて、また質の高い収益を生み出そうとしています。
市場の普及率は、先進経済圏である北米や欧州地域でさえも飽和レベルにはほど遠いといった状況にあります。このことが市場競争や、また本来的に資産運用管理ビジネスモデルに対して持つ意味合いは明らかです。多くの国には、民間銀行や資産運用管理サービスが一般的な顧客対象範囲に加え得る、かなりの数の潜在顧客層が存在します。この手付かずの市場、すなわち潜在市場は膨大な数の新規参入企業を支え得るものです。
資産運用管理ビジネス分野での企業吸収合併の動きは今のところ先進経済国である米国や英国が仕掛けています。米国だけでも2012年には100を超える企業買収を記録しており、そのうちの85件は資産運用管理ビジネス関連となっています。同様なパターンが英国でも現れています。
市場調査レポート: 世界の資産管理市場のビジネスモデル:将来予測
2020 Foresight Report: No Magic Bullet - Wealth Management Models
http://www.gii.co.jp/report/time270378-foresight-report-no-magic-bullet-wealth-management.html
出版日: 2013年05月07日
発行: Timetric
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