日本オラクル 「Oracle Application Server 10g Release 3」のRFID機能を強化

日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅正明、以下日本オラクル)は、「Oracle Application Server 10g Release 3」のRFIDミドルウェア「Oracle Sensor Edge Server」の機能強化により、RFIDシステム構築の大幅な効率化を実現します。また同時に納入業者向けRFIDコンプライアンスのための新機能「RFID Supplier Compliance Workspace」を提供します。

昨今、米国を中心に政府や大手小売業者が納入業者にRFIDを利用したコンプライアンスを要求することが多くなってきました。無線ICタグを利用すると、サプライチェーン(供給プロセス)の可視化を実現できます。そのため、日本でも、投資効果の向上や在庫コントロールを容易にする目的で、納入業者へ製品に無線ICタグの貼付を要求する企業が増えはじめています。

「Oracle Application Server 10g Release 3」では、「Oracle Sensor Edge Server」のドライバ機能、フィルタ機能、ディスパッチャー機能、システム管理機能が強化されました。さらに、新機能として、PDA等のハンドヘルドデバイスを利用したRFIDシステム構築を容易にするためのRFIDミドルウェア「Oracle Sensor Edge Mobile」が追加されています。これにより、端末機器からバックエンドシステムまでトータルなRFIDシステム構築のさらなる工期短縮を支援します。

また、米国での豊富な実績をもとに「RFID Supplier Compliance Workspace」も新機能として追加されました。これは、大手小売業者からのRFIDのコンプライアンスを実現するために納入業者側で不可欠とされる、EPCコードの発行、RFIDラベルプリント機能、読取チェック機能をパッケージ化しています。同機能によって、納入業者はRFIDを利用してサプライチェーンにおけるコンプライアンス対応を迅速にかつ容易に行うことが可能になります。

◆「Oracle Sensor Edge Server」概要
− 価格:1CPUあたり625,000円
(「Oracle Application Server 10g」に含まれる)
− 対応プラットフォーム:Linux x86、Microsoft Windows (32-bit)
順次対応予定:Microsoft Windows (64-bit) on Intel Itanium、Solaris Operating System (SPARC)、HP-UX PA-RISC (64-bit)、HP-UX Itanium、AIX5L Based Systems、Linux Itanium

◆「Oracle Sensor Edge Mobile」概要
− 価格:1ユーザーあたり12,500円/10ユーザーから
(「Oracle Sensor Edge Server」に含まれる)
− 対応プラットフォーム:Windows CE .Net 4.2 -ARM/XScale

◆「RFID Supplier Compliance Workspace」概要
− 価格:1CPUあたり625,000円
(「Oracle Application Server 10g」に含まれる。別途、リポジトリとして「Oracle Database」が必要)
− 対応プラットフォーム:Linux x86、Microsoft Windows (32-bit)
順次対応予定:Microsoft Windows (64-bit) on Intel Itanium、Solaris Operating System (SPARC)、HP-UX PA-RISC (64-bit)、HP-UX Itanium、AIX5L Based Systems、Linux Itanium

日本オラクルは「EPCglobal」のメンバーであり、「Oracle Application Server 10g Release 3」では、「EPCglobal」の提唱するネットワークコンポーネントである「EPC IS」も新機能として提供します。また最新の「Oracle Sensor Edge Server」ではALE準拠するなど国際標準にも準拠したソフトウェア・アーキテクチャとなっています。これらRFID専用の豊富な製品群と既存のオラクルのSOA(Service Oriented Architecture)製品やBI(Business Intelligence)製品と組み合わせることで、より投資対効果の高いRFIDシステムの構築が実現可能です。

●「Oracle Application Server 10g」について
「Oracle Application Server 10g Release 3」は、エンタープライズ・グリッド・コンピューティングの実現に向け、ビジネスに必要不可欠なパフォーマンス、拡張性、高可用性を提供します。最新版では、障害復旧の自動化、複数階層におけるフェイルオーバー・ノーティフィケーション、「Application Server Flashback」、「Application Server Guard」、「Dynamic Workload Management」、そして拡張されたクラスタ技術、バックアップやリカバリなどの高可用性を支える機能をもつ包括的な製品です。強化された高可用性と災害復旧の機能は、エンタープライズ・グリッドのシステム基盤の容易な構築と管理を支援します。

●「Oracle Sensor Edge Server」について
「Oracle Application Server 10g Release 3」の機能であり、オラクルのセンサー・ベースド・サービスを支えるRFIDのソリューションの基盤として利用可能な汎用的なRFIDミドルウェアです。RFIDリーダー等のデバイスとのインテグレーションの効率化、データのフィルタリング、RFIDイベントの保証を行い、「Oracle Application Server」の他の機能(BI、BPEL、Integration)とのシームレスな連携も可能です。「Oracle Sensor Edge Server」を活用することによりRFIDシステム全体のインプリメンテーションに関するコストの低減、信頼性の確保、柔軟性のあるシステム構築、パフォーマンスの向上を実現できます。

●「EPCglobal」について
「EPCglobal」は、国際EAN協会と米国のUCCが共同で設立した400社以上の企業が参加する世界最大のRFID国際標準化団体です。RFIDとネットワーク技術を含む「EPCglobal Network」を管理・運営し、企業のサプライチェーンにおいて同規格に準拠したRFID関連技術の普及活動を行っています。

●「EPCIS」について
「EPCIS」は、「EPCglobal」で策定された、「EPCglobal Network」における重要なネットワークコンポーネントの一つです。サプライチェーンを流れるRFIDタグは各企業に立てられたEPCISに情報が蓄積されることにより、オープンなサプライチェーンにおける可視化を実現することが可能になります。

●「ALE(Application Level Event)」について
「ALE」は、「EPCglobal」で策定されたミドルウェアのインターフェース仕様です。RFIDリーダーを含むリーダー層とビジネスロジックを定義しているアプリケーション層の間に位置し、RFIDリーダーから上がってくる生のイベントを解釈し、アプリケーションが必要とするイベントへと変換します。

■本件に関するお問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 
コーポレート・コミュニケーション室
広報部 野見山・石川
電話:03-6238-8395 FAX:03-5213-6990
E-Mail:Yuko.Nomiyama@oracle.com

Oracleは、Oracle Corporationの登録商標です。その他のブランドまたは製品は、それぞれを保有する各社の商標または登録商標です。

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