<自転車の安全利用促進委員会レポート> ヘルメット義務化実施校で自転車通学中の生徒100名に指導  大田区の日本体育大学荏原高等学校にて 『自転車の交通安全教室』を開催しました

自転車のルール・マナー等の正しい利用方法や安全安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する自転車の安全利用促進委員会と一般社団法人自転車協会は、2020年2月20日(木)に日本体育大学荏原高等学校にて、自転車通学を行っている1・2年生約100名を対象に、自転車の交通安全教室を開催いたしましたのでご報告いたします。日本体育大学荏原高等学校は、自転車通学にあたりヘルメット着用の義務化を実施しているほか、交通安全教室の受講を必修にするなど、自転車通学指導に対して積極的に活動している学校です。

今回開催した自転車の交通安全教室では、自転車の安全利用促進委員会メンバーで自転車ジャーナリストの遠藤 まさ子氏が講師を務め、通学路の危険地点の解説や、自転車の基本的なルール・マナーをおさらいしました。
また、東京都で2020年4月から開始予定の自転車保険の義務化に伴い、生徒自身が加害者になってしまい、賠償問題に繋がってしまったケースなどを例に挙げながら、自転車保険加入の必要性を伝えました。

遠藤氏は「大田区は自転車関与事故発生件数が東京23区の平均件数に対して約1.6倍で、東京23区でワースト4位となっています。幹線道路が通学路になっている生徒が多いと思いますので、ルール・マナーを守って安全に自転車通学しましょう」と話しました。
さらに、新学期を前にこれから自転車を購入する生徒に向けて、自転車製品の安全性と選ぶポイントについて講演し、「春休みに新しい自転車を選びに行くという方も多いと思います。自転車は生活用品ではなく“車両”です。安全基準に適合した製品に貼られるBAAマークを目印に自転車選びをすると良いでしょう」と話しました。

参加した生徒の感想

・自分が知らずにルール違反をしていた部分もあり、これからは今日学んだことを必ず守りたいと思った。また、自転車の整備点検も大切だということがわかった。
・事故を起こしてしまうと9,500万円もの賠償があるかもしれないと思うと、絶対にルールを守らなくてはいけないと思った。

講演の様子
講演の様子2

参考資料

自転車の安全利用促進委員会とは

自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送って頂くため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しております。

BAAマークとは

BAAマークは、一般社団法人自転車協会が制定し、同協会が定める自転車安全基準に適合した製品に貼られています。BAAマークの自転車安全基準は全部で約90項目もあり、安全・安心な自転車の目印として認知されています。

BAAマーク

講師略歴

遠藤 まさ子(えんどう・まさこ)
自転車の安全利用促進委員会メンバー、自転車ジャーナリスト。自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い、各誌に寄稿している。テレビ・新聞・雑誌などの各種メディアでコメンテーターとして登場する機会も多い。

遠藤 まさ子氏

大田区の自転車関与事故発生件数(2019年)

1位:江戸川区 878件
2位:足立区  823件
3位:世田谷区 808件
4位:大田区  612件
※警察庁都内自転車の交通事故発生状況より

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