2012年における世界のBTSアンテナ出荷台数は1.2%増加 - EJL Wireless Research
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社EJL Wireless Researchが発行した報告書「Global BTS Antenna Market Analysis and Forecast, 2013-2017, 5th Edition (世界のBTSアンテナ市場分析・予測)」の販売を開始しました。
同レポートによると、2012年における世界のBTSアンテナ出荷台数は1.2%の増加となりました。EJL Wireless Researchの創立者兼社長であるEarl Lum氏は、「2012年におけるわずかな増加は、一部には北米および西欧でLTEネットワークが開始されたことによるマルチバンドアップグレードに起因しています。市場では、シングルバンドのセクター化されたパネルアンテナからマルチバンドアンテナへの転換が続いています。結果的に、マルチバンドアンテナは2011年の35%と比較して、2012年には全体の約45%に達しました。」と述べています。同社では、需要がマルチバンド製品へと移行するため、2013年から2015年のBTS市場は数量動向でマイナスになると予測しています。
マルチバンドBTSアンテナは前年比40%で成長し、モバイルオペレーターによるサイトコスト削減の需要が同技術の導入を後押ししているため、2017年までにパネルアンテナ市場全体の66%へ増加すると予測されています。同レポートでは引き続きBTSアンテナサプライヤーの市場シェアデータを提供しています。ティア1のBTSアンテナサプライヤーは、2012年におけるBTSアンテナ出荷台数全体の42%を占めました。
2012年におけるRETモーター出荷高およびセミアクティブアンテナを含めた総収益は、2011年の水準から20%上昇し、19億米ドルに達しました。市場がシングルバンドからマルチバンド製品へ移行するため、収益は2017年まで19億から20億米ドルの間にとどまる予測です。
Lum氏は、「リモート電気式チルト(RET)対応の可変電気式チルト(VET)アンテナは、市場での受け入れが継続しており、2012年の普及率が34%に達しました。同セグメントは2015年までに最大のセグメントになると予測されています。」と述べています。
また同氏は、「2011年に合計で27%のシェアを占めた中国とインドは、China Mobileが2013年から2015年の間にTDD-LTEトリプルバンドFADアンテナを推進するため、引き続き最大のBTSアンテナ市場となるでしょう。」とも言及しています。
同レポートは、450MHz から 2600MHzまでのあらゆる周波数帯および以下の規格を対象に、世界におけるBTSアンテナ機器出荷台数・需要に関する独自の見通しを提供しています。
市場調査レポート: 世界のBTSアンテナ市場分析・予測
Global BTS Antenna Market Analysis and Forecast, 2013-2017, 5th Edition
http://www.gii.co.jp/report/ejl244493-global-bts-antenna-market-analysis-forecast-2012.html
出版日: 2013年09月11日
発行: EJL Wireless Research
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