研磨材世界市場が2017年までに438億米ドル規模に達する見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社BCC Researchが発行した報告書「Abrasive Materials, Products, Applications and Global Markets (研磨材・研磨用品の用途および世界市場)」の販売を開始しました。
2011年の世界における研磨材市場の規模は334億米ドル規模となりました。BCC Researchでは、同市場が2011年から2017年の間に4.6%の複合年間成長率(CAGR)で拡大を続け、2017年には438億米ドル規模に達すると予測しています。
研磨材、すなわちグラインディング・ディスクや研削砥石、紙ヤスリ、研磨用ならびにラッピング用コンパウンド、およびデバリング剤等は切断や平滑面化、粗面化、つや出しや表面清掃、あるいは単純に素材を削り取ったり表面形状や寸法を変えたりすることなどに用いる材料です。自動車産業や製造業、工業、航空産業、および建設業などが研磨剤や研磨用製品を大量に使用する産業となっています。分量的には小さくはなりますが、金額的には比較的大きいニッチ分野としては化学的・機械的研磨産業、電子機器産業、および太陽電池産業などがあり、ここでは研磨剤はウェファーをスライスしたり切断したりするのに使用されます。
研磨材の世界市場は長きにわたる製品や技術の歴史を持ち、またその市場動向はゆっくりとしか進展しない、できあがった市場となっています。しかしいくつかユニークで全く新しい技術が、もう日常的となって成熟しきっている研磨用製品および技術市場に食い込み始めてきています。BCC Researchによれば、今後数十年間はこういった新技術の影響が市場に現れて来て、このような製品を取り巻く新しい産業構造が形作られることになると予測しています。
この世界市場は二つの明確に分かれた市場分野を有しています。ひとつは研磨用砥粒の製造や精製を行う企業や業界から成り、もうひとつはこういった砥粒を用いて、研磨、切断、また磨きなど様々な用途に使用する研削製品を製造する分野です。世界的企業の中には両方の分野の経営部門を持ち、自社の砥粒を他の製品メーカー企業に販売しているところもあります。
包括的な技術的市場評価を基に、当調査レポートは研磨材業界の動向が様々な国々の特定の産業や全体的な経済状況に緊密に結び付いていることを明らかにしています。BCC Research社によれば、研磨用砥粒分野の世界市場規模は2011年には89億米ドルとなっていました。この市場は2011年から2017年までの間、3.4%のCAGRで成長を続け、2017年までに109億米ドルに達する見込みです。研磨用機器市場の成長はこれよりもやや速く、2017年まで5.0%のCAGRを示すと見られており、2011年の245億米ドルから2017年には329億米ドルに拡大するものと予測されています。
市場調査レポート: 研磨材・研磨用品の用途および世界市場
Abrasive Materials, Products, Applications and Global Markets
http://www.gii.co.jp/report/bc274471-abrasive-materials-products-applications-global.html
出版日:2013年06月24日
発行:BCC Research
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