富士フイルム 東京大学発AIベンチャー エルピクセル社へ出資  内視鏡向け 診断支援AI開発も強化

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、このほど、医療領域の画像解析に強みを持つエルピクセル株式会社(以下、エルピクセル)と、同社の第三者割当増資を引き受ける出資契約を締結し、本日、出資手続を完了しました。
当社は、今年4月に医療画像の診断を支援するAI技術の活用についてエルピクセルと提携しました。今回の出資により、まずはエルピクセルのAIエンジンを当社の内視鏡システムで活用するためのシステムを開発し、今後はAI技術の共同開発も検討していきます。

◆詳細はWebページをご覧ください。
https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1359.html?link=atp

東京大学発のAIベンチャーであるエルピクセルは、医療画像向け診断支援AI技術の開発を行う国内スタートアップのトップランナーであり、質の高い教師データ(*1)を用いて、AIを効率的に学習させる技術を強みとしています。
当社は、自社でのAI技術開発と並行して、多様な疾患に幅広く対応するために、優れた技術をもつ国内外のAI技術ベンダーとも積極的にパートナーシップを組み、各社のAI技術を当社システム上で利用できるサービスの開発を進めています。当社は、これまでにCT・MRI・DRなどの医用画像診断装置で撮影した画像を用いた診断支援AI技術の開発に取り組んできました。今年4月には、エルピクセルと提携し、同社の診断支援AI技術を当社医用画像情報システム(PACS)(*2)上で利用できるサービスの開発を進めてきました。
また、当社は、消化器内視鏡を用いた観察中に、病変の可能性がある箇所をリアルタイムでマーキングするなど、内視鏡を用いた診断を支援するAI技術の開発も進めています。今回、エルピクセルに対する出資を行い、この開発をさらに加速させます。当社の内視鏡システムは、粘膜の微細な構造などを強調して表示する機能「BLI」(*3)や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「LCI(Linked Color Imaging)」など、微小な病変の発見をサポートする画像強調機能を搭載。これらの特長ある機能を活かして得られた画像をAIに学習させて、診断支援AI技術を開発します。さらに、国内トップシェア(*4)の内視鏡情報管理システム「NEXUS(ネクサス)」における、観察レポート作成の半自動化など内視鏡診断支援AIソリューションの構築も目指します。

富士フイルムは、医療画像診断支援、医療現場のワークフロー支援、そして医療機器の保守サービスに活用できるAI技術の開発を進め、これらの領域で活用できるAI技術を、“REiLI(レイリ)”というブランド名称で展開し、各市場のニーズやワークフローに適したソリューションとしてグローバルに提供していく予定です。
今後、ビッグデータ化する診療情報に対してAI技術を活用し、医療現場のさまざまなニーズにこたえる幅広い製品・サービスを開発・提供することで、さらなる診断の効率化と医療の質の向上、人々の健康の維持増進に貢献していきます。

*1 AIが、入力されたデータに対して適切に回答できるようにするための学習用データ。
*2 Picture Archiving and Communications Systemの略。CT・MRI・DRなどの医用画像診断装置で撮影した診断画像をサーバに保管し、医師がそれらの画像を院内の端末に表示して、読影診断するためのシステム。
*3 「Blue Light Imaging」および「Blue LASER Imaging」の略。
*4 台数および金額ベース。富士フイルムメディカルITソリューションズ株式会社調べ。

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